職員ロングインタビュー【農学】

更新日:令和2年3月5日

農学

  泉州農と緑の総合事務所 農の普及課
  水野 彩夏 Mizuno Ayaka

  平成26年 入庁

農学 水野 彩夏

【配属歴】

平成26年 環境農林水産部 農政室 推進課
平成28年 泉州農と緑の総合事務所 農の普及課

ある1日の仕事の流れ

農学職を志したきっかけを教えてください。

大学では農学部に入り、トマトの遺伝子の研究をしていました。大学の実習で専門知識を身につけていく中で、将来は農業に幅広く関わる仕事がしたいと思っていました。

行政の中に農学職という仕事があることは、先輩から聞いて知りました。性格的に、自分が主になって企画して進めるというより、誰かをバックアップするほうが向いていると思っていたので、農家さんの収益や、地域農業の活性化を支援する農学職の仕事は、自分に向いていると思いました。

大阪府に入庁した理由を教えてください。

他府県の採用試験も受けましたが、大阪府の農業は都市型であるところに面白さを感じました。農家と消費者の距離が比較的近く、直売所などで消費者に直接積極的に販売していたり、大阪市内の百貨店やスーパーに自ら営業し、販路を確保している農家さんもいます。農業形態もバリエーションが豊富で、6次産業化のための加工・製造技術が身近にあるなど、農家さんがチャレンジできる余地が大きい点も特徴です。もちろん他府県でも同様の取り組みはしていますが、より多様な考えをもつ農家さんや、農業の形がある大阪の農業に魅力を感じました。

また、私はなるべく定年まで働き続けたいという思いがあったので、就職活動を通じて働く環境が整っているように思えたところも、入庁のきっかけになりました。

入庁後に携わってきた仕事について教えてください。

1年目は環境農林水産部農政室に配属され、農薬と肥料に関する業務を担当していました。農薬や肥料には取り扱いに関する法律があるので、その届け出関係の事務仕事が中心でした。

入庁前は、農家さんを回ったり、外に出ることが多いと思っていたので、少しギャップも感じましたが、農薬を使う方に向けた講習会を開いたり、植物防疫といって、病害虫の発生時などに国と連携して対策を行う業務に関わったりと、様々な経験をさせていただきました。

その後配属された泉州農と緑の総合事務所での仕事について教えてください。

泉州地域の農業の振興と活性化が主な仕事です。具体的には、巡回や講習会等を通じた管内の農家さんへの栽培技術の指導や、栽培現場の改善に向けたアドバイス、農業経営の改善に向けた相談助言等のほか、消費拡大に向け農産物をPRするためのイベントを行ったりもします。

私は主にみかんや桃、いちじく、ぶどうといった果樹を栽培される農家さんを担当しています。農家さんは経験豊富な方が多く、指導をさせていただくにあたっては、常に勉強することが不可欠だと思います。書籍で学んだり、それでもわからないことは先輩方や研究機関に尋ねたり、時には農家さんから教えていただくこともあります。

現在感じている仕事のやりがいを教えてください。

今は少しずつ知識や経験を増やしている段階ですが、自分が関わった農家さんが成長していく姿を間近で見られることが一番のやりがいです。

例えば、私は岸和田市の若手農家が集まって活動する「岸和田4Hクラブ」という団体を担当しているのですが、その中に水なすの栽培をされている方がいました。販売はJAさんに任されていたのですが、岸和田4Hクラブで、生産だけでなく販売まで自分たちで手掛けるという経験をされ、今後の農業経営に新たな考えを持たれました。農業に新しい価値ややりがいを見出していただけたことは、とてもうれしい経験になりました。

これまでのキャリアの中で、最も苦労したことについて教えてください。

泉州農と緑の総合事務所配属2年目に、泉州地域全域の果樹栽培技術についての主担当になったときが最も大変でした。大学では果樹の栽培技術について学んだことがなく、農家さんが実際どのように栽培し、経営をされているのかについては、前年度に学んだことしか知りませんでした。

それでも、果樹の栽培技術指導を主とする様々な対応をすることになり、わからないことや戸惑うことも多かったのですが、農と緑の総合事務所の同僚や、(地独)環境農林水産総合研究所の方々、ベテランの農家さんなど、さまざまな人に助けてもらうことで、何とか1年間を乗り切ることができました。この経験を積んだことで、その後現場で働いていく自信がつきました。

農学職の先輩や上司から学んだことはありますか?

たくさんありますが、特にすごいと思ったのは、相談や問合せに対して素早く反応する点です。その場で完璧には答えられなくても、「詳しいことは追ってご連絡します」とまずは返答するという姿勢は、私も意識的に行うようにしています。

また、農産物栽培について豊富な専門知識をもっている方が多いのですが、専門書に書かれていない問題があっても、植物の生理生態から推測して考えるなど、知識をより掘り下げて考える姿勢も見習うようにしています。

水野さんはこれまで、どのように知識を身に付けてきましたか?

入庁当初は、ジョブトレーナーの先輩につきながら勉強しました。また、農学職は現場に出てからもトレーナーにあたる人を設ける仕組みがあるので、現場でも先輩に指導していただきました。

また、事務所所属3年目に普及指導員という業務に関連する国家資格を取得しました。資格を取るためには、自分のこれまでの業績を伝わりやすい文章で書く必要があるので、そういった方法についても先輩から指導していただきながら学びました。

仕事をする上で、心がけていることを教えてください。

農業の専門職として、農業生産に関わる技術を身につける努力を惜しまないようにしています。特に意識しているのは、答えが分からない場面で、すぐに誰かに聞くのではなく、まずは自分で調べることです。

ただし、一人でできることには限りがあるとも考えていますので、仕事を進めるにあたっては、上司や先輩、後輩に対してきちんと報告・連絡・相談を行いながら取り組むことも同時に意識しています。

また、農家さんを幅広く支援していくためには、農業生産技術以外にも幅広い情報を掴んでおくことも重要です。農家さんと接する際には世間話を交えながら情報を集め、地域の現状を掴むように意識しています。

今後、府職員として取り組みたいことはありますか?

引き続き、大阪の農業の活性化に携わる仕事に取り組みたいと思います。府内には特色ある農業に取り組む地域がたくさんあり、農と緑の総合事務所も4か所にあります。可能であればそのすべてに赴任して、それぞれの地域農業に貢献してみたいという思いがあります。

これから大阪府で働くことを考えている読者にメッセージをお願いします。

広域の仕事を担う大阪府の職員は、市町村に比べて府民と直接関わることが少ないのかもしれませんが、農学職は府内の農家さんに直接会い、栽培技術や経営の向上に資すことができる仕事です。イベントなどがあれば一緒になって取り組むこともでき、大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。

一方で、幅広い知識や、相手から信頼してもらえるコミュニケーション力といった能力も必要とされます。入庁してからも、日々学び続け、成長していく必要がありますが、色々なことに興味をもち、前向きに取り組める方なら大丈夫です。私たちと一緒に大阪の農業の発展に貢献していける方をお待ちしています。

【ある1日の流れ】

 9時00分  メールチェック、スケジュール確認
 9時30分  現場にて、農家への指導・助言
12時15分  昼休み
13時00分  別の現場にて、農家への指導・助言
16時00分  補助金に関わる事務、会議準備、資料作成
17時30分  退勤

農学 水野 彩夏

※掲載されている職員の職務内容、所属及び所属名称は配属当時のものです。

このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ

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