人権学習シリーズ わたしを生きる 告げることから/3.私を紹介

更新日:2016年2月12日

「告げることから」(めやす90分)

3.私を紹介

詳細な手順

ポイント

(25分)
グループ作りと説明3分、個人記入3分、グループで自己紹介5分、共有4分、「認められない」事例紹介5分、グループでAさんの不安の背景を考える5分

グループを作り、説明とシートへ個人記入をする

★では、4、5人のグループになって、机を囲んで座ってください。グループは、前のビンゴで早く座った人と、なかなか座れなかった人とがまざるグループになってください

•先のビンゴゲームで先に座れた人と、なかなか座れなかった人とが同じグループになるように考えると、グループの雰囲気に幅ができる。
●机を囲んで4、5人で座ってもらう。

•机は、2台をくっつけてもよい。

会場設営
机を2台ずつ用意し、ファシリテーターが見えるようにいすを配置している。

★これから4つの項目で自己紹介をしながら、違うところがある人と人との関係を考えます。

●シート2を1人1枚配付する。

★シート2の4つの項目で自己紹介します。まず個人でキーワードだけを記入してください。時間は3分です。

グループで自己紹介をする

★では、グループで自己紹介を始めます。自己紹介する人は、簡潔に紹介をしてください。
聴いている側の人は、自己紹介をじっくり聴いてください。そして、自己紹介が終わったら、紹介の順番の次の人が、その紹介の内容について1つを誉めてください。
誉めの言葉が終わったら、次の人が自己紹介を始めてください。
やり方で質問はありませんか。

●質問があれば答える。

★では、始めてください。

●自己紹介をしてもらう。

全体で共有する

★自己紹介は終わりましたでしょうか。自分のことを紹介して誉められたときはいかがだったでしょうか。

●数人に感想を聞いてみる。

★誉めることは、相手を受け止め、それを認めること、尊重することにつながると思います。これは、相手を個人の人間として大切にすること、個人の尊厳という人権の考え方につながるのではないでしょうか。

•自己紹介が、自分の大切な要素を考えることになり、「自分」を大切にすることにも関わることを考える。
•相手を尊重した聴き方である「傾聴」を体験する。
•自己紹介で出された自分の大切な要素を認める、認められるという体験をする。
•ファシリテーターが自分の自己紹介をしてみせてもよい。

「認められない」事例を知り、不安の背景を考える

★しかし、認められないときもあります。1つの事例を紹介します。

●シート3を配付して、読み上げる。

★このAさんは認められ尊重されているでしょうか。どこに住んでいるかを聞かれるために、同和地区出身ということを言おうか言うまいかと悩んでいます。
このように、生まれや住んでいるところが同和地区だからということでその人を否定して尊重しないのが部落差別の1つといえるのではないでしょうか。
では、なぜこのAさんは不安なのでしょうか。その理由について、グループで話し合ってください。時間は5分です。
ありがとうございました。






•不当な理由でその人を認めないことが差別になることを考える。
•同和地区出身を言うことへの不安がどこからくるのかを、次の「同和問題は今」で考えるため、不安の背景にあるものに注目する。

 

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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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