PCB廃棄物等の確認方法について

更新日:2023年9月15日

PCBを含む電気機器がないか、確認してください!!

 低濃度PCB廃棄物は令和9年3月末までの処分が義務付けられていますので、計画的に処理をお願いします。
使用されていない施設、倉庫や過去に事業をされていた方のご自宅などでもPCBを含む電気機器が見つかっています。
高濃度PCB廃棄物の処分期間は終了していますので、万一発見された場合は、直ちに所管の行政窓口へご連絡ください。


 高濃度PCB廃棄物等の発見事例(環境省資料)
■ (安定器及び汚染物等)計画的処理完了期限後に発見された継続保管事例 [PDFファイル/687KB]
■ (変圧器・コンデンサー等)計画的処理完了期限後に発見された継続保管事例 [PDFファイル/764KB]

PCB廃棄物等に該当するか否かの確認方法

 PCB廃棄物等(使用中のものを含む)には、PCB廃油、PCBを含有する絶縁油を封入している電気機器、PCB油が付着した容器、PCB油が染み込んだウェス等、PCBが使われている感圧複写紙・塗料・シーリング材などがあります。

 PCB廃棄物等は「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」の2つに大別され、その種類に応じて保管又は処理する必要があります。

 詳しくは、PCB廃棄物の処分等に係る実務の概要について [その他のファイル/3.95MB]をご覧ください。

高濃度PCB廃棄物等について

 「高濃度PCB廃棄物等」とは、PCBが意図的に使用されている電気機器等のことで、次の年代に国内で製造された機器等について、高濃度PCBの可能性があります。

 【トランス・コンデンサ】

トランス年代
コンデンサー年代

※1 一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のウェブサイト「高濃度のPCBを使用した電気工作物(外部サイト)」や製造メーカーのウェブサイト等で公表されている
   情報と、機器の銘板等に記載の情報とを照合して、高濃度PCB廃棄物に該当するか否かを確認する必要があります(使用中の機器の銘板等を確認する場合は、
   感電事故等の無いよう、電気主任技術者等の責任のもとに行ってください。高濃度PCB廃棄物か否かは、基本的に銘板等から読み取ることができますので、
   PCB濃度を分析測定する必要はありません)。

※2 ニチコン製のコンデンサーについては、平成16年3月以前のものは、PCB混入の有無の確認が必要です。

※3 富士電機製の一部の機器については、平成6年までに出荷された機器にPCB汚染の可能性が残るとされています。

【蛍光灯用安定器】

(1)安定器の製造年による判別
安定器年代

(2)建物等の建築時期による判別
安定器年代2

  製造年と建物等の建築時期の情報からPCB使用の可能性があると判断できる場合は、機器の銘板情報とメーカー情報を照合して高濃度PCB廃棄物に該当するか否かを確認する必要があります。具体的な事例や判別方法については、公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団が作成した資料「照明器具安定器の適正処理について [PDFファイル/6.27MB]」をご覧ください。

 また、確認の際には危険を伴いますので、お近くの電気工事士等、電気工事ができる方に次の情報を伝えたうえでPCBの有無を確認を行うことをお勧めします。

【その他汚染物等】

 PCBが付着した容器、PCB油が染み込んだウエス等、PCBが使われている感圧複写紙・塗料・シーリング材等も高濃度PCBに該当する場合があります。分析機関は、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のホームページ「PCB検査機関のご案内(外部サイト)」に掲載されていますのでご確認ください。

低濃度PCB廃棄物等について

 「低濃度PCB廃棄物」とは、意図しない混入により絶縁油中のPCB濃度が0.5mg/kgを超えた電気機器及びPCB濃度が5,000mg/kg以下(可燃性のPCB汚染物等は100,000mg/kg以下)のPCB油が付着又は染み込んだ容器やウェス等をいいます。

 トランスやコンデンサなどの電気機器等について、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のウェブサイト「お客様からの問い合わせ窓口(外部サイト)」等により製造メーカーへ問い合わせた結果、「出荷時のPCB不含有を証明できない」と回答されたものや、メーカー納入後の絶縁油の補充・入替情報が不確かなものは、低濃度PCB混入の可能性が否定できません。その場合、絶縁油中のPCB濃度を分析測定し、低濃度PCBに該当するか否かを確認する必要があります(分析の結果、絶縁油中のPCB濃度が0.5mg/kg以下と判明したものはPCB廃棄物には該当しません)。分析機関は、JEMAのホームページ「PCB検査機関のご案内(外部サイト)」に掲載されていますので、ご確認ください。
 なお、コンデンサー等の絶縁油封じ切りの機器や小型の変圧器等では、確実に高濃度PCB廃棄物に該当しないことが銘板情報等から確認できれば、分析値がなくても低濃度PCB廃棄物とみなして処分することが可能です。

  • PCB廃棄物等の該当を判定するフローは、次のとおりです。

     PCB廃棄物の判定フロー

このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室産業廃棄物指導課 排出者指導グループ

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