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第1回 大阪府 識字・日本語学習市町村担当者連絡会議 概要
第1回 大阪府 識字・日本語学習市町村担当者連絡会議を開催しました。
日時
平成22年4月28日(水曜日)15時から16時30分(受付 14時45分から)
場所
大阪府庁新別館 北館4階 多目的ホール
出席者
64人
概要
- あいさつ、担当職員等の紹介
- 講演 テーマ:「これからの識字・日本語教室」
講師 大阪教育大学 教授 森 実 氏- (1)はじめに
- (2)基本的な考え方
- ペタゴジーとアンドラゴジー
- 学習の雰囲気づくり
- 物理的環境
-快適さ=イス・室温・喚起など
-美しさ=目標は自宅の居間(暖かみ、色鮮やかさ)
-対話しやすさ=イスや机の並び方など
-広さ=広すぎず狭すぎず - 心理的環境
-相互尊重の精神
-支援的
-暖かさ・親しみやすさ
-協同的
-相互信頼と相互責任
-教えることより学ぶことに力点
- 物理的環境
- (3)学習者・支援者にとっての学級・教室の意味
- 漢方薬のような安心できる場所
- 人生の意味や生き方を再発見し創造する場所
- 社会に出ていくためのベースキャンプ
- (4)行政が果たすべき具体的な11の役割
- 基礎日本語教室の開設(日本語パートナーの養成)
- ボランティアによる活動への行政の支援
- 広い範囲にわたる実態把握
- 地域識字・日本語ボランティアの入門講座と養成講座
- 非識字者・外国人の日本語教室へのアクセス保障
- モデル教室の開設
- 基礎日本語指導プログラム・教材の開発・普及
- ネットワークの育成
- リソースセンター(識字・日本語センター)の開設
- 識字・日本語活動拠点づくり
- コーディネーターの成長支援
- 平成21年度 識字・日本語学習環境実態調査について(調査報告)
調査データの解説 196/225教室から回答(回答率87%)- 教室数と位置づけ
H14 約200教室⇒H21 225教室(約1.1倍)
識字:24(12%) 識字・日本語:81(41%) 日本語:91(47%) - 行政の関与
何らかの関与:72% 民間の運営:19% - 学習者
H14 約2,500人⇒H21 5,520人(約2.2倍)
※教室数の増加を上回る学習者の増加- 外国人比率:86%(4,651/5,520人)
- 多国籍化する外国人:78ヶ国
- 支援者
職種 専業主婦(夫) 25%
現職教員 13%(識字は教員系が80%)
退職教員 10% - 見えてきたこと
- 学びあい、支えあい、認め合う場であり、生活の支えともなっている(情報源)
- 交流の場、居場所
- 教室開設・運営がボランティア頼り(生活支援まで)
- 教室数と位置づけ
- 今年度の大阪府における識字・日本語施策について
- 「『日本語学習活動』活性化サポート事業」について
- 各教室や市町村単位で開発が困難な学習教材、不足するボランティア人材など、新たな教室の設置や拡充に役立つ情報などを上記ネットワークやホームページで提供。
- 自治体内(教育委員会・首長部局)はもとより、市町村間、大学、国際交流協会、関係NPO等のネットワークを構築し、ノウハウや人材の流動化を進める。
- 地域支援人材の拡充により、地域密着型の持続可能な教室運営を可能とする。
- 市町村との連携強化について
- 識字と日本語学習を一体的に取り組んでいくため、これまでの「大阪府市町村識字教育担当者会議」を「大阪府識字・日本語学習市町村担当者連絡会議」とし、識字教育、日本語学習の担当者の合同で進めていく。
- 3つの部会にご参加いただき、府と市町村がいっしょになって識字・日本語学習の活性化に取り組んでまいりたい。
- 依頼事項
- 市町村における識字推進指針、識字推進計画等の策定を進められたい。
- 多様な識字・日本語学習機会の提供が望まれている。各市町村の実情に応じて、新たな教室の立ち上げや教室開催の拡大等を進められたい。
- 「『日本語学習活動』活性化サポート事業」について
- 報告:四條畷市
『四條畷市識字基本計画』 -だれもが住みよいまちをめざして- - ブロック別会議(役割分担調整)
- ネットワーク拡大部会
- 研修部会
- 情報収集・発信部会