省エネ診断事例-病院・介護施設4

更新日:平成27年9月16日

省エネ診断事例-病院・介護施設4

概要

業   種

病院(介護・福祉)

診断受診建物

医療法人 英皐会 介護老人保健施設 港さつき苑

診 断 時 期

平成26年10月

省エネ診断結果より想定される
エネルギー削減ポテンシャル

・年間エネルギー削減量:17.2kL/年(原油換算値)
・コスト削減額:約1,536千円/年

建 物 概 要

建物用途:介護老人保健施設構造:RC
延床面積:約4,800m2建物階数:地上5階
契約電力:約110kW竣工:2012年
年間エネルギー使用量:141kL/年(原油換算値)改修:−

省エネ提案項目一覧

提案番号をクリックすると、提案項目の説明に移動します。

提案番号提 案 項 目削減量(kL/年)
(原油換算)

削減率
(%/年)

削減額
(千円)

提 案 1

空調設定温度の緩和

3.7

2.6

287

提 案 2

照明灯の管理強化

0.1

0.1

7

提 案 3

変圧器の統合

1.0

0.7

81

提 案 4

浴場の放熱抑制

0.3

0.2

35

提 案 5

室外機への日射遮蔽

0.1

0.1

10

提 案 6

デマンド監視装置導入

185

提 案 7

太陽光発電設備導入

11.6

8.2

899

提 案 8

窓ガラスに遮光フィルム貼付け

0.4

0.3

32

合  計

17.2

12.2

1,536


提 案 1

運用改善

 空調設定温度の緩和

提案内容

現在、冷房設定温度は26℃、暖房設定温度は24℃で運営されています。今回、冷暖房の設定温度を政府推奨温度(28℃、20℃)に近づけ、共用部エリアの設定温度を変更することで省エネを図ることができます。

考 え 方設定温度を緩和すると室内外の温度差が小さくなるので、熱負荷、壁・窓・開口等からの熱損失が小さくなり省エネに繋がります。省エネ効果を正確に算定するには種々の条件の調査が必要となりますが、一般的に設定温度を1℃緩和すると約10%の省エネ効果があります。

削 減
ポテンシャル

冷房設定温度を26℃→28℃、暖房設定温度を24℃→22℃に変更した場合、
消費電力削減量:14,430kWh/年 (原油換算値:3.7kL/年)

削減コスト

287千円/年



提 案 2

運用改善

 照明灯の管理強化

提案内容

現在、ホールのシャンデリア、通路などの照明灯を間引きされていますが、会議室などは明るい状況でした。JIS照度基準を参考に、適正な照度管理を行うことで電力量の削減を図ることができます。

考 え 方JIS照度基準を参照に、照明灯の点数の考え方を確認し、台数を間引くことで使用電力量を削減することができます。

削 減
ポテンシャル

照明灯台数を間引きした場合(会議室:6台→4台、社員食堂:9台→6台、応接室:6台→3台)、
消費電力削減量:348kWh/年 (原油換算値:0.1kL/年)

削減コスト

7千円/年



提 案 3-A

投資改善

 三相変圧器の統合

提案内容

受電キュービクルにある三相(3φ)用には150kVA容量の変圧器が2台あります。この3φ変圧器は動力用で、屋上設置の共用空調機、温冷配膳車、エレベータなどに電力を供給していますが、定期点検時の負荷電流は低い値です。そのため、2台を1台に統合することで変圧器の損失の削減を図ることができます。

削 減
ポテンシャル

三相変圧器2台を統合した場合、
消費電力削減量:2,331kWh/年 (原油換算値:0.6kL/年)

削減コスト

46千円/年

イニシャルコスト
(想定)
150千円 ⇒配線、工事費込み
投資回収年数約3.3年
特記事項実際の作業に入る前に電気管理責任者と相談され、最大負荷時(エレベータ2台の稼動など)において、問題ないことを確認の上、進めてください。


提 案 3-B

投資改善

 単相変圧器の統合

提案内容

受電キュービクルにある単相(1φ)用には150kVA容量の変圧器が3台あります。この1φ変圧器は電灯用で、各室のエアコン、照明灯などに電力を供給していますが、定期点検時の負荷電流は低い値です。そのため、3台から2台に、1台を統合することで変圧器の損失の削減を図ることができます。

削 減
ポテンシャル

単相変圧器を3台から2台に、1台を統合した場合、
消費電力削減量:1,741kWh/年 (原油換算値:0.4kL/年)

削減コスト

35千円/年

イニシャルコスト
(想定)
150千円 ⇒配線、工事費込み
投資回収年数約4.3年
特記事項実際の作業に入る前に電気管理責任者と相談され、最大負荷時(エアコンの最大稼動など)において、問題ないことを確認の上、進めてください。


提 案

投資改善

 浴場の放熱抑制

提案内容

一般浴室の水面を簡易保温シートで覆うことにより、水分蒸発を抑えて水温低下を防ぐことで、給湯器の燃料消費量を削減することができます。
考 え 方不必要時に、水面に発泡した樹脂のシートや断熱板などを浮かべて空気と接触する表面積を減じて、水面からの蒸発および熱伝達による熱損失を低減します。

削 減
ポテンシャル

保温シートを使用し、水温低下を防いだ場合、
燃料削減量:232m3/年 (原油換算値:0.3kL/年)

削減コスト

35千円/年

イニシャルコスト
(想定)
20千 ⇒業務用浴槽シート×2セット
投資回収年数約0.6年


提 案

投資改善

 室外機への日射遮蔽

提案内容

共用部の空調機が屋上に多く設置されていますが、空調室外機フィンが南向きのものが3台見られます。よしず等により南面側に日射遮蔽を施すことにより、室外機の熱交換器フィン等の温度上昇を抑え、夏期における空調機電力の省エネを図ることができます。



参考:寒冷紗及びよしず
          参考:寒冷紗及びよしず

写真:室外機の状況
         写真:室外機の状況

考 え 方電動HP室外機の南面他に対して日射遮蔽対策をすることにより、凝縮器の負荷を軽減して省エネを図ることができます。

削 減
ポテンシャル

よしず等の日射遮蔽により空調負荷を軽減した場合(省エネ効率5%)、
消費電力削減量:523kWh/年 (原油換算値:0.1kL/年)

削減コスト

10千円/年 

イニシャルコスト
(想定)
6千円 ⇒よしず等2千円/室外機1台×3台(別途、設置工事費が必要になる可能性があります)
投資回収年数約0.6年
特記事項日よけ等によって室外機から吹出した熱風が吸込み側にショートパスしたり、通風抵抗にならないように注意してください。なるべく室外機から離して、広範囲を日陰にした方が効果的があります。


提 案

投資改善

 デマンド監視装置導入

提案内容

現在、最大需要電力の抑制に留意されていますが、実際の最大需要電力の値は翌月の電力会社の請求書で初めて知る状況にあります。そのため、今回、デマンド監視装置を導入して該当設備をOn/Offすることで、現在の113kWから10kWの削減を目指します。
考 え 方デマンド監視装置を導入して最大需要電力の変化を監視し、設定値に近づいた場合には予め定めた機器の運転を停止することにより最大需要電力を抑制します。

削 減
ポテンシャル

デマンド監視装置を活用して、設定値を基準に計画的に機器の運転停止を実施した場合、
契約電力低減:10kW

削減コスト

185千円/年

イニシャルコスト
(想定)
400千円 ⇒デマンド装置300千円、工事費100
投資回収年数約2.2年


提 案

投資改善

 太陽光発電設備導入

提案内容

今回の診断申込書に太陽光発電の提案検討要請がありましたので、屋上に設置される条件で算出します。建屋屋上は日射条件もよく、太陽電池アレイを設置するスペースがありますので、50kW設備の費用効果を試算します。(余剰電力買取制度で試算します)
考 え 方太陽光発電設備の導入により自家発電して購入電力使用量を削減することができます。

削 減
ポテンシャル

50kWの太陽光発電設備を設置し、自家消費した場合、
消費電力削減量:45,168kWh/年 (原油換算値:11.6kL/年)

削減コスト

899千円/年

イニシャルコスト21,900千円 ⇒438千円/太陽光発電設備1kW
投資回収年数約24.4年


提 案

投資改善

 窓ガラスに遮光フィルム貼付け

提案内容

夏期に窓からの日射を防ぐことで空調負荷を低減することができます。対象エリアは南東面の療養室(3F、4F 各5室)と個室(5F 10室)で、窓からの日射を防ぐことで、個室空調のエネルギー削減が図れます。



図:窓ガラスへの遮光フィルム貼付けイメージ
図:窓ガラスへの遮光フィルム貼付けイメージ

考 え 方南東面の窓ガラスに遮光フィルムを貼り付け、且つカーテンを併用することにより、日射負荷(空調負荷)を低減することができます。

削 減
ポテンシャル

遮光フィルムを活用し、空調負荷を低減した場合、
消費電力削減量:1,593kWh/年 (原油換算値:0.4kL/年)

削減コスト

32千円/年

イニシャルコスト
(想定)
972千円 ⇒9千円/遮光フィルムm2×108m2 (このほかに工事費が必要になる可能性があります)
投資回収年数約30.4年


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このページの作成所属
環境農林水産部 エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ

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