人権問題に関する府民意識調査報告書(分析編) 大阪人権意識 2.人権意識、差別意識を測る尺度作り (7)尺度の整理

更新日:2012年3月28日

人権問題に関する府民意識調査検討会委員
神戸学院大学文学部教授 神原文子

2.人権意識、差別意識を測る尺度作り

(7)尺度の整理

 次章以降での分析の前に、これまで作成した人権意識、差別意識を測定するための尺度を整理しておきます。いずれの尺度も、点数が高いほど人権意識が高いことを示します。
 これらの尺度は、いずれも完成版ではありません。同様の調査が各地で行われる中で、より精度の高い尺度が作成されることが期待されます。

〈排除問題意識尺度〉 社会的『弱者』を排除することを問題視する意識の度合い
「問題あり」4点、「どちらかといえば問題あり」3点、「どちらかといえば問題なし」2点、「問題なし」1点の4件法。
・外国人であることを理由に、マンションなど住宅の入居を拒否すること
・障がい者であることを理由に、マンションなど住宅の入居を拒否すること
・ホテルや旅館がハンセン病回復者などの宿泊を断ること
・結婚する際に、興信所や探偵業者などを使って相手の身元調査を行うこと
・景気の悪化などを理由に、まず外国人労働者から解雇すること

〈体罰問題意識尺度〉 子どもへの体罰を問題視する意識の度合い
「問題あり」4点、「どちらかといえば問題あり」3点、「どちらかといえば問題なし」2点、「問題なし」1点の4件法。
・教師が子どもの指導のために、ときには体罰を加えることも必要だと考えること
・保護者が子どものしつけのために、ときには体罰を加えることも必要だと考えること

〈人権推進支持意識尺度〉 差別をなくすための取組みを支持する意識の度合い
「そう思う」5点、「どちらかといえばそう思う」4点、「どちらかといえばそう思わない」2点、「そう思わない」1点、「わからない」3点の5件法。
・あらゆる差別をなくすために、行政は努力する必要がある
・差別を受けてきた人に対しては、格差をなくすために行政の支援が必要だ
・差別問題に無関心な人にも、差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である
・差別される人の話をきちんと聴く必要がある
・差別は法律で禁止する必要がある

〈被差別責任否定意識尺度〉 差別の責任は差別される側にもあるという考え方を否定する意識の度合い
「そう思う」1点、「どちらかといえばそう思う」2点、「どちらかといえばそう思わない」4点、「そう思わない」5点、「わからない」3点の5件法。
・差別の原因には、差別される人の側に問題があることも多い
・差別されている人は、まず、自分たちが世の中に受け入れられるよう努力することが必要だ
・差別だという訴えを、いちいち取り上げていたらきりがない
・差別に対して抗議や反対をすることによって、より問題が解決しにくくなることが多い

 〈差別容認否定意識尺度〉 差別を容認する考え方を否定する意識の度合い
「そう思う」5点、「どちらかといえばそう思う」4点、「どちらかといえばそう思わない」2点、「そう思わない」1点、「わからない」3点の5件法。(*は、点数を逆にする)
・差別は世の中に必要なこともある*
・差別は、人間として恥ずべき行為の一つだ
・どのような手段を講じても、差別を完全になくすことは無理だ*

〈結婚排除否定意識尺度〉 結婚に際して出身地や国籍などが気になることを否定する意識の度合い
「気になる」として選択:1点、選択しない:2点の2件法。
・同和地区出身者かどうか
・国籍・民族
・相手やその家族に障がいのある人いるかどうか
・家柄
・離婚歴
・相手やその家族の宗教
・学歴

〈反忌避意識尺度〉 住宅を選ぶ際に特定の物件を避けることを否定する意識の度合い
「避けると思う」1点、「どちらかといえば避けると思う」2点、「どちらかといえば避けないと思う」4点、「まったく気にしない」5点、「わからない」3点の5件法。
(住宅が)
・同和地区の地域内である
・小学校区が同和地区と同じ区域になる
・近隣に低所得者など、生活が困難な人が多く住んでいる
・近隣に外国籍の住民が多く住んでいる
・近くに精神科病院や障がい者施設がある


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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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