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更新日:2011年3月18日

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第1回 大阪府 識字・日本語学習市町村担当者連絡会議 概要

第1回 大阪府 識字・日本語学習市町村担当者連絡会議を開催しました。

日時

平成22年4月28日(水曜日)15時から16時30分(受付 14時45分から)

場所

大阪府庁新別館 北館4階 多目的ホール

出席者

64人

概要

  1. あいさつ、担当職員等の紹介
  2. 講演 テーマ:「これからの識字・日本語教室」
    講師 大阪教育大学 教授 森 実 氏
    • (1)はじめに
    • (2)基本的な考え方
      1. ペタゴジーとアンドラゴジー
      2. 学習の雰囲気づくり
        • 物理的環境
          -快適さ=イス・室温・喚起など
          -美しさ=目標は自宅の居間(暖かみ、色鮮やかさ)
          -対話しやすさ=イスや机の並び方など
          -広さ=広すぎず狭すぎず
        • 心理的環境
          -相互尊重の精神
          -支援的
          -暖かさ・親しみやすさ
          -協同的
          -相互信頼と相互責任
          -教えることより学ぶことに力点
    • (3)学習者・支援者にとっての学級・教室の意味
      • 漢方薬のような安心できる場所
      • 人生の意味や生き方を再発見し創造する場所
      • 社会に出ていくためのベースキャンプ
    • (4)行政が果たすべき具体的な11の役割
      • 基礎日本語教室の開設(日本語パートナーの養成)
      • ボランティアによる活動への行政の支援
      • 広い範囲にわたる実態把握
      • 地域識字・日本語ボランティアの入門講座と養成講座
      • 非識字者・外国人の日本語教室へのアクセス保障
      • モデル教室の開設
      • 基礎日本語指導プログラム・教材の開発・普及
      • ネットワークの育成
      • リソースセンター(識字・日本語センター)の開設
      • 識字・日本語活動拠点づくり
      • コーディネーターの成長支援
  3. 平成21年度 識字・日本語学習環境実態調査について(調査報告)
    調査データの解説 196/225教室から回答(回答率87%)
    • 教室数と位置づけ
      H14 約200教室⇒H21 225教室(約1.1倍)
      識字:24(12%) 識字・日本語:81(41%) 日本語:91(47%)
    • 行政の関与
      何らかの関与:72% 民間の運営:19%
    • 学習者
      H14 約2,500人⇒H21 5,520人(約2.2倍)
      ※教室数の増加を上回る学習者の増加
      • 外国人比率:86%(4,651/5,520人)
      • 多国籍化する外国人:78ヶ国
    • 支援者
      職種 専業主婦(夫) 25%
      現職教員 13%(識字は教員系が80%)
      退職教員 10%
    • 見えてきたこと
      • 学びあい、支えあい、認め合う場であり、生活の支えともなっている(情報源)
      • 交流の場、居場所
      • 教室開設・運営がボランティア頼り(生活支援まで)
  4. 今年度の大阪府における識字・日本語施策について
    • 「『日本語学習活動』活性化サポート事業」について
      • 各教室や市町村単位で開発が困難な学習教材、不足するボランティア人材など、新たな教室の設置や拡充に役立つ情報などを上記ネットワークやホームページで提供。
      • 自治体内(教育委員会・首長部局)はもとより、市町村間、大学、国際交流協会、関係NPO等のネットワークを構築し、ノウハウや人材の流動化を進める。
      • 地域支援人材の拡充により、地域密着型の持続可能な教室運営を可能とする。
    • 市町村との連携強化について
      • 識字と日本語学習を一体的に取り組んでいくため、これまでの「大阪府市町村識字教育担当者会議」を「大阪府識字・日本語学習市町村担当者連絡会議」とし、識字教育、日本語学習の担当者の合同で進めていく。
      • 3つの部会にご参加いただき、府と市町村がいっしょになって識字・日本語学習の活性化に取り組んでまいりたい。
    • 依頼事項
      • 市町村における識字推進指針、識字推進計画等の策定を進められたい。
      • 多様な識字・日本語学習機会の提供が望まれている。各市町村の実情に応じて、新たな教室の立ち上げや教室開催の拡大等を進められたい。
  5. 報告:四條畷市
    『四條畷市識字基本計画』 -だれもが住みよいまちをめざして-
  6. ブロック別会議(役割分担調整)
    • ネットワーク拡大部会
    • 研修部会
    • 情報収集・発信部会

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