東奈良遺跡(ひがしならいせき)

更新日:2017年3月30日

所在地:茨木市東奈良(ひがしなら)一丁目・二丁目

種類:集落

時代:弥生時代、古墳時代、中世

調査期間:平成25年10月1日から平成25年12月27日

主な遺構:中世の水田、弥生・古墳時代の溝など

主な遺物:須恵器

 

 茨木市に所在する東奈良遺跡(ひがしならいせき)は、弥生時代の非常に大きな集落遺跡です。銅鐸(どうたく)を作った多数の道具や完全な形の鋳型(いがた)が出土したことで、全国的に有名で、最近も土器に刻まれた写実的な銅鐸(どうたく)の絵が見つかって話題になりました。今回、府営住宅にエレベーターを設置するにともない、4箇所の発掘調査を行いました。

【写真】発見された中世の水田

(写真1)土層の断面(だんめん)は、粘土と砂などが重なっています。粘土は中世の水田、砂は水田をおそった洪水で流されてきたものです。中世の人々が、洪水で被害を受けては水田を作り直したことがわかります。こちら側は、砂をとって表れた水田の表面です。

 【写真】水田に残った牛の足跡

(写真2)これは水田の表面で見つかった牛の足跡です。農作業をした人や鍬(くわ)を引いた牛の足跡が残っていました。

 【写真】弥生時代から古墳時代の溝

(写真3)現在の地面から4メートル下で、弥生時代から古墳時代の遺構が見つかりました。手前の左側は溝、奥の右側が地面表面のくぼみです。調査地は、集落の中心からはなれた縁辺(えんぺん)と考えられます。

このページの作成所属
教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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