平成27年5月委員会会議会議録

更新日:2015年6月22日

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

   平成27年5月20日(水曜日) 午前9時27分 開会

                 午前10時20分 閉会

2 会議の場所

   大阪府公館 

3 会議に出席した者

教育長向井 正博
委員小河 勝
委員立川 さおり
委員井上 貴弘
教育監和田 良彦
教育次長橋本 正司
教育センター所長津田 仁
教育総務企画課長水守 勝裕
教育振興室長中野 伸一
教育振興室副理事古川 知子
高等学校課長橋本 光能
支援教育課長藤井 清
市町村教育室長浦嶋 敏之
小中学校課長坂本 暢章
教職員室長河西 陽三
教職員人事課長後藤 克己

4 会議に付した案件等

◎ 議題1 平成28年度使用府立学校教科用図書採択要領及び平成28年度使用高等学校用教科用図書選定の手引きについて

◎ 議題2 平成28年度使用高等学校用教科書について

◎ 報告事項1 平成27年5月定例府議会提出予定の議案について

◎ 報告事項2 府立学校における校内人事の決定について

◎ 報告事項3 平成28年度大阪府立学校校長及び公立小中学校任期付校長の公募選考について

◎ 報告事項4 平成26年度 中学校2年理科で指導すべき内容を指導できなかった状況について

5 議事等の要旨

(1) 会議録署名委員の指定

小河委員を指定した。

(2) 4月10日及び4月17日の会議録について

全員異議なく承認した。

(3) 議題の審議等

 ◎ 議題1 平成28年度使用府立学校教科用図書採択要領及び平成28年度使用高等学校用教科用図書選定の手引きについて

【議題の趣旨説明(高等学校課長)】

府立学校の教科用図書を適正かつ公正に採択する基本方針として、毎年度当初に定める件である。

 

【委員の質問及び意見】

(井上委員) 1−4、1−5ページに書いてあるプロセスについては大きな変更はないということか。

(橋本高等学校課長) 変更はない。あえて申し上げると、昨年は5月の教育委員会会議で、採択要領と選定の手引きを審議していただいた。それを受けて1か月後に教科書の調査をして、その調査結果を報告していたが、今年は1冊しかないので、この後あわせてご審議いただく。

(立川委員) ここ数年ほどの間に1−4、1−5ページの「仕組み」という図表が変更になった。つまり、校長権限、校長のマネジメントを活かすということで、校内に設けるはずだった教科用図書選定調査委員会というのが、それを設定するしないを校長先生の権限、責任において決めることとなった。そして教科書の選定は校長先生の責任で学校でしてください、という流れになったかと思うが、その流れになって、何か不都合とか不利益はなかったか。

(橋本高等学校課長) 従前から教科書の選定は各学校の校長の権限と責任でやっていたが、それをより明確にしたもの。それを明確にしたことで不都合等は起きていない。

 

【採決の結果】

賛成多数により原案どおり決定した。

(賛成者 向井教育長、小河委員、立川委員、井上委員)

 

◎ 議題2 平成28年度使用高等学校用教科書について

【議題の趣旨説明(高等学校課長)】

平成28年度使用高等学校用教科書の調査研究結果を定める件である。なお、最終的な教科書の採択は、校長・准校長の選定をもとに、8月の教育委員会会議において決定する予定である。

 

【委員の質問及び意見】

(立川委員) 今回は1冊だけということで、4月の1週間ぐらいで調査が終わっているが、冊数が増えるとスケジュールが伸びるのか。

(橋本高等学校課長) さきほども申し上げたとおり、例年6月の教育委員会会議で調査研究結果を報告している。今回もそれでもよかったのだが、1冊だったので、比較的短時間で終わったこともあり、今回採択要領とあわせてご審議いただくもの。調整する教科書の冊数によって、当然スケジュールがあとに伸びることもある。

 

【採決の結果】

賛成多数により原案どおり決定した。

(賛成者 向井教育長、小河委員、立川委員、井上委員)

 

◎ 報告事項1 平成27年5月定例府議会提出予定の議案について

【報告の趣旨説明(教育総務企画課長)】

平成27年5月定例府議会に提出予定の教育に関する事務について定める議案について報告し、委員会に意見を求める件である。

 

【委員の質問及び意見】

   なし。

 

◎ 報告事項2 府立学校における校内人事の決定について

【報告の趣旨説明(高等学校課長)】

府立学校における校内人事の決定について、報告する件である。

 

【委員の質問及び意見】

(井上委員) この問題はずっと解決していない、という感覚がある。「意見の聴取」とか「アンケート」の定義が、一般の民間企業とか他の組織と学校現場とでズレてしまっているのでは。たぶん、橋本課長が「認識が甘かった」とおっしゃったのも、そこの認識というのは一般、民間の認識と同じような形で、「いや、いろんな意見を聞くのはいいですよ」ということで通知をしたのではないかと思うが、でも学校の現場にいると今までの選挙と、ニアリーイコールにとらえていたのかな、と思う。だから、二つあって、一つは、府として「アンケート」とか「意見聴取」とかの定義をしっかりして、誤解が生じないようにしっかり通知してもらうということ。もう一つは、アンケートはダメですよ、と。次同じようなことをやったら、校長先生にある一定の処分を科すというのをやらないと根絶できないのかな、と思う。府民の人から見たら、いつまでやっているんですか、という感覚になるし、今回かなり徹底してやらないとご理解いただけないのではないかと思うので、そこをよろしくお願いしたい。校長先生は定期的にすべての教職員の方々と面談をされていると思うが、そこで、私はこういうことをしたい、とか希望もとるべきだし、あの先生こうだとかこの先生どうだとかを、いろんな会話の中で吸い上げていくというのは普通行われていることとは思うし、そうやっていくべきだと思う。事情を把握することは妨げないということは当然そうなのだが、普通に面談をして学校の状況を把握する中で情報収集する、ということをしっかりやっていくということを徹底していただきたい。今回、この問題に片を付けないと、いい加減にしろ、と言われてしまうのでよろしくお願いしたい。

(向井教育長) おっしゃるとおりである。

(和田教育監) 井上委員からご指摘いただいたとおり、我々としても、アンケートはいい、と話していたが、推薦まではダメ、というところまできちっと明確に指示していなかったというところが反省点。

(井上委員) その反省というが、あえていうと、民間企業や一般感覚では別に変ではないと思う。過剰に選挙によったととられてしまう。おっしゃったように、しっかり言えなかったのが問題だったというのは、それは裏返すと、学校現場ではそういったことが、全然、一般社会と違う意味で把握されているということ。

(和田教育監) 今後は、年間、教職員と面談する機会が三回は確実にあるので、そのあたりを使って本人の希望を聴取するように、指導したい。

(立川委員) 私も学校の中に支援者として入らせてもらってきた。人事というと、会社でいう課長とか係長とかを決めている印象があり、それとは違うが、校務分掌という学校内の役割分担や配置を決めるのに選挙で決めるのはおかしいと思ってきた。その後徐々に変わってきているという印象はあったが、去年一昨年の結果を踏まえて、あまり変わっていなかったということ。井上委員がおっしゃったとおりだが、アンケートというものが「誰々さんを推薦する」というような名前を書いたり、それを実名であったり、匿名であったり、結局は意識の問題だと思う。せっかく教科書の件でも、校長の権限、学校でやってくださいよと、校長先生がリーダーシップを発揮して決めてくださいよという方向の中で、校務分掌というのは学校では非常に大事なところなので、しっかりリーダーシップを発揮してやっていただきたいなと思う。今回でこの話は終わってほしいし、終わるように指導助言していただきたい。

(向井教育長) 本日、この会議終了後に、教育長名で通知し、徹底したい。

 

◎ 報告事項3 平成28年度大阪府立学校校長及び公立小中学校任期付校長の公募選考について

【報告の趣旨説明(教職員人事課長)】

平成28年度大阪府立学校校長及び公立小中学校任期付校長の公募選考に係る要項及び今後のスケジュールについて報告する件である。

 

【委員の質問及び意見】

(立川委員) 今おっしゃったのは、高校と小学校は併願できないとのことだが、たとえば門真市と交野市の併願、第一希望第二希望は選べるのか。

(後藤教職員人事課長) それは可能。

 

◎ 報告事項4 平成26年度 中学校2年理科で指導すべき内容を指導できなかった状況について

【報告の趣旨説明(小中学校課長)】

平成26年度 中学校2年理科で指導すべき内容を指導できなかった状況について、報告する件である。

 

【委員の質問及び意見】

(井上委員) 毎年こういう形で同じような数が出てきているのか。

(坂本小中学校課長) 今まではなかった。今回も、国語とか数学とか算数とか小学校理科については起こっていない。

(井上委員) 「指導できなかった主たる原因」として、進行が遅かったとか、管理できなかったとか書いてあるが、何か特段の事情があるのか。たとえば授業がなかなか成立しなかったとか、いわゆる先生の管理ではない原因で起こったということがあったのか。

(坂本小中学校課長) ごく一部の学校だが、先生がご病気になられた。約2週間ほど、他の学年の先生が代替はしたが、そこで進行が遅れたということはあった。

(向井教育長) 生徒が一番の被害者なので、厳格に対応したい。

(立川委員) 毎年こういう、現場からあげてもらうということはされているのか。

(坂本小中学校課長) 私どもは毎年、計画書の確認と、理科に関しては、年間140時間授業をすることになっているので、その時数の確保については、市町村教委を通じて確認している。今回、140時間を下回っている学校はなかったが、その時間でもやり切れていなかったということがわかったので、今後は時間だけではなく内容をしっかりやり切ったどうかまでしっかり把握する、というところまで指導していきたいと考えている。

(立川委員) 今回は調査書の評定の扱いをどうするかということで報告していただいているが、毎年、こういう形でもし出てきた場合は、またそれを指導されていくということか。

(坂本小中学校課長) 起こらないようにしたいが、同様のことが起こった場合は、徹底指導していく。

このページの作成所属
教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ

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