街路空間におけるヒートアイランド現象の適応策として、路地における壁面緑化や低木緑化が周囲のふく射環境に与える影響について評価を行うため、緑化の施された場所(以下、「緑化エリア」)と緑化エリアと似たような地形にあるが壁面緑化又は低木緑化が施されていない場所(以下、「対照エリア」)の2点において気象要素の同時測定を行いました。それに付随して被験者実験を行い、温冷感、心理申告から緑化による街路空間の心理的な影響について評価を行いました。また、温冷感指標であるWBGT(※1)、PMV(※2)、SET*(※3)、人体熱負荷量それぞれで温熱環境の評価を行い、緑化が温熱環境に与える総合的な影響について考察を行いました。
※1 WBGT : Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略称で、黒球温度、湿球温度及び乾球温度をもとに算出される暑さ指数
※2 PMV : Predicted Mean Vote(予想平均温冷感申告)の略称で、温熱6要素(気温・湿度・気流・熱放射・代謝量・着衣量)をもとに算出される暑さ指標
※3 SET* : Standard New Effective Temperature(標準新有効温度)の略称で、温熱6要素(気温・湿度・気流・熱放射・作業量・着衣量)をもとに算出される暑さ指標
調 査 日 : 平成26年8月3日、8月4日 日中
測定項目:温度、湿度、日射量、赤外放射量、風速、風向、黒球温度、皮膚温、心拍数、鼓膜温度、発汗量、体重
測定場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス内
緑化エリア | 対照エリア | |
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エリアA | ||
エリアB | ||
エリアC | ||
エリアD | ||
エリアE |
※1 POMS : Profile of Mood States(気分プロフィール検査)の略称で、被験者のおかれた条件により一時的な感情・気分を数値化して評価する手法
※2 SD法 : Semantic Differential technique(主観的印象評価法)の略称で、試料の持つ主観的なイメージを知るための手法
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ
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