大阪府景気観測調査結果(2022年10月から12月期)
景気は、持ち直し基調にある
代表連絡先 |
商工労働部 商工労働総務課 経済リサーチグループ
ダイヤルイン番号:06-6210-9937 メールアドレス:shorosomu-g06@mbox.pref.osaka.lg.jp |
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提供日 |
2023年1月20日 |
提供時間 |
14時0分 |
内容 |
大阪府(大阪産業経済リサーチ&デザインセンター)では、府内企業を対象として四半期毎に、大阪市と協力して景気観測調査を実施しています。 2022年10月から12月期の調査結果は次のとおりです。本調査は2022年11月28日から12月15日までの期間で実施し、大阪府内6,500社に配布し、1,847社からの回答を得ました。 なお、大阪市景気観測調査結果については、関連ホームページ「大阪市経済戦略局(大阪市景気観測調査)」のウェブサイトをご覧ください。
今期の業況判断DIは、ロシアのウクライナ侵略の影響による輸入物価や消費者物価の上昇が続くものの、行動制限の緩和が続く中、社会経済活動が正常に戻りつつあることから、全産業で−20.3と2四半期ぶりに改善した。出荷・売上高DI、営業利益水準DIがそれぞれ2四半期ぶりに、営業利益判断DI、資金繰りDIが3四半期連続で改善するなど、景気は持ち直し基調にある。
企業の業況判断 … DIは2四半期ぶりに改善 出荷・売上高 … DIは2四半期ぶりに改善 製・商品単価及び原材料価格 … 製・商品単価DIは5四半期連続のプラス水準に、原材料価格DIは10四半期連続のプラス水準 営業利益判断、利益水準 … 利益判断DIは3四半期連続の改善、利益水準DIは2四半期ぶりの改善 資金繰り … DIは3四半期連続の改善 設備投資 … DIは3四半期連続の改善 雇用状況、雇用予定人員 … 不足感DIは2四半期ぶりにプラス幅が縮小、雇用予定人員DIは、3四半期ぶりの悪化 来期の業況見通し … 製造業で前期比が大幅に上昇し、全体でも改善する見通し
設備投資について (1) 設備投資の目的 前年同期に比べて、「維持更新」などへの投資が増加したものの、前年と大きく差が開いた項目はみられなかった。業種別で、前年に比べて回答割合が著しく増加した項目をみると、製造業では「合理化・省力化」の割合が高まった。建設業、運輸業、不動産業では、コロナ禍の長期化で人々の対応が落ち着いてきたことや、全国旅行支援による観光需要が活発になったことから、「能力増強」の設備投資が実施されたとみられる。飲食店・宿泊業では、観光需要の高まりに加え、事業再構築補助金など各種の補助金も後押しし、「新製品・製品高度化」の割合が高まった。
設備投資における資金調達の方法をみると、全体では「自己資金」が71%を占め、「借入金」「補助金」の順に多い。業種別で調達方法に大きな違いはないが、制度が充実する製造業では「補助金」を利用したとする割合が、非製造業よりも9.1ポイント上回っている。
2021年度実績と比べて、2022年度の設備投資計画が「減少」または「なし」と回答した企業にその理由を尋ねると、全体では「国内市場の先行き不安」が約30%を占め、「設備投資の一巡(充足)」「内部資金の不足」などが続いている。業種別でみると、製造業では全体の傾向と同じく国内市場の先行きに対する不安や、設備投資の一巡を理由とする向きが多い。非製造業では製造業に比べて、内部資金の不足を懸念したり、数年以内の廃業を予定している企業が多く、設備投資には消極的な姿勢がうかがえる。
設備投資計画が「なし」の企業に限定すると、全体では「設備投資の一巡(充足)」「国内市場の先行き不安」「内部資金の不足」の順に多い。業種別でみると、製造業では非製造業に比べて国内市場の先行きに対する不安や、資金調達の困難を課題とする声が多い。一方、非製造業では製造業を上回る回答が少ない中、数年以内の廃業や債務圧縮の必要性については製造業と同程度である。 |
関連ホームページ |
大阪産業経済リサーチ&デザインセンター |
大阪市経済戦略局(大阪市景気観測調査) | |
添付資料 |
大阪府景気観測調査結果(2022年10月から12月期) (Pdfファイル、941KB) |
大阪府景気観測調査結果(2022年10月から12月期)参考資料 (Pdfファイル、960KB) | |
資料提供ID |
46690 |
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