（生徒の皆さん・ご家族の皆さんへ）修了にあたり校長からのご挨拶（３月１３日掲載）

修了されるみなさんへ

　修了されるみなさん、おめでとうございます。また、これまで訓練生を様々な形で支えてこられました、ご家族や支援機関のみなさんにも、心からお喜びを申し上げます。
　昨年は桜の花の咲きだしが遅かったこともあり、桜が満開となった4月12日に入校式を行いました。また職域開拓科、JOBチャレンジ科の方々はまだ少し暑さの残る昨年10月10日に入校されました。
　みなさんにとっては、あっという間の時間だったという反面、暑い日も寒いも通い続けることは大変なことであったかとも思います。
　ある訓練生の方が「何度か途中で止めようかと思ったけど、続けてきてよかった」との感想を日誌に書かれていました。あっという間の時間ではあるものの、そのとき、そのときは慣れない訓練に大変な思いをされたと思います。
　しかし、このたび修了証書を受け取られたということは初志貫徹された証であり、ご自身を褒めてあげてもらっていいと思います。
　就職が決まっておられる方は、いよいよ4月から新たな生活が始まり、特に4月当初はご自身を取り巻く環境が大きく変わるため、心身ともに戸惑いが生じるかもしれません。
　しかしながら、それも一つひとつ乗り越えていくことで、心も体も慣れていき、職場にも馴染んでいくものと思われます。先に述べましたとおり、訓練を全うされたことを自信として次のステージでご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。
　また、現在求職中の方にあっても、ここで学んだ技能、取得した資格などは、今後のキャリア形成にとって非常に意義深いものであると思います。この間継続して訓練を受けられたという実績に加え、得られた技能、資格等を最大限活かし、引き続き積極的な求職活動を行っていただき、一日も早い就職を願っております。
　結びにあたりまして、今般、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に備えるとともに、感染をできる限り減らすため、本校も3月2日以降、休校といたしました。
　また、修了式についても、今日なお府内において感染拡大の恐れがあることから、中止を決定いたしました。
　昨年からの訓練の集大成ともいえる修了式を中止することは誠に残念ではありますが、ご理解いただくようお願いいたしますとともに、今後のみなさんのご活躍、ご発展をお祈りしています。
　みなさん、本当に、一年間、ご苦労様でした。修了、おめでとうございます。

令和2年3月13日 

大阪障害者職業能力開発校　校長　田中　一人