大阪エコエリア構想2/9

更新日:2020年12月9日

1−2 産業廃棄物

 (1)排出・処理の現状

平成12年度における大阪府の産業廃棄物の総排出量は、1,768万トンである。種類別にみると、汚泥が1,221万トン(69%)、がれき類332万トン(19%)、鉱さい63万トン(4%)、金属くず22万トン(1%)、木くず22万トン(1%)、廃プラスチック類20万トン(1%)、ガラス・陶磁器くず18万トン(1%)などとなっている。ブロック別にみると、大阪市が642万トン(36%)で最も多く、以下、南ブロック472万トン(27%)、東ブロック379万トン(21%)、北ブロック275万トン(16%)の順となっている。委託中間処理量は812万トンであり、総排出量の46%に当たる。処理の委託先をブロック別にみると、南ブロックが301万トン(37%)で最も多く、以下、大阪市230万トン(28%)、東ブロック150万トン(19%)、大阪府外110万トン(14%)、北ブロック19万トン(2%)の順となっている。処理処分の内訳は、中間処理による減量化量が1,157万トン(65%)、再生利用量が464万トン(26%)、最終処分量が147万トン(8%)となっている。            

 

 総排出量のうち69.6%が汚泥、18.9%ががれき類、3.6%が鉱さい総排出量のうち大阪市から36.3%、北ブロックから15.5%、東ブロックから21.4%、南ブロックから26.7%排出されている。


図1−3 種類別排出量(産業廃棄物)        図1−4 地域別排出量(産業廃棄物)

委託中間処理量のうち南ブロックで37.1%、大阪市で28.4%、東ブロックで18.5%、大阪府外で13.6%が処理されている。        

 図1−5 委託先別委託中間処理量(産業廃棄物)

  燃え殻、ゴムくず、ガラス陶磁器くず、廃プラの最終処分率は高い。


図1−6 産業廃棄物の処理処分状況

(2)経年の推移

平成7年度と平成12年度における産業廃棄物の排出量を比較すると、平成7年度が1,823万トン、平成12年度が1,768万トンであり、わずかに減少傾向にある。減量化量はほぼ横ばいであるが、再生利用量が349万トンから464万トンに増加しており、最終処分量は343万トンから147万トンに大幅に減少している。

平成7年度、平成12年度を比較すると、排出量はわずかに減少、減量化量は横ばい、再生利用量は増加した結果、最終処分量は大幅に減少。

           図1−7 処理処分状況の経年変化(産業廃棄物)

 

(3) 処理施設設置状況調査

平成13年度現在の府域における産業廃棄物処理施設の設置状況調査を行った。なお、ここで言う「産業廃棄物処理施設」とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に規定されている産業廃棄物処理施設並びにその対象規模未満の法定外産業廃棄物処理施設のことである。また、「産業廃棄物処理業者」とは、それらの施設を保有する処理業者のことである。大阪府の産業廃棄物処理業者数は252であり、地域別では大阪市が89で最も多く、以下、南ブロック71、東ブロック65、北ブロック27の順となっている。処理業者が保有する産業廃棄物処理施設は大阪府全体で353施設であり、地域別では大阪市が139施設で最も多く、以下、東ブロック91施設、南ブロック86施設、北ブロック37施設の順となっている。種類別で見ると、ガラス・陶磁器くず、廃プラスチック類、がれき類などを対象とした破砕・切断施設が最も多く、次いで汚泥の脱水・乾燥施設、木くず・廃プラスチック類の焼却施設が多くなっている。 

 

表1−6 地域別事業者数・施設数・許可品目()件数

地域

業者数

施設種類

施設数

施設許可品目()件数(重複あり)

汚泥

がれき類

鉱さい

金属

くず

木くず

廃プラスチック

ガラス・陶磁器くず

大阪市

89

破砕・切断施設

59

0

44

5

38

39

41

40

 

選別施設

6

0

3

1

4

4

4

4

 

焼却施設

13

6

0

0

1

4

6

0

 

脱水・乾燥施設

14

14

0

0

0

0

0

0

 

中和施設

14

0

0

0

0

0

0

0

 

油水分離施設

9

1

0

0

0

0

0

0

 

その他施設

24

9

0

1

8

1

7

5

 

139

30

47

7

51

48

58

49

ブロック

27

破砕・切断施設

26

1

11

0

11

11

13

18

 

選別施設

0

0

0

0

0

0

0

0

 

焼却施設

3

0

0

0

0

3

0

0

 

脱水・乾燥施設

1

1

0

0

0

0

0

0

 

中和施設

2

0

0

0

0

0

0

0

 

油水分離施設

1

0

0

0

0

0

0

0

 

その他施設

4

0

0

0

1

1

3

0

 

37

2

11

0

12

15

16

18

ブロック

65

破砕・切断施設

51

2

23

1

24

24

28

35

 

選別施設

2

0

1

0

2

1

0

2

 

焼却施設

7

0

0

0

1

3

4

1

 

脱水・乾燥施設

2

1

0

0

0

0

0

0

 

中和施設

6

0

0

0

0

0

0

0

 

油水分離施設

7

1

0

0

0

0

0

0

 

その他施設

16

7

0

1

0

2

3

0

 

91

11

24

2

27

30

35

38

ブロック

71

破砕・切断施設

47

1

22

3

15

16

20

23

 

選別施設

5

0

3

0

5

3

5

5

 

焼却施設

7

3

0

0

1

7

2

1

 

脱水・乾燥施設

3

3

0

0

0

0

0

0

 

中和施設

2

0

0

0

0

0

0

0

 

油水分離施設

2

0

0

0

0

0

0

0

 

その他施設

20

7

0

1

0

3

5

0

 

86

14

25

4

21

29

32

29

大阪府

合計

252

破砕・切断施設

183

4

100

9

88

90

102

116

 

選別施設

13

0

7

1

11

8

9

11

 

焼却施設

30

9

0

0

3

17

12

2

 

脱水・乾燥施設

20

19

0

0

0

0

0

0

 

中和施設

24

0

0

0

0

0

0

0

 

油水分離施設

19

2

0

0

0

0

0

0

 

その他施設

64

23

0

3

9

7

18

5

 

353

57

107

13

111

122

141

134

※法定外の産業廃棄物処理施設を含む。

 

このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 施設整備グループ

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