六本木商店街発のICT化を全国に

更新日:2022年9月30日

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2022.09.30 六本木商店街振興組合 東京都港区
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 東京都の六本木駅周辺に位置する六本木商店街振興組合では、「アート&デザイン」を街づくりのコンセプトに掲げ、デザイン性が高いデジタルサイネージ(電子案内板)を搭載した「スマート街路灯」を設置するなどICT化を進めています。

 繁華街、ビジネス街、住宅街というさまざまな顔を持ち、幅広い来訪者をお迎えする同商店街では、その特色に合わせたサービスを提供するため、スマート街路灯にカメラを設置し、来街者の傾向の「見える化」を実現しました。
 
スマート街路灯からは通行量を判断するだけでなく、性別・年代、個人・グループなど、さまざまな分析が可能になりました。加えて、来街者が商店街の混雑マップをリアルタイムで確認できるなど、より細やかなサービスに繋げられるようになりました。

 
平成27年頃から構想がスタート、各方面と地道に調整・協議を続けながら、令和2年に念願の初ロット10基の設置に至りました。折しも世界中で新型コロナウイルス感染症が感染拡大していく状況で、スマート街路灯による通行量の把握は感染予防に繋がる密防止の判断にも活用でき、お店だけでなく来街者にとっても、買い物をする上での安心指標になりました。

 
そんな中、街のにぎわいを加速させる取組みとして令和3年11月から令和4年の2月まで、スマート街路灯を使ったデジタルクーポンを配布しました。実施してみたところ、恩恵を受ける店に片寄りが見られたことから、今後は商店街全ての店の利益に繋げるため、特典という従来型の方策ではなく、訪れる人が個人かグループか、またその年齢や気候などを参考に、最適な店や商品をサイネージに映し出して提案するスタイルに変えていくべく、システムを構築中です。

 同商店街は再開発が進む都心の商店街として、存在意義や存続のあり方を考える中、六本木商店街振興組合の臼井浩之理事長は「自分たちの代では完成しないかもしれませんが、この取り組みが将来的に、街を行き交う人々がそれぞれにWINWINになる『見える化』のプラットフォームになれば」と語っておられます。
 商店街だけでなく、街全体、東京都から全国へと情報共有する繋がりが作られ、たくさんの人がより便利にお買い物ができるようになる、未来の商店街の姿。六本木商店街のICT化の取組みが、日本全国の商店街の活性化に繋がる、そんな将来が期待されます。

六本木商店街振興組合HPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)


スマート街路灯の詳細
スマート街路灯の詳細

サイネージには混雑マップのほか、商店街の店舗や商品の紹介なども表示される
サイネージには混雑マップのほか、商店街の店舗や商品の紹介なども表示される

立ち並ぶスマート街路灯
立ち並ぶスマート街路灯

   

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このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室商業振興課 商業振興グループ

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