第40回人権啓発詩・読書感想文入選作品 講評

更新日:2022年3月31日

講評                                         審査委員長 古川 知子(神戸親和女子大学)

 今年度「第40回人権啓発詩・読書感想文」に、大阪府内から1,200点の応募がありました。内訳は、詩部門で702点、読書感想文部門で498点です。
 多くの児童生徒の皆さんが応募してくださったことに感謝しますとともに、27人の方の入賞をお祝い申し上げます。詩と読書感想文の部門ごとに、小学校(小学部)低学年・高学年、中学校(中学部)に分けて、審査をさせていただきました。
 今回、特に読書感想文の審査の中で、「ある歌詞」への感想文をどのように評価するかについて、審査員の間でたくさんの意見を交換しました。この応募作品は、とてもメッセージ性のある内容なのですが、結果は、「読書感想文」として、入賞には至りませんでした。ただし、このことは児童生徒の皆さんが日常触れているものの中から、人との関係で感じたことを自身の言葉で素敵な内容にまとめてくれていることを否定することではないことを、この場を借りてお伝えしたいです。また、詩の部門において、家族や友人に対する「愛情」や「信頼」についての表現を、他の作品と比べてどのように評価するかについても議論をしました。
 審査委員会では、応募作品を通して、一人ひとりの子どもたちの様子を思い描きながら、本来はすべてを選びたいので、各審査委員はあれこれ苦悩しながら、またその時間を楽しく過ごさせてもらっています。児童生徒の皆さんが日常的に刺激を受けて、感性の深まりや拡がりにつながっているものが、従前と変わってきているのであれば、要項等を見直すきっかけになってもいいかなと、個人的に感じています。
 本取組みについては、保護者の方々をはじめ、大阪府内の小学校・中学校・支援学校において、教職員の方々が子どもたちに働きかけてくださっていることが何よりありがたいです。新型コロナウイルス感染症がまだまだ終息しない中ですが、この作品集が大阪府内の各学校等において、子どもたちがお互いに信頼関係を築いて、しっかりとつながっていく学校教育に活用していただくことを願っております。

 

このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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