第39回人権啓発詩・読書感想文入選作品 詩の部門【小学校(小学部)高学年の部】 P.42

更新日:2021年3月25日

希望の手                                      東大阪市立英田南小学校 6年 鈴木 香穏

「コンコンコン」
誰かが私の心のとびらをたたいてる
何重ものかぎをかけて、
自分でも開けられなくなっていたとびら
いつしか、人に避けられていたとびら
外の世界と関わらないためのとびら

「コンコンコン」
誰かが私の心のとびらをたたいてる
私のそんざいを忘れずにいてくれた人がいる
私が苦しんでいることを、
このとびらがあることを、
忘れずにいてくれた人がいる

「コンコンコン」
誰かが私の心のとびらをたたいている
(信じてもいいの?)

その不安と恐怖に答えるように
一筋の光が差しこんだ
あたたかい光が

「ゴンゴンゴン」
みんなが私の心のとびらをたたいている

とびらが開く
みんなが手を差しのべる
その手は私を、
人々を、
希望であふれる世界へと連れて行ってくれる

「コンコンコン」
あの音が聞こえる

とびらをたたいてくれることを
待っている人へ
大丈夫
私達が希望であふれる世界をつくるから


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府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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