おおさかスマートエネルギーセンターでは、大阪府内の中小事業者のみなさまの省エネルギー実施を支援するため、令和2年10月22日(木曜日)に、大阪商工会議所と地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所と共同で、省エネとオフィス環境の改善に資するネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB:ゼブ)をテーマとして、省エネ・省CO2に関するセミナーを開催し、149名の方から参加申込みをいただきました。
本セミナーでは、最初に大和ハウス工業株式会社から「省エネ建築が解決する災害や感染症などの社会問題」と題してご講演いただき、ZEBのメリットや、そのメリットが社会問題(地球温暖化、自然災害に対する事業継続性、感染症対策、少子化に伴う生産性向上)の解決にどのように役立っているかについて、自社が携わった建築物の実例に基づき、説明いただきました。
次に、ダイキン工業株式会社から「省エネ診断を活用した既存ビルにおけるZEB事例」と題してご講演いただき、空調と照明でエネルギー消費量の7割を占めているという事務所ビルの現状を踏まえ、汎用技術を使いて空調・換気・照明の設備の更新だけでZEBを実現するという目標の下に、省エネ診断で現状を把握し、その結果を踏まえて設備を改修し、運用開始後は遠隔監視データで空調機の運転状況を確認・運用改善を行うことにより、築30年以上の事務所ビルでも快適性を確保したZEB改修を実現した実例について、説明いただきました。
また、株式会社三晃空調から「大阪初となる『ZEB』のワッツ・ラボオオサカSANKO研修センターについて」と題してご講演いただき、ZEB実現のために導入した設備の概要やエネルギー消費実績、また高層建築物が林立する都市中心部でのZEB実現に当たっての課題や実現可能性について、自社建築物での経験を踏まえて、説明いただきました。
さらに、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所から「業務用建築物の運用改善による省エネ」と題してご講演いただき、業務用建築物に一般的に設置されている照明、空調、全熱交換器、窓、変圧器等の設備について、費用をあまりかけずにできる省エネの方法について、具体的に説明いただきました。
最後に、おおさかスマートエネルギーセンターから、ZEBや省エネのための設備更新に係る支援制度について、ZEBの普及のために作成されたパンフレットや令和2年度の補助制度の概要、国の令和3年度の概算要求の状況について、紹介しました。
セミナー開始前の案内画面 主催者挨拶の様子 講演の様子
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 スマートエネルギーグループ
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