ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒

更新日:2020年4月7日

●感染経路

 ウイルスに汚染された食品を食べるか、患者の吐物や糞便で汚染されたものを口に入れることによって感染する「経口感染」であり、食中毒の原因にもなります。

●症状

 ノロウイルスに感染した場合、1から2日の潜伏期間の後に嘔吐、下痢、発熱といった感冒様症状(かぜのような症状)が見られ、ほとんどの場合は数日で回復します。

●感染予防

 ノロウイルスの感染者では、カキなどの二枚貝類を生で食べているケースに多く見られます。
これらの食品から感染を予防するには
・カキなどの2枚貝類は十分に中まで火を通す。(中心部までを85度で1分以上加熱する)
・生鮮食品(野菜や果物など)は十分洗浄する。
・調理する際、手指や器具の洗浄・消毒を十分行う。
といったことに注意しましょう!

●二次感染

 ノロウイルスは乾燥させるとエアロゾル(微細粒子)となり、室内を浮遊して呼吸とともに人の体内にはいって感染するため、感染者の吐物や糞便の処理を行う際に感染していると考えられるケースも多く見られます。二次感染を予防するためにも、感染者の汚物や糞便などを処理する場合は次のことに注意してください。
・使い捨てのビニール手袋や使い捨てマスクを使用して、窓を開けて室内の換気をよくしておく。
・汚れた物や床は乾燥する前にペーパータオルや雑巾などで拭き取る。
・汚れを拭き取った後は、10倍に薄めた塩素系の家庭用漂白剤(市販品で可)を浸したペーパータオルなどで拭き取り消毒する。
・拭き取りに使ったペーパータオルなどは、すぐにゴミ袋などに入れ、家庭用漂白剤で消毒し、密封して破棄する。
・汚れを片付けた道具や雑巾は、50倍に薄めた塩素系の家庭用漂白剤で浸け置き洗いをして消毒を徹底する。
・全ての片づけが終わったら、手袋やマスクをはずしてから十分に手洗いとうがいをする。使用した手袋やマスクはペーパータオルなどと同様に、すぐにゴミ袋などに入れ、密封して破棄する。
といったことに注意しましょう。

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このページの作成所属
健康医療部 茨木保健所 地域保健課

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