キャリアパス紹介

更新日:2021年3月1日

 

行政 山縣 敦子

行政

  スマートシティ戦略部スマートシティ戦略総務課
   参事
 山縣 敦子  Yamagata Atsuko

        kyatti

配属歴

<主事級>

平成7年4月

技師

農学職として入庁
南河内地域農業改良普及センター

平成12年4月 主事採用試験を再度受験し、行政職になる
教育委員会教職員室教職員人事課
平成16年4月主事水道部経営企画課

  • 食品栄養に関わる仕事を志望して、農学職として大阪府に入庁。南河内地域農業改良普及センターに配属され、新たな農産物加工品を作るための支援や農業経営のアドバイスなどを行いました。
    農学職として働くなかで、幅広い行政の仕事に魅力を感じ、再度職員採用試験を受験し、行政職になりました。
    教育委員会教職員室教職員人事課に配属され、小中学校の教職員人事に関わる仕事を通して、教育行政とは何かについて学びました。

<主査級>

平成17年4月

主査

生活文化部大学課

平成23年4月主査

健康医療部医療対策課

  • 生活文化部大学課に配属中の平成18年に長女、平成22年に次女を出産。それぞれ産前・産後休暇及び育児休業を1年間ずつ取得しました。
    その後、健康医療部医療対策課救急・災害医療グループに異動。救急患者の搬送・受入れの基準づくりや救急隊が搬送時に使用するアプリの開発・運用に携わりました。
    多忙な救命救急センターの先生方と何度も何時間にもわたって新たな基準について検討し、医療行政について多くのことを学びました。また、次女の育児休業明けすぐの異動だったこともあり、一人でできることには限界があることを痛感。仲間に助けてもらいながら仕事を進めることの大切さを学びました。

<課長補佐級>

平成27年4月

課長補佐

財務部行政経営課

  • 公民連携戦略グループ(公民戦略連携デスク)は、平成27年から発足したグループで、当初メンバーは5人でした。
    行政だけでは難しい社会課題の解決に向け、公民連携で新たな取り組みを創出する仕事に携わりました。庁内外に“ネットワーク”をひろげることができ、何よりも同じ目標をもった“人”と出会うことが大切であることを実感しました。
    包括連携協定をはじめ、OSAKA愛鑑やギネス認定企画など企業と一緒に多種多様な企画に取り組み、メンバーも5年間で12人に増えました。

<課長級>

令和2年4月

参事

スマートシティ戦略部スマートシティ戦略総務課

  • 2025年大阪・関西万博に向けて、テクノロジーを活用して住民のQoLを向上させ、笑顔で暮らせる都市・大阪をつくるために新設された部局に異動。これまでに培った企業や団体のネットワークを活かし、全国で類を見ない規模の「大阪スマートシティパートナーズフォーラム」を立ち上げました。公民共同で、持続可能な“大阪モデル”のスマートシティを実現すべく日々奮闘しています。
     

入庁を志望したきっかけと配属後の仕事内容について教えてください。

大学では生活科学部で学び、管理栄養士の免許を取得しました。大学4年生のとき、大阪府の農学職に採用されると農家を生活面から支える生活改良普及員の仕事ができることに興味を持ち、受験しました。

配属後は主に農家の農業経営のサポートや生活改善に取り組みました。具体的には、新しい農産物加工品の提案、簿記などの経営管理のアドバイスなど幅広く農家と関わっていました。

当時、ジャムなどの農産物加工がブームになりつつあり、研究機関にアドバイスをもらいながら、自分自身も農産物加工の技術を学んで、ジャムの商品化と販路開拓のサポートをしたことが思い出に残っています。行政の立場から現場の課題を発見し、解決するために動いていく日々でした。

その後、再度採用試験を受験し、行政職となった経緯とその後のキャリアについて教えてください。

農学職として5年勤めたのですが、今のまま現場で働き続けるだけでなく、幅広い分野の仕事に取り組んでいくほうが自分にあっているのではないか、さらに広い視野を持つことで、最終的には大阪の農業にも貢献できるようになるのではないかと考えるようになりました。そこで行政職にチャレンジしたいと思い、再度採用試験を受験して、平成12年に行政職になりました。

行政職になって最初の配属先は教育委員会教職員室で、小中学校の人事を担当するグループに配属されました。私の仕事は、先生が最大限力を発揮できるような人事を検討したり、産休代替補助教員の臨時採用などでした。各市町村の教育委員会に配属された先生方から、教育や子どもたちへの熱い思いを伺う機会も多く、学ぶことが多かったです。

その後、平成16年に水道部経営企画課で大阪の水をPRする広報活動に従事しました。その年の主査級昇任考査に合格し、平成17年から生活文化部大学課で大阪府立大学職員の人事を担当しました。

この頃、出産というライフイベントを迎えましたが、どのようにワークライフバランスをとっておられましたか。

もともと、職階が上がってからの出産を考えていました。平成16年に主査級昇任考査に合格したので、そこから業務の様子を見ながら、2回の産前・産後休暇及び育児休業を取得しました。

ただ、2人目の育児休業明けに異動になった健康医療部医療対策課は忙しい職場でした。一人では絶対に仕事が回らない中で同僚や部下と協力して仕事をすることの大切さを実感しました。また、私は企業や医療機関など庁外との交渉や会議のファシリテーションをし、同僚に庁内での調整をしてもらうなど、適材適所で円滑に業務を進めることの大切さを学びました。

担当業務では、救命救急センターの医師の方にご協力いただき、救急患者の搬送・受入れの基準を作成。民間企業と連携して、救急隊員が搬送先の受入れ病院を検索、選定できるアプリの開発・運用にも携わりました。プロジェクトを進めるためには、ネットワークを作り、企業や外部の専門家の先生にも協力していただけるような環境を作ることが大切だということに気づきました。

仕事をしていく上で大切にしていることを教えてください。

「熱意と覚悟」そして何より「人とのつながり」を大切にしています。熱意や思いは人を動かします。自分自身、その思いをやり遂げる覚悟が大切だと考えています。この思いの背景には、公民戦略連携デスクで仕事をしていた時、ある企業の方から「思いがある人と実現したい。情熱に勝るスキルなしです!」とおっしゃっていただいた言葉を忘れず、以下の基本姿勢を心に置いて仕事に取り組んでいます。

(基本姿勢)
一、 失敗を恐れず、前向きに取り組む
二、 できない理由を探すよりも、どうやったら実現できるか考える
三、 「ホスピタリティ」の精神を大切にする
四、 常に、相手の立場に立って、物事を考える
五、 時間は有限、スピード感をもって仕事をする

今後、仕事を通じてこういう大阪にしていきたい、という目標を教えてください。

令和2年度から、スマートシティ戦略部スマートシティ戦略総務課に配属されました。これまでに培ったネットワークを活かし、“大阪モデル”のスマートシティを実現していくことが私の役割だと考え、「大阪スマートシティパートナーズフォーラム」という企業の集まりを立ち上げました。令和3年2月時点で約350企業・団体に参加いただいています。ICTを活用して高齢者が活躍できるよう企業とマッチングできる環境を整えたり、みんなが子育て・見守りに参加できるよう情報を共有したり、生活に便利な環境を築いていきたいと思います。

ICTを活用することで、さまざまな分野の課題解決に可能性が広がると考えています。令和2年11月には、パートナーズフォーラムの参加企業から、コーディネーター企業を募集し、スマートヘルスやシニアライフ、子育て、モビリティ、観光といったテーマ別の16プロジェクトがスタートしています。令和3年3月に企業からの成果発表を予定しており、実現につなげたいと考えています。一人でも多くの方に「ICTって役に立つんだな」と思ってもらえるよう「スマートシティ」実現に向けて取り組んでいきたいと思っています。目標は、まだ他の都道府県がやっていないことを大阪で一番に実現し、日本全体に広めていくことですね。

大阪府職員をめざす方々へのメッセージ

仕事柄さまざまな立場の方とお話する機会がありますが、府民のために仕事ができる「行政」ほど素晴らしい仕事はないと思います。

上司や先輩に対して意見を言える雰囲気があり、法律に基づく仕事も自分で提案できる機会があります。何歳になっても学び続ける姿勢と、目の前で今起こっていることに一生懸命取り組む姿勢があれば、おのずと素晴らしい出会いが訪れ、苦しいことがあっても楽しみながら乗り越えていくことができます。大阪が大好きな皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
 

このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ

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