職員ロングインタビュー【農業工学】

更新日:令和3年3月1日

農業工学

 泉州農と緑の総合事務所 耕地課
 北野 瞳  Kitano Hitomi
 平成27年 入庁

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【配属歴】
平成27年 南河内農と緑の総合事務所 耕地課
平成30年 泉州農と緑の総合事務所 耕地課

ある1日の仕事のながれ

大阪府を志望した理由を教えてください。

大学在学中に同じ研究室の先輩が大阪府に入庁したことで、農業工学職という職種があることを知りました。大学では農学部の農業工学コースを専攻していましたが、こちらのコースでは、公務員として活躍する先輩方が多く、私も自分自身が生まれ育った大阪府に貢献したいと思い、大阪府を志望しました。

農業工学へ興味を持たれたきっかけや大学時代の学びについて教えてください。

高校生の時に教科としての生物が得意で、漠然と農学部に興味を持ちました。進路について詳しく調べるうちに、農業に工学的なアプローチをする農業工学という学問を知り、農業と工学という意外性のある組み合わせに惹かれ、農業工学コースを選択したことが興味を持ったきっかけです。

農業工学コースでは、主に灌漑排水や農業生産環境等について学びました。水文学や灌漑排水工学という水資源を主な対象とする研究室や、農業にとって大切な水を運ぶためのパイプラインや開水路、ダムやため池などの農業水利施設を対象とする研究室、地域計画を扱う研究室などさまざまな研究室があり、自然環境から工学まで幅広い分野から農業にアプローチする手法を学べる環境でした。そんな中で私は、卒業研究の際に「土が緩んだ際、埋設管に力がどのように作用するか」をテーマに取り組みました。

入庁後に携わった仕事について教えてください。

最初に配属された南河内農と緑の総合事務所耕地課では補助金に関する事務を担当していました。具体的には、農業に関する水路の補修工事や地域の活動に対して支払われる補助金の交付事務を担当していました。扱う法令等がはじめてのものだったので、慣れるまではひたすら条文を読んで勉強しました。交付事務を通して、農家の方とコミュニケーションをとるようになり、地域の農業や農空間の現状について少しずつ理解を深めていくことができました。

また、府民の方に農業、農空間にふれてもらう機会を提供するために棚田保全活動のサポート業務も担当しました。

これまでの業務の中で、特に印象に残っている仕事について教えてください。

南河内農と緑の総合事務所管内の市町村が合同で実行委員会を立ち上げて開催しているイベントにおいて、高校生や大学生と連携して企画に取り組んだことです。出店や棚田のライトアップなど、イベントを盛り上げるための企画が色々とあった中で、私はある高校の撮影研究部員と撮影コーナーをつくりました。具体的には、美しい棚田をバックに高校生が来場者を撮影し、その場で写真を印刷してお渡しするというコーナーで、来場者にとても好評でした。また、大学生とは、棚田をライトアップするための灯篭を作るために竹を伐り出すところから、イベント当日のライトアップまで、一緒にイベントをつくり上げていきました。

このイベントをきっかけに、後日、大学生が稲刈りや田植えを手伝いに来てくれたと農家の方から聞きました。このように農家と学生のつながりをつくることができたのは、本当に嬉しかったです。

現在の仕事内容とそのやりがいを教えてください。

現在は、泉州農と緑の総合事務所でため池の改修工事に携わっています。具体的には、まず、工事の過程、完成形を想定し、そのために必要な作業量などから、工事にかかる費用を算出します。

ため池の改修は、農業を続けながら行うため、農業用水が不用となる秋から冬の間で工事を行う必要があります。このため工事が延びて水を貯められない、という状況にならないよう、計画時に池の改修箇所の優先順位を決め、複数年かけて改修していきます。

ため池を利用する農家の方々と現場で立会いや協議を行いながら工事を進めていきますが、工事が進むにつれてため池が安全で、より使いやすいものに変わっていくことにやりがいを感じます。

仕事をする上で、心がけていることを教えてください。

職場の人はもちろん、農家の方、施工業者の方など、さまざまな人と関わる仕事なので、円滑なコミュニケーションを心がけています。例えば、工事に取りかかる際は、農家の方へ事前説明を行いますが、知らず知らずのうちに専門用語が入ってしまうことがあるので、なるべく一般的な言葉で伝えるよう心がけています。また、口頭で伝えるだけでなく、図面に色をつけるなど、どういう資料を作ればわかりやすいかを考えながら伝えるようにしています。

そのほか、日々の会話を通じて農家の方が現場で何に困っているのか、どういう要望があるのか、しっかりと耳を傾けるようにしています。例えば、ため池の斜面沿いについているハンドルには、勝手に水が抜かれないよう外して持ち帰ることができるものがあるのですが、「持ち帰るのが大変なので南京錠をつけてほしい」という要望がありました。このような使っている方々でないとわからない要望をしっかり反映し、使いやすい施設となるよう心がけています。

今後取り組んでみたいことについて教えてください。

現在、農業に携わっている方は高齢の方が多く、農産物を自家消費しているケースも多くみられます。このような高齢の方が積極的に市場へ参入できるような環境を整備していきたいと考えています。

また、これから新しく農業を始めようとする方にとっても参入しやすい環境を整備することが必要だと思っています。このため新規就農者と直接かかわるような部署や、農学職などさまざまな職種と連携しながら、新規就農者の需要を把握し、大阪の農業の未来につなげていきたいと思っています。

大阪府で働くことを考えている方へメッセージをお願いします。

大阪府の農業工学職は、イベントに携わったり、工事を進めるなど、幅広い経験ができます。また、仕事を通じて若者から高齢の方まで幅広い世代の方と関わることができ、自身の学びとなる機会も多くあります。

新しいことにもチャレンジしやすい環境なので、何事にも積極的に取り組み、一生懸命になれる方、ぜひ大阪府の農業工学職として一緒に頑張りましょう。

【ある1日の流れ】 

  9時00分 始業
10時00分 地元農家との打合せ
12時15分 昼休み 
13時30分 ため池改修工事の現場監督
15時00分 農家向け説明資料作成
17時30分 退勤

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※掲載されている職員の職務内容、所属及び所属名称は配属当時のものです。

このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ

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