室内空気中化学物質と健康管理

更新日:2009年8月5日

 人体の全物質摂取量比率現代に生活する私たちは、その90%以上の時間を室内で過ごしているといわれています。 
 そのため、物質量という点でみると、最も体の中に多く取り入れているのは室内空気です。
 図に示すように、空気の摂取は食事や飲み物と比較すると非常に大きな量で、成人では6畳の部屋の空気を一日で吸い込んでいます。
 食物や飲料だけではなく、空気に関しても注意を払う必要があります。
  「シックハウス症候群」と疑われる場合は、症状を正しく把握し適切な治療を受けるとともに、健康影響の原因と思われる物質を少なくし又は除去します。

<症状等の把握>

医師による正しい診断

専門医の診療
 目に異常 ⇒ 眼科  
 皮膚に異常 ⇒ 皮膚科 
 消化器系に異常 ⇒ 消化器科内科 
 症状特定できない ⇒ 内科、アレルギー科、心療内科等

矢印

健康を回復するために原因の除去
    ↓
症状緩和のための措置
    ↓
自己治癒能力   ⇒   回復

<換気などの対策>

発生原因を低減、除去 ⇒ 最も有効な室内汚染物質の低減策は換気です!

 室内空気中の化学物質を低減するためには、それぞれ用途や発生原因等が異なることから、物質ごとに最も効果的な使用量や発生量の対策を実施する必要があります。

発生原因別の対策の考え方

発生原因等による区分対策の考え方
建築物から発生するもの建材等に含まれる化学物質建築の設計施工の各段階において低減化
家具備品等から発生する家具、教材等に含まれる化学物質購入時に化学物質の含有量や放量が少ない製品を選択する
利用者等が持ち込むもの殺虫剤、床ワックス、タバコ等使用制限や適正な使用方法を徹底
発生源が特定できない場合換気方法の改善を図る

<発生源を推定する>

 さらに「におい」が気になり「目に刺激」を感じ「体調不良」があった場合

   ⇒ 原因物質の発生量を減少させる対策(発生した物質を取り除く)

        特に、物質や発生源の把握し体調不良のきっかけを確認しましょう。

このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室環境衛生課 総務・企画グループ

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