こどもたちによる農空間の多面的機能調査

更新日:2012年10月31日

こどもたちによる農空間の多面的機能調査

「田んぼって、ほんとにすずしいの?!」 調査結果
 

VS写真

 農空間の多面的機能調査(特に気温調整機能)を確認する調査を、瓜破小学校5年生の皆さんと調査しましたので、その結果を報告します。

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1.調査結果

田んぼや畑(農空間)は、道路や住宅地(都市空間)より

約1度、すずしい!

 ということは、

 注目!
  大阪市内には、約135ha(市内の農地面積)のクールスポットがあるということです!これは、大阪ドーム(面積3.4haとした時)の約40個分にあたります。
  つまり、大阪ドーム40個分の田んぼや畑が、一日中、毎日、暑い大阪を冷やしてくれているのです!
 ちなみに、 大阪府内全域では、15,000ha近くの農地があります!!

2.調査日時
  平成16年8月6日(金)

3.調査場所
  大阪市瓜破地域における、 田んぼなどの農空間:8点+住宅なのどの都市空間:8点 計16点

瓜破の地図

4.参加者
  大阪市立瓜破小学校5年生(11名)+地元農家+大阪市瓜破土地改良区+JA大阪市
   +大阪府

5.調査スケジュール       調査状況

  10時00分〜11時00分 簡易百葉箱作成
  11時00分〜12時00分 現地で調査
  12時00分〜12時30分 結果や、小学生の感想等のとりまとめ

  

6.調査方法 
簡易百葉箱

(簡易百葉箱の作り方)


  1.温度をはかりたい場所で、温度計を目の高さでつるす。
 2.温度をはかる前に、3分間ぐらいうちわで温度計をあおぐ。
 3.うちわであおぎながら温度計のめもりを読み、温度を記録。
 4.感じた暑さ、寒さのようすについても、いっしょに記録。

簡易百葉箱作成中
ただいま、簡易百葉箱作成中!

 

 
 ◎「立ってなん度?」(地表1.0m〜1.5m)
   ◇平均気温  0.8度、農空間の方がすずしい!
田んぼや池などの農空間
32.9度
道路や住宅地などの都市空間
33.7度
立って測定

(参考)地域の最高・最低 温度差は2.5度
最高気温
34.3度
建物の前
最低気温
31.8度
田んぼ

 ◎「すわって、なん度?」(地表付近)
   ◇平均気温  0.9度、農空間の方がすずしい!
田んぼや池などの農空間
32.9度
道路や住宅地などの都市空間
33.7度
座って測定

(参考)地域の最高・最低 温度差は3.1度
最高気温
35.1度
校庭
最低気温
32.0度
田んぼ


◎感想やアイデア

感想やアイデア

7.今後の展開について

 今後は、農空間の保全や活用する取り組みの参考データとして活用していきます。
 また、ホームページ等で調査結果を公表することにより、農空間が、食料生産の役割に加えて、ヒートアイランド現象での貴重なクールスポットとして良好な都市環境形成に果たす役割を広く知ってもらい、保全意識の醸成を図っていきます。   
   田んぼでの調査    【具体的には】
1農空間の多面的機能発揮の重要性について、広く府民や農家に!
 農空間の冷却効果について、この調査結果をもって、広く府民や農家に知ってもらい、 農空間を守り、活かす気運の醸成を図ります。
2学校教育で、この取り組みを広げていく!
 農業教育と環境教育の推進を図るため、今回の取り組みをマニュアルとしてまとめ、広く府内の小中学校での取り組みの展開を推進するとともに、学校教育田( プチ農空間)の設置の誘導・促進を図っていきます。 

8.関連報道

今回の取り組みは、当日の夕刻、NHKテレビやTV大阪のニュース番組で取り上げられました。
 また、翌日の2004年8月7日には、毎日新聞朝刊で報道されました。  
テレビ取材

田んぼは涼しかった! 農地の冷却効果を“証明”
−−平野・瓜破小の児童 /大阪

◇手作り百葉箱で測定
 大阪の猛暑対策の切り札は田んぼ!? 大阪市立瓜破小学校(平野区)の5年生が6日、手作りの百葉箱を使って地域の16カ所の気温を測定。田んぼや畑、ため池などの農地の気温が、道路や住宅地より0・8〜0・9度低いことを“証明”した。
 農地には気温の上昇を抑える働きがあるとされ、近畿農政局が昨年、岸和田市で実施した調査でも裏付けられている。一方で、大阪では農地が年間約300ヘクタールずつ減少し続けており、府農政室が生産以外にも農地が持つ価値を子どもたちに知ってもらおうと企画した。
 5年生のうち、希望者11人が参加。まず、牛乳パック二つを組み合わせて内部に温度計をつるした簡易百葉箱を作成。地元土地改良区などの協力で、田んぼ6カ所、畑、ため池、駐車場、公園、校庭、墓地、住宅地、建物の近く、道路2カ所を4グループに分かれて回り、地上約1メートルと地面近くで3分間、うちわで百葉箱に風を送り込んで気温を測定した。
 子どもたちの体感は「田んぼが涼しい」「風が吹いた建物前では汗をかかなかった」などさまざまだったが、測定結果をまとめたところ、田んぼと畑、ため池の平均気温は、その他の平均より、地上約1メートルで0・8度、地面近くで0・9度低かった。
 府農政室は「他の学校にも取り組みを広めて、重要な農地を守る施策につなげられたら」と話している。
                                 毎日新聞 2004年8月7日

このページの作成所属
環境農林水産部 農政室整備課 計画指導グループ

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