自然災害伝承碑に学ぶ

更新日:令和3年1月27日

自然災害伝承碑

 自然災害伝承碑は、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄(災害の様相や被害の状況など)が記載されている石碑やモニュメントで、当時の被災状況を伝えると同時に、当時の被災場所に建てられていることが多く、それらを地図を通じて伝えることは、地域住民による防災意識の向上に役立つものと期待されます。

 国土交通省国土地理院では、災害教訓の伝承に関する地図・測量分野からの貢献として、これら自然災害伝承碑の情報を地形図等に掲載することにより、過去の自然災害の教訓を地域の方々に適切に伝えるとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指す事業が進められています。

 国土交通省国土地理院のページ(外部サイト)

大阪府内の自然災害伝承碑(国土地理院の地図に登録されているもの)

大阪府では、4市7基(洪水に関するもの3基、津波に関するもの4基)が登録されています。(令和2年12月現在)

大地震両川口津浪記

 災害名: 安政東海地震(1854年12月23日)、安政南海地震(1854年12月24日)
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 1855年
 所在地: 大阪市浪速区幸町3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 1854年12月24日の安政南海地震後に発生した津波によって、安治川・木津川等に停泊する船に避難した人々が大きな被害を受けた。1707年に発生した宝永地震の時に起きた同様の災害の教訓が生かせなかったことを、後世への戒めとして残すため建立されている。

大地震両川口津浪記の自然災害伝承碑の写真です。 
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

安政地震津波碑

 災害名: 安政東海地震(1854年12月23日)、安政南海地震(1854年12月24日)
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 1855年
 所在地: 大阪市天王寺区四天王寺一丁目11-18 四天王寺境内(外部サイト)
 伝承内容: 嘉永7年11月4日・5日(1854年12月23日・24日)の地震被害を避けようと小船に避難した者たちが、湧くような勢いで木津川口に押し寄せた津波によって、大小の船もろとも上流へ押し流され、おびただしい死者を出した。海鳴があったり潮の干満が乱れたりする時は津波の兆しと知って、避難するよう記している。

安政地震津波碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

明治十八年洪水 酉歳紀念碑

 災害名: 明治18年洪水(1885年6月30日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1914年
 所在地: 大阪市東成区深江南三丁目16-14(外部サイト)
 伝承内容: 明治18年(1885)の淀川洪水のうち6月末〜7月初めにかけての2度目の水害について記す。深江村においては6月30日の夜から浸水し、水位は庭の地面から約2.6mに達し、土塀が皆倒れた。村民は上本町の寺院などに避難したが、1箇月余りのちに帰村しても家も仕事もない状態であった。平時にあっても災害時の窮状を忘れないようにと戒めている。

明治十八年洪水 酉歳紀念碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

擁護璽(ようごじ)(安政地震記念碑)

 災害名: 安政南海地震(1854年11月5日(旧暦))
 災害種別: 地震・津波
 建立年: 江戸時代
 所在地: 大阪府堺市堺区大浜北町4丁3-50(外部サイト)
 伝承内容: 嘉永7年(1854)11月5日(旧暦)の安政南海地震後に発生した津波が川を逆流し、堺でも8つの橋が落ち船が割れるなどの被害を受けた。しかし、住民は神社の広い境内に避難するなどして怪我をした人もいなかった。宝永地震(1707)では船に避難して命を落とした人も多い。地震が強いときは決して船に避難してはいけない。(現在地へは1895年に移設)

ようごじ(安政地震記念碑)の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

明治戊辰唐崎築堤碑

 災害名: 明治元年水害(1868年7月1日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1890年
 所在地: 大阪府高槻市唐崎南3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 明治元年(1868年7月1日)、折からの長雨で、唐崎弥右ヱ門屋敷堤防が延長309mにわたって決壊。前島や大塚などでも堤防が切れ、被害は165か村、浸水面積5,400haにのぼった。隣には、明治18年水害による修堤碑もある。

大塚切れ洪水記念碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

大塚切れ洪水記念碑

 災害名: 淀川大塚切れ(1917年10月1日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1930年
 所在地: 大阪府高槻市大塚町3丁目(外部サイト)
 伝承内容: 大正6年(1917)10月1日、台風による大雨で淀川の水位が上昇し、高槻市大塚町の堤防が200mにわたって決壊した。家屋は流され、倒壊し、死傷者は数十人にのぼった。後世への戒め「居安必勿忘危(安楽に暮らしていても、絶対に危機のあることを忘れてはならない)」が碑文に刻まれている。

明治戊辰唐崎築堤碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

明治十八年洪水碑

 災害名: 明治18年洪水(1885年6月18日・7月2日)
 災害種別: 洪水
 建立年: 1886年
 所在地: 大阪府枚方市桜町16番地先(外部サイト)
 伝承内容: 明治18年(1885)6月18日・7月2日の豪雨により、現在の枚方市伊加賀付近の淀川堤防が約180mにわたって決壊した。通称伊加賀切れと呼ばれるこの水害は、茨田郡(現守口市・門真市、枚方市・寝屋川市・大東市等の一部)一円を水没させ、濁流は大阪市中にも及んだ。この水害では、2万6千戸以上が流失、約290人が亡くなったとされる。碑は枚方市登録文化財となっている。(現在地へは2010年に移設)

明治十八年洪水碑の自然災害伝承碑の写真です。
出典:国土地理院ウェブサイト(外部サイト)

国土地理院に登録されている大阪府内の自然災害伝承碑の一覧

国土地理院に登録されている大阪府内の自然災害伝承碑の一覧 [Excelファイル/13KB]

このページの作成所属
政策企画部 危機管理室防災企画課 地域支援グループ

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