経済ミッション団の派遣(2014年度概要)

更新日:平成27年3月25日

派遣国(時期)

インドネシアへ経済ミッション団を派遣しました(平成26年10月21日から25日)

 インドネシアは平成27年末に経済統合が予定されているASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも、安定した経済成長率と2.4億人の巨大マーケットを擁し、生産拠点のみならず、消費市場としても大きな注目が集まっています。
 同国へは過去に2度、知事が訪問しており、特に平成26年2月の訪問時には食品関連産業の交流を打診されました。今回は、現地経済界からの要望も踏まえ、同国での食品関連分野のビジネスチャンスを探りました。

 【ミッション団の活動内容】

  ・現地企業との商談会(商談件数: 38件)
  ・物流、ビジネス環境、ハラルビジネスなど食市場等に関するブリーフィング
  ・マヌンガル工業団地、商業施設、漁港等の視察
  ・現地メーカー訪問 等

商談会工業団地視察商業施設視察インドネシアハラルビジネスミーティング

商談会

工業団地視察

商業施設視察

ハラルビジネスミーティング

  

 【現地の食市場】

  インドネシアの食市場といえば「ハラル」という言葉が真っ先に思い浮かびます。
  では実際のところはどうなのでしょうか?
  ブリーフィングや市場調査等から探ってみました。

 <食品関連産業の動向>
  ・支出の半分は食費で、支出全体が年々増加傾向にあります。
  ・しかしながら、自国で調達できるものを中心に輸入を規制する傾向。
  ・ムスリム人口を多く抱える同国では、ハラルへの配慮も必要(平成26年9月に可決された「ハラル製品保証法案」にも留意)です。

ハラル対応のメニュー

精肉売り場

ハラル認証の付いたアイスクリーム

ハラルに対応したメニュー

ショッピングセンターの精肉売り場

ハラル認証が付いたアイスクリーム

   <現地における日本> 
  ・ショッピングセンターや街中に日本食レストランを良く見かけました。
  ・ラーメン、うどん、焼き鳥、すしなど日本食レストランが密集するエリアではまるで日本かと見まごうほど。
  ・味は現地に受け入れられるように工夫。例えば、うどんの薬味では現地で好まれるよう辛味の強いものが用意されています。
  ・日本の漫画が店頭に並び、ガイドブックでも日本が紹介されているなど、日本の商品等を受容する下地はあるように思えました。

ジャカルタのうどん

パン屋に並ぶメロンパン

ジャカルタの書店に並ぶガイドブック

日系和食店のうどん

メロンパンなどパンも人気

日本を紹介するガイドブック

 
 <大阪の食品に対する反応>
  ・商談会の設営に協力いただいた方に事務局が準備した大阪のお菓子を食べていただきました。
   「おいしい!!」 「パッケージがキレイ!!」と言った声があり、おおむね好評。
  ・しかし、「内容物に何が使用されているのか分からない」という理由で遠慮された方もいました。
  ・元来、インドネシアには特定の味しかなかったため、新たな味には敏感で、喜ばれるという話。
  ・大阪の菓子文化の歴史と目新しい商品に驚きを示すと共に、深い関心を寄せていました。

大阪の菓子を試食する現地の皆さん

画像です。商談会参加者による試食

画像です。商談会参加者による試食


  【現地の交通事情等】
  ・新興国というと「渋滞」。ジャカルタも慢性的な渋滞が続いています。ゆとりを持って行動されたほうが懸命です。
  ・特にジャカルタ・スカルノハッタ国際空港を金曜日の夕方以降に利用される方は要注意です。
   同行ガイドの話では、ジャカルタ周辺の実家を離れ、ジャカルタ市内で仕事や通学している人々が金曜日に一斉に帰省。
   そのため、道路は大混雑。市内から空港まで2時間半以上かかりました(ジャカルタ到着時の空港から市内は約30分)。
  ・また、金曜日は特別なお祈りの日(効果が4倍になるため、月曜日から木曜日はお祈りをせず、金曜日のみ行う方もいる)とのこと。
   お昼休みは普段より長く設定されており、フレキシブルなので、フードコートは長い時間混雑していました。

朝のラッシュ時

昼の渋滞

金曜夕方の混雑

朝のジャカルタ市内

昼の混雑状態(ジャカルタ市内) 

金曜夜のジャカルタ空港への道のり


  【現地の方の生活】
  ・インドネシアは中間層が力強く伸びると言われており、今後の消費市場としても有望視されています。
  ・それを裏付けるように、ショッピングセンター内にある日本食レストランは人気があり、時間帯よっては満席。
  ・しかしながら、視察に訪れた漁港では未だ最低賃金に満たない給料で働く人々がおられるとのことでした。

にぎわう日本食レストラン

漁港で働く人々

漁港近くの加工場で働く人々


 今回のインドネシア訪問では、事前に把握していた情報を裏付けるような現実を見るとともに、実際に現地で新たに知ったことが非常に多かったというのが率直な感想です。

 「百聞は一見にしかず」。
 大阪府ではインドネシアにはサポートデスクがあり、現地出張支援などのサポートを行っております。ぜひ、ご利用いただきまして、現地のビジネス状況をご確認いただければと存じます。

 また、食品産業分野での海外展開支援にも府は関係機関と連携しつつ、引き続き取り組んでまいります。
 ミッション団やセミナーなど皆様のニーズに合わせたプログラムをご用意いたしますので、ぜひご利用ください。

(注)このレポートは経済ミッション派遣時の状況をもとに作成したものですが、一部、個人的な見解も含まれていますので、ご了解ください。  

このページの作成所属
商工労働部 成長産業振興室国際ビジネス・企業誘致課 ビジネスグローバル化支援グループ

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