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よくあるご質問
新着質問
Q エタノール混合ガソリンはエンジンに良くないと聞いたのですが、大丈夫ですか?
A 過去にアルコールが大量に含まれた燃料が販売され、車両に不具合が出るなど問題になりました。国と自動車業界は、この問題を解決するために混合しても問題の無い濃度について検討を重ね、「エタノール3%以下」の混合であれば、既存の自動車でも問題なく利用できると結論を出し、レギュラーガソリンの規格として定めました。
E3はこの規格を守っているため、通常のレギュラーガソリンとまったく同品質であり、エンジンにも問題はありません。
用語に関するご質問
地球温暖化に関するご質問
E3の製造に関するご質問
E3の利用に関するご質問
- 従来のレギュラーガソリンと同様に給油しても問題ありませんか?
- ハイオクガソリン仕様車に「E3」を給油しても問題ありませんか?
- 従来のレギュラーガソリンと比較して、「E3」の燃費は変わりますか?
- 「E3」を使用した場合に、自動車にノッキングの増加などの乗り心地の悪化や、故障の増加など悪影響はでませんか?
- 「E3」は従来のガソリンと比較して、見た目や臭いの違いはありますか?
- 「E3」を給油する際、特別な手続きが必要ですか?
用語に関するご質問
「エコ燃料」とは何ですか?
いわゆるカーボンニュートラルであるバイオマスを原料として生産されたバイオエタノール等の燃料は、これまで再生可能燃料と呼ばれていました。
これをもう少し分かりやすい用語とするため、環境省では『生物資源であるバイオマスを加工処理して得られる再生可能燃料』を「エコ燃料」と定義しています。
「カーボンニュートラル」とは何ですか?
バイオマスを原料とするバイオエタノール等の燃料は、植物がその成長過程において大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収したものであり、バイオマスが再生産される限りにおいては、バイオマスを燃焼しても大気中の二酸化炭素は増加しません。これをカーボンニュートラルと言います。
「E3」とはなんですか?
バイオエタノールをガソリンに3%混合したガソリン燃料のことです。Eはエタノール(Ethanol)を意味し、後の数字はバイオエタノールの混合の割合を%で示します。
海外ではE10やそれ以上の混合割合の燃料が使われている例があります。
「E3」と「バイオガソリン(バイオETBE配合ガソリン)」とは何が違うのですか?
両者とも二酸化炭素(CO2)削減のためにバイオエタノールを利用したガソリンで、混合されるバイオエタノールの量は、どちらも約3%で同じです。
しかし製造の方法が異なります。「E3」は、バイオエタノールを直接ガソリンに3%混合したものですが、『バイオガソリン(バイオETBE配合ガソリン)』はバイオエタノールを石油ガス(イソブテン)と化合して製造したETBE(エチルターシャーリーブチルエーテル)をガソリンに混合しています。
地球温暖化に関するご質問
「E3」は環境にやさしいガソリンと言われていますが、何が環境にいいのですか?
3%混合されているバイオエタノールは、いわゆるカーボンニュートラル(上記のQ参照)の考え方から、燃焼させても大気中の二酸化炭素を増加させません。
従って、通常のガソリンを利用するよりもバイオエタノールの3%分、ガソリン消費量を抑えることができ、化石燃料を使用しない分、二酸化炭素の排出量を抑制できることから、「環境にやさしいガソリン」と言われています。
「E3」を使用すると、どの程度の二酸化炭素を削減することができるのですか?
仮に年間10,000km走行する車で、燃費が10km/lならば、年間のガソリン使用量は1,000l/年、つまり1kl/年となります。E3をこの量使ったとすると、このうち3%は二酸化炭素(CO2)排出量をカウントしません。
ガソリンのCO2排出原単位2.322t- CO2/klで計算すると
2.322t-CO2/kl×1kl×0.03=0.06966t-CO2/年=約70kg/年
の削減となります。
E3を利用するで、ガソリン使用量の3%分に相当する二酸化炭素を削減することができ、具体的には、E3を1L利用することで、69.6 CO2-gの排出量が削減できます。
これは、40W型蛍光灯を5時間節電したときの二酸化炭素(CO2)排出削減効果と同じです。
E3の製造に関するご質問
なぜ、3%しか混合しないのですか?
「E3」は、「揮発油等の品質確保に関する法律」(品確法)に定められた規格に合致するレギュラーガソリンです。
品確法では、現在使用されている通常のガソリン自動車で、レギュラーガソリンとして利用できるのは、エタノール混合率で約3%が上限と定められています。
ただし、2012年に関係法令等が改正・施行されたことにより、「E10対応ガソリン車」にのみE10を給油することができるようになりました。
「E3」のガソリン税(揮発油税及び地方揮発油税)軽減措置について知りたい。
揮発油とバイオエタノール等を混和し製造された一定の揮発油(バイオエタノール等揮発油)について、ガソリン税(揮発油税及び地方揮発油税)を軽減する措置であり、平成30年3月31日まで実施されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。 →ガソリン税(揮発油税及び地方揮発油税)軽減措置
E3の利用に関するご質問
従来のレギュラーガソリンと同様に給油しても問題ありませんか?
「E3」は、「揮発油等の品質確保に関する法律」(品確法)に定められた規格に合致するレギュラーガソリンですので、従来のレギュラーガソリンと同様にご利用いただけます。
ハイオクガソリン仕様車に「E3」を給油しても問題ありませんか?
ハイオク仕様車への「E3」の使用は適しません。
ハイオク仕様車は、ハイオクガソリンに最適化されて設計されていますので、ハイオクガソリンを使用してください。
従来のレギュラーガソリンと比較して、「E3」の燃費は変わりますか?
3%混合させるエタノールは、ガソリンに比べ熱量が約60%程度ですので、理論的には少し燃費は下がることが予想されますが、大阪府が2004年度から2006年度に実施したE3技術開発実証事業の調査では、レギュラーガソリンと「E3」の燃費はほとんど同じでした。
「E3」を使用した場合に、自動車にノッキングの増加などの乗り心地の悪化や、故障の増加など悪影響は出ませんか?
大阪府が、2004年度から2006年度に実施したE3技術開発実証事業のアンケート調査では、始動や加速などの性能は「ほとんど同じ」、全体的なのり心地等は「変わらない」という回答が最も多い結果となっています。
「E3」は従来のガソリンと比較して、見た目や臭いの違いはありますか?
特に違いはありません。大阪府が2004年度から2006年度に実施したE3技術開発実証事業のアンケート調査では、「気にならない」という意見が多数でした。
「E3」を給油する際、事前登録など特別な手続きが必要ですか?
特別な手続きは必要ありません。従来のレギュラーガソリンの給油と同様です。
(平成19年度から23年度に実施した社会実験では、E3協力車両の事前登録を行っておりましたが、現在は不要です。)