知ってほしいお酒のこと、女性とアルコール 先生「最近は、お酒を飲む量は少なければ少ないほど、いいって言われているよ!」 女性「飲み過ぎなければいいっていうわけではないんだね。」 女性のからだは、アルコールの影響を受けやすい ・からだも肝臓も小さく、アルコールの分解が遅い。 ・体脂肪が多く、体内の水分量が少ないため、血中のアルコール濃度が高くなりやすい。 ・女性ホルモンには、アルコールの分解を抑える作用があると言われています。 そのため、お酒を飲み続けると、 ・月経不順や不妊につながる。 ・乳がん、骨粗しょう症のリスクが高まる。 ・アルコールによる肝硬変など、臓器障害が起こりやすい。 ・アルコール依存症になりやすい。 お酒を飲むとさまざまな病気のリスクが高まります アルコールは血液を通じて全身を巡り、全身の臓器に影響を与えるため、さまざまな病気のリスクがあります。 こころの病気、うつ、不眠、不安障害、依存症 脳出血、脳梗塞、アルコール性認知症、脳萎縮、神経障害 咽頭がん、慢性咽喉炎 食道炎、食道静脈瘤、マロリーワイス症候群 高血圧、狭心症、アルコール性心筋症 乳がん 脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝炎 胃炎、胃かいよう、出血性びらん 十二指腸炎、十二指腸かいよう すい炎、糖尿病 小腸炎、吸収不良症候群 大腸がん 大腿骨骨頭壊死、末梢神経炎 痛風、高尿酸血症 お酒の種類によって、純アルコール量は異なります からだに影響する飲酒量は、飲んだお酒の量ではなく、飲んだお酒に含まれる純アルコール量を基準とします。 ・缶ビール1本(350ml)の純アルコール量は、14g ・チューハイ(7%)1本(350ml)の純アルコール量は、20g ・チューハイ(9%)1本(350ml)の純アルコール量は、25g ・ハイボール(8%)グラス1杯(150ml)の純アルコール量は、10g ・ワイン(12%)グラス1杯(120ml)の純アルコール量は、12g ・梅酒(13%)1合(180ml)の純アルコール量は、19g ・日本酒1合(180ml)の純アルコール量は、22g ・焼酎(20%)1合(180ml)の純アルコール量は、29g 純アルコール量の自動計算のリンク先:http://www.oatis.jp/chosa-drink-calculation/ お酒に含まれる純アルコール量が増えるほど、病気になるリスクが高まります。 脳梗塞は1日11g以上、乳がんは1日14g以上、胃がん・大腸がん・肝がんは1日20g以上の飲酒をすると発症のリスクが上がると考えられています。 また、高血圧や脳出血などの病気は、少量の飲酒でも発症のリスクが高まると言われています。 女性のアルコール依存症が増えています アルコール依存症は、お酒を飲み続けることによって、飲酒のコントロールができなくなる病気です。 お酒を飲む人なら誰でもなる可能性があります。 こんなことはありませんか? アルコール依存度チェック(CAGE質問票) □ 飲酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか □ 他人があなたの飲酒を非難するので気にさわったことがありますか □ 自分の飲酒について悪いとか申し訳ないと感じたことがありますか □ 神経を落ち着かせたり、二日酔いを治すために、「迎え酒」をしたことがありますか →2項目以上あてはまる場合は、アルコール依存症の可能性があります つらい気持ち、お酒でまぎらわせていませんか つらい気持ちや不安な気持ちをまぎらわせたり、一日一日を乗り切るためにお酒を飲むと、少しの間は楽になるかもしれませんが、だんだんお酒の量が増えていき、やめたいのにやめられない状態になりがちです。 また、自分ではどうにもできないつらい経験から、お酒を飲むのがやめられない状態になることもあります。 安心して相談できる場所があります。 ひとりで悩まず、ご相談ください。 ・おおさか依存症ポータルサイト  リンク先:http://www.oatis.jp/ ・大阪依存症ほっとライン(SNS相談)  リンク先:https://line.me/R/ti/p/@118fxlsm(LINEアプリから「友だち」登録をしてください。) お酒を飲むと、赤ちゃんにも影響があります 妊娠中の影響 アルコールは、胎盤を通じて赤ちゃんに運ばれ、早産・流産・死産の危険や、赤ちゃんの成長を妨げることがあります。 妊娠に気づいたら、お酒を飲むのをやめましょう。 妊娠に気づかずお酒を飲んでいたら、妊娠がわかった時点でお酒をやめましょう。 授乳期の影響 母乳を通じて赤ちゃんもアルコールを飲んでしまうことになります。 体重が増えなかったり、いつも眠っているなど、さまざまな影響があります。 授乳中は、お酒を飲むのはやめましょう。 妊娠中や赤ちゃんを育てているあなたへ 困ったことがあったら、安心して相談できるところがあります。 ・市町村母子健康担当窓口 ・大阪府妊産婦こころの相談センター  リンク先:https://www.ninsanpu-cocoro.com/ ひとりで悩まず、ご相談ください。 こんな工夫をしたら飲む量を減らせるかも ・自分の飲酒状況を知りましょう。  お酒の飲み方チェックのリンク先:http://www.oatis.jp/audit/ ・あらかじめ飲む量を決めましょう。  飲む量を決めることで、飲み過ぎを防ぐことができます。 ・食事も一緒にとりましょう。  食べながら飲むことで、血中のアルコール濃度を上がりにくくし、酔いにくくする効果があります。 ・合間に水やノンアルコール飲料を飲みましょう。 ・1週間のうち、飲酒しない日を作りましょう。 ・お酒以外の楽しみやストレス発散方法を見つけましょう。  例えば、散歩に行く、景色を眺める、音楽を聞く、雑誌や本を読む、おいしいものを食べる、ゆっくりお風呂に入る、植物を育てる、ストレッチをする、新しいことにチャレンジしてみるなど。 お酒の飲み方が気になるあなたへ お酒のことで気になったら、安心して相談できるところがあります。 ・おおさか依存症ポータルサイト  リンク先:http://www.oatis.jp/ ・大阪依存症ほっとライン(SNS相談)  リンク先:https://line.me/R/ti/p/@118fxlsm(LINEアプリから「友だち」登録をしてください。) 大阪府こころの健康総合センター 〒558-0056  大阪市住吉区万代東3-1-46 TEL:06-6691-2811戟@ FAX:06-6691-2814 HP:http://kokoro-osaka.jp/ 発行:令和6年11月