職員ロングインタビュー【機械】

更新日:令和2年3月2日

 

機械

  東部流域下水道事務所 施設課
  高濱 俊平 Takahama Shunpei

  平成21年 入庁

機械 高濱 俊平

【配属歴】

平成21年度 西大阪治水事務所 施設課
平成23年度 都市整備部 下水道室 事業課
平成26年度 港湾局 計画調整課
平成29年度 東部流域下水道事務所 施設課

ある1日の仕事の流れ

機械職を志したきっかけを教えてください。

私は旅行が好きで、大学在学中はバックパック一つで諸外国を巡りました。そんな中で実感したのは、日本という国の美しさや環境の素晴らしさです。日本にいると、街や水がきれいなことは当たり前に受け止められますが、実はそうではなく、特別なことだと気付きました。学部では機械工学を専攻し、材料力学や物理学、熱力学などを学んでいたので、専門的な知識や技術を活かして、自分が暮らす街をよくしていきたいと感じたのがきっかけです。

大阪府に入庁した理由を教えてください。

大学の同級生の大半はメーカーをはじめ、一般企業への就職を目指していましたが、私は学生時代を過ごした大阪を魅力ある街にしたいという思いがありました。大阪で暮らす私にとって、府の職員として働くことは、自分の生活環境に関わる仕事が出来て、自分の携わる仕事が身近に感じられます。自分が住みたいと思えるまちづくりに直接参加できるというのは、企業では難しいことです。大阪府ならではのスケールの大きな仕事にも、魅力を感じました。

入庁後に携わってきた仕事について教えてください。

はじめの配属は、西大阪治水事務所です。主に河川の治水に関する業務等を担当していました。因みに、大阪府の治水は歴史が長く、例えばアーチ形の大水門等、古くから使われている設備を補修する仕事も多くあります。

2年間在籍した後、都市整備部下水道室に配属され、予算業務や関係市町村との調整業務、防災・減災ルールの策定といった仕事をしていました。

また、平成26年からは、港湾局で南海トラフ地震対策に関連する業務を行っていました。地震で発生する津波を防ぐためのゲートをつくるといった仕事です。

現在所属している東部流域下水道事務所での仕事について教えてください。

主に下水道関連の事業です。下水道といえば、家庭や工場からの排水をきれいにして、川や水を美しく保つ「水処理プラント」のイメージが強いと思いますが、実は雨水の浸水対策も大切な業務です。大雨の際に、大量の雨水を一度下水管に落とし込み、ポンプを使って川に放流することで、地域の浸水を防ぎます。こうした浸水対策に関連する施設の保全や、低コストで浸水対策を行うための計画を策定し、事業を進めていくことが現在の主な仕事です。

現在感じている仕事のやりがいを教えてください。

今の仕事は、府民の生活と都市基盤を支え、リスクを限りなく減らすことが求められますが、責任が重大なだけに、大きなやりがいを感じます。特に、土地が低くなっている地域では、雨による浸水が起こりやすいため、私が携わる浸水対策は欠かせません。大阪へ来襲した平成30年の台風21号の際も、関係各所の協力もあり、浸水という意味では大きな被害は免れました。

これまで、ご自身のスキルを伸ばすために、どのようなことに取り組んできましたか?

入庁後は全体研修の他、機械職向けの研修なども多くあります。また、港湾局時代には、国土交通省の荒川河川事務所に赴いて、国の治水対策や水門の形式を学ぶなど、仕事を通して勉強する機会もありました。

設備工事に関する設計計算を全て自分で行うということは少ないですがそれらを読み取る力は求められます。しかし、学生時代に学んでいなくても、入庁後に仕事を通して覚えることは可能ですので安心して欲しいと思います。

東部流域下水道事務所に来てからは、新規採用職員のジョブトレーナーも任されるようになり、徐々に後輩の指導にも携わるようになってきました。

これまでのキャリアの中で、挑戦してきたことについて教えてください。

これまで経験してきたどの部署にも共通することですが、限られた時間と予算の中で、より良い府民サービスを提供することを追求してきました。

例えば津波や高潮対策のために、ゲートや水門、下水道の排水ポンプなどを設計する際は工期に制約があります。雨が降りやすい6月から10月末までの時期は、設備を稼働することが多いため、工事ができません。残りのわずかな期間内で、費用を抑えながら、将来の維持管理も見据え、日常の運転操作がしやすいよう工事を行う必要があります。自分の考えをもとに上司と相談し、コンサルタントや工事を担当する業者の方と内容を精査します。また、府内関係課や流域の各市町村との協議や、地元住民への説明と調整を行いながら、完成に向けて進めていきます。

多方面との調整が求められる行政的な仕事が多い印象ですが、設計や現場監督も多いのでしょうか。

設計業務では、設備の強度は水圧に耐えうるのか、ポンプアップの能力は足りるかといった思想をもとに設計図書の作成をコンサルタントに委託し、コンサルタントが作成した設計計算書のチェックを行い、入札等にて工事業者との契約を行います。

工事が始まれば現場にて、工事業者の監督や指示を行います。行政的な仕事と、機械職としての技術的な仕事がミックスされていると思います。

仕事をする上で、心がけていることを教えてください。

大阪府の都市基盤を整備することで、生活の根幹をなす住環境を守り、かつその質を上げていくことを意識しています。

昨今、日本全国で台風や地震などの自然災害が増えています。令和元年は関東で大きな水害が起こり、浸水により多くの住民が深刻な被害を受けました。大阪府は歴史的に治水事業に力を入れており、幸いここ数年では大きな浸水被害は起こっていません。しかし、南海トラフ地震発生の切迫度が高まっており、また、ゲリラ豪雨の増加等気象状況が変化していることもあり、これからも津波や浸水対策の必要性がなくなることはありません。

今後、大阪をどのような街にしていきたいと思いますか?

大阪府では、水辺環境を整備し、にぎわいをもたらすためにさまざまな事業を行っています。私たちの仕事は、下水処理によって水をきれいにすることで、府内を流れる川やその周辺環境の美化にも貢献しています。現在、下水道の普及に加え、高度な処理も行っており、昔に比べ、大幅にきれいになっていると思います。イタリアのベネツィアのように、水辺のカフェで人々が憩うような街にできればよいですね。

これから大阪府で働くことを考えている読者にメッセージをお願いします。

水はきれいで当たり前、街はきれいで当たり前、家は浸水しなくて当たり前。私たち機械職は、こうした当たり前を守るためにある職種だと言えるかもしれません。実際の仕事は、下水道の管渠、地下河川など人目につかないところも多いです。また、その効果はすぐに出ないこともありますが、10年、20年先を見据えながら、当たり前の環境を守り、そのレベルを少しずつ上げていくという意義のある仕事だと思います。

ぜひ夢をもって私たちと一緒に働き、世界に誇れる魅力のある大阪の街をつくっていきましょう。

  【ある1日の流れ】

   9時30分  メールチェック、電話対応
  10時00分  設計コンサルタントとの打合せ
  11時00分  新規工事発注資料の作成
  12時15分  昼休み
  13時00分  工事担当業者と現場を確認
  15時00分  工事工程などを関連課と調整
  16時00分  提出書類の確認作業など
  18時00分  退勤

機械 高濱 俊平

※掲載されている職員の職務内容、所属及び所属名称は配属当時のものです。

このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ

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