○と き 令和3年12月28日(火曜日) 午後1時30分から午後1時50分まで ○ところ 特別会議室大(オンライン出席を含む) ○出席者 知事、副知事、各部局長等
<第1回兵庫・大阪連携会議の概要> 【政策企画部長】 ・12月26日に開催された第1回兵庫・大阪連携会議の概要について説明させていただく。 ・この会議は、万博をインパクトとして、ベイエリアを中心に生活圏・経済圏が一体で、人 口や事業所が集積し東京に匹敵する規模の兵庫県、大阪府がそれぞれの強みを活かし、 切磋琢磨し協調しながら連携を深めることで、深刻なダメージを受けている日本経済をけ ん引するエンジンの一つとして、関西だけでなく日本の成長をリードしていくために設置した もの。 ・提案項目として、兵庫県からは「海上交通の充実」、「観光連携の強化」、「スタートアップの 創出・成長支援」、「成長産業の育成」の4項目を、大阪府からは、「万博をインパクトとした 新産業創出・育成に向けた連携」、「兵庫・大阪の観光の強みをミックスした連携」、「国際金 融都市の実現に向けた連携」の3項目を挙げた。 ・これらの提案を踏まえ、意見交換した結果、両府県の発展に向け、協調して取組む必要の ある施策ということで、まずは「産業」と「観光」の分野で連携を深めていくこととなった。 ・「産業」については、スタートアッブなどで連携を図り、ヒト・モノ・投資を呼び込んでいく。また、 「観光」は、観光メニューの充実や海上交通のルートの検討を進めていくことで合意した。 ・今後、「産業」と「観光」の項目について、大阪府の山口副知事と兵庫県の片山副知事をトッ プとした幹事会を立ち上げ、検討を進める。関係部局においては、兵庫県の担当部局とカウ ンターパート方式で検討を進めることになるので、よろしくお願いする。連携会議は、上半期 と下半期の年2回開催予定で、次回は来年夏ごろを予定している。今後、具体化に向け、 政策企画部企画室から関係部局と調整させていただく。
【山口副知事】 ・大阪府と兵庫県の副知事で幹事会を作ることになっているが、どのように各部局が関わる かについては新年早々に兵庫県の副知事にも相談し、各部局長に協力を依頼したい。項 目が挙がっている部局は、心の準備をお願い。 ・施策を実現させ成果をあげることに、連携の意義がある。府と兵庫県で連携するという 新たな取組みであり、パワーが必要。ご協力をお願い。
【知事】 ・兵庫・大阪の連携会議を開催した。これは齋藤知事が選挙において、兵庫と大阪が連携 して関西の経済を強くしていきたいということを主張され、兵庫県のみなさんに訴えられた。 ・私自身も3年間、齋藤知事と一緒に仕事をし、よくわかっているので、兵庫と大阪が連携 して関西の経済を強くしていこうと、兵庫県の皆さんにもお伝えしたところ。 ・今まで兵庫と大阪はバラバラな状況でやってきたが、阪神間の経済圏域はほぼ一体である。 港も阪神間はほぼ一体であり、ただ行政が分かれているという状況。お互いがwin-winにな るような形で連携していこうというのが基本的な発想であり、協調・競争をしながらやってい きたい。 ・兵庫と大阪で関西の人口の約7割を占めている。経済でも、GDPでいうと約7割が兵庫と 大阪。兵庫と大阪が連携して強くなる、というのは関西自身が強くなることに繋がる。 ・第1回目の会議においては、特に成長分野で兵庫と大阪が連携していくということを確認。 とりわけ産業と観光の分野での連携を合意事項として進めていくこととした。 ・国際金融の分野においても、海外のスポーツ選手やビジネスマンの多くが神戸や芦屋な どに住んでいるということもあり、様々な連携ができるという話もあった。 ・資料にはないが、これからは港湾だと思っている。大阪府と大阪市の港湾は統合して共 同経営を行っている。本当の意味で釜山や上海等と伍してやっていこうとすると、神戸港と 大阪港という形が良いのか、という問題提起もこの会議で行った。齋藤知事が神戸市の 久元市長に話をされるということになった。港湾局においても、この点は頭に入れておい てもらいたい。今後の進展によっては、阪神港についても一元化を視野に入れるべきで はないかと思っている。 ・現実的にできるところから進めていこうということで、この方向性を立てて、幹事会とし て兵庫と大阪の両副知事が実務的なトップに立つことになった。この分野の担当になっ た皆さんは、兵庫と大阪が連携して成長すれば大阪にもプラスになり、パイの奪い合い でなく新しいパイを獲得していく、という観点から協力をお願いしたい。
<その他(万博関連要望及び大阪・関西万博推進アクションプランの策定について)> 【政策企画部長】 ・万博関連事業について、この間、国への要望やアクションプランの作成等、各部局に ご協力いただき、感謝申し上げる。 ・国への要望については、12月14日、知事をトップとした7団体で若宮万博担当大臣や 松野官房長官などを訪問し、要望を行ったところ。これを受け、12月24日に国において 万博アクションプランの策定・公表が行われた。今後、地元自治体等の提案を踏まえな がら、半年に1回程度、改訂する予定と聞いている。 ・国の公表にあたり、自民・公明・維新の議連において、万博開催時のめざす姿をイメ ージしてもらえるよう、現時点の工程表を例示として提示。今後、主要な要望項目につ いて、「現状」、「2025年万博時の姿」、「2030年万博後」の工程表を具体化、イメージ化し、 要望を行っていく。 ・他の要望項目についても、今年度末を目途に工程表の整理を行い、国に対し、来年 度予算の重点配分や再来年度予算の獲得に向け、要望を行っていく。
<1年を振り返って> 【知事】 ・本日は仕事納め。この一年間皆さんお疲れさまでした。 ・今年一年を振り返ってみると、昨年に続きコロナ禍にあり、ワクチン接種の広がりにより 一時収まりはしたものの、また新しい株が出現したりと、コロナ対策が中心の一年となった。 ・健康医療部を中心に、経済を支える取組みを商工労働部に、他にも危機管理室、教育庁 など様々な部局において、通常の業務に加え緊急の対応にあたっていただいた。各部局長 のトップマネジメントの下で、時には人の派遣も含めて、全庁を挙げて対応してきた。 この一年間、皆さんが部局のトップとして取り組んでこられたことに感謝申し上げたい。 ・来年もまだまだどうなるかわからないが、何度も経済を止めるような話をすると、 生活が立ちいかなくなってくるし、成長につながらない。コロナは無くならないという前提で、 医療体制を強化しながら経済と両立する社会をめざしていきたい。 ・そして、1月には万博推進局を設置する。来年はより一層大阪の成長、発展にも力を入れ、 2025年万博に向けて、成長の分野も含めて新しい取組みにチャレンジをしていきたい。 ・また、府民の皆さんの日々の生活にかかわる業務について、それぞれの部局で担当いた だいているところだが、来年も1つ1つ丁寧に進めてもらいたい。 ・年末年始は短い期間だがリフレッシュしてもらい、新たな年はまた、大阪府、大阪府民の 皆さんのためにご尽力いただきたい。 ≪以上≫ |