わたしは、「オトタケ先生の3つのじゅぎょう」という本を読みました。
なぜ、わたしがこの本を読んだかと言うと、テレビで「オトタケさん」を見て、「なぜこの人は、手と足がないのかな。」とふしぎに思ったからです。その時、お母さんに、「ふしぎに思うなら、本を読んでみたら?」とアドバイスをもらい、読んでみることにしました。
わたしはこの本を読んで、はじめは、手も足もないしょうがい者の人が、どんな風にじゅぎょうをするのか、ふしぎに思っていました。だけど、本を読むうちに、「オトタケ先生はすごい人だな、わたしもオトタケ先生のじゅぎょうをうけてみたい。」と思いました。
とくにわたしが一番いいなとおもったじゅぎょうの内ようは、「心のバリアフリー」です。
このじゅぎょうでは、オトタケ先生の子どものころのあそび方が書いていました。オトタケ先生は子どものころ、野球をするのが大好きでした。だけど手と足がないので「オトちゃんルール」という方ほうで、あそんでいました。たとえば、ふつうは一点しかはいらないのに、オトタケ先生が点数をいれると、三点もはいるルールです。このルールを考えたのが、まわりの大人でも先生でもなく、オトタケ先生の友だちが、自分たちで考えたルールなのです。
わたしがもし、クラスにオトタケ先生のようなしょうがい者の人がいたら、「オトちゃんルール」のようにいっしょにあそべる方ほうを、作ることができるかなと思いました。
このじゅぎょうの「心のバリアフリー」を読んで、自分の目の前にいる人のことを「かわいそうな人」に、してしまうこともできるし、「しあわせな人」にしてあげることもできる。あい手がしょうがいのある人でなくても同じことだと思いました。その人のことを、どんなふうに考えて、どんな言葉をかけてあげるのか、どんなことをしてあげられるのか自分で考えて行動をすることが、とても大じだなと思いました。
わたしはこの本を読んで、しょうがい者の人の見方が少しかわったように思います。はじめは、しょうがいがあるとあきらめないといけないのかなと思っていたけど、本を読んでしょうがいをもっていても、先生になったり、ゆめをかなえたりすることができるんだなと思いました。その人をどんなふうに見るかは、自分しだいです。このことを気づかせてくれたオトタケ先生のじゅぎょうは、とてもすてきだなと思いました。
「オトタケ先生の3つの授業」
作 乙武 洋匡
絵 下平 けーすけ
講談社
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府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ
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