実際にあった期限表示のミス!【加工食品の表示(2)】(食品衛生いろはの「い」:令和6年度第4号) 今回は表示ラベルの貼り間違いが招いた、期限表示のミス事例を紹介します。 〈事例〉 スーパーAの惣菜売り場では、パック入り巻き寿司が人気商品です。 ある日、消費期限を「2025.1.18」と表示しなければならないところ、間違えて「2026.1.18」と印字した表示ラベルを貼って販売してしまいました。 消費期限が本来の期限より1年長く表示されています! 〈さて、ここで質問です〉 Q1:表示内容を間違えたことで、どのようなリスクがあるでしょうか? Q2:お店として、どのような対応が必要になるでしょうか? 〈答え〉 A1:お客様が本来の消費期限(2025年1月18日)を過ぎて食べた場合、健康被害のおそれがあります。 A2:商品の撤去、お客様への告知、自主回収を速やかに行ってください。万が一、本来の期限を過ぎてから食べてしまったお客様がいれば、その対応も求められます。 なお、消費者庁のまとめ(令和3年6月1日〜令和6年9月末時点)によると、自主回収の発生原因は期限表示によるものが1,509件となっており、これはアレルゲン表示の2,821件に次いで2番目に多い件数です。 このようなミスをなくすためには、本社から店舗へのラベル配信前、表示ラベルを商品に貼る前、売り場に陳列する前等に、複数人でチェックする体制づくりが大切です。 ■詳細は、下記ホームページをご覧ください。 ○「食品表示について(大阪府)」 https://www.pref.osaka.lg.jp/o100110/shokuhin/hyouji/index.html ■参考リンク ○「食品表示リコール情報及び違反情報サイト(消費者庁)」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_recall/ ○「表示ミスをなくす取組(農林水産省)」 https://www.maff.go.jp/j/syouan/hyoji/kansa/kansa_kenshu.html このメールは、「食品衛生いろはの『い』」を選択された方に配信しています。