第30回 大阪府男女共同参画審議会 概要
開催日時:平成26年1月28日 火曜日 14時から16時
場所:国民会館・住友生命ビル12階 武藤記念ホール(小ホール)
出席委員: 石藏 文信 (大阪樟蔭女子大学学芸部健康栄養学科教授)
伊藤 公雄 (京都大学大学院文学研究科教授)
川口 章 (同志社大学政策学部教授)
渋谷 元宏 (弁護士)
中川 千恵美 (大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科教授)
中田 理惠子 (財団法人大阪府人権協会評議員)
西田 裕美 (読売新聞大阪本社編集局編成部次長)
牟田 和恵 (大阪大学大学院人間科学研究科(社会学)教授)
山中 京子 (大阪府立大学地域保健学域教育福祉学類教授)
吉田 勢子 (日本労働組合総連合会大阪府連合会女性委員会副委員長)
会議の概要:
1 開会
2 議事
◎主な意見等(注:文中○印は委員、●印は事務局によるもの)
(1)新たな大阪府男女共同参画計画の策定について
■事務局より資料説明(資料1)
(2)「おおさか男女共同参画プラン(2011−2015)」の評価方法について
■事務局より、現プランの評価方法案について説明(資料2−1、2−2)
○平成22年度に行った前プランの評価については、平成20年度に本審議会が答申した「男女共同参画施策の検証・評価システムについて」の内容に基づき、担当部局による一次評価、男女参画・府民協働課による二次評価、審議会による三次評価という3段階の評価を行った。
一次評価で通じて庁内に男女共同参画の視点を共有化することができたが、二次評価で用いられた評価を星の数で表すと言う手法については、客観性を欠いており、審議会から評価基準の設定の再検討が必要との意見がでていた。ただいまの事務局案はこの点を踏まえた上での提案があったが、どうか。
○前プランの一次評価で事業所管課に施策の進捗を問う項目で「判断できない」という選択肢がはいった経過は?
●一般的な調査で「判断できない」「わからない」という項目が使われることがあるので、それがそのまま入ったかと思う。来年度実施する現財のプランの評価では「判断できない」という選択肢は外すこととしている。
○現在のプランの計画期間は23年度から27年度末までである。平成26年度4月から評価を始めるということは、平成25年度までの3年間のデータで評価することになるが、これがタイムリミットなのか。
●現在のプランの成果と課題を検証した上で新プランの検討に入る必要があり、遅らせると新しいプランを作る時間が非常に短くなってしまうので、3年間で評価せざるをえない。
●前プランの評価では、事業所管課に男女共同参画の意識を再認識してもらうために記述回答の多い様式であったが、質問が細か過ぎて回答しにくいという意見もあった。今回は定量的評価については数値目標の達成率を用いて、定性的な評価については事業所管課がなるべく自己評価しやすい質問を検討する予定。
○現在のプランの評価として、府民の意見はどこで聞くのか。
●平成20年度に頂いた答申では、本審議会が府民を代表する外部評価者の立場で三次評価を行うこととしている。
○府民へのプランの周知方法及び府民意見の集約方法についてはこれまでも審議会で議論されており、府民意識調査を活用する等の工夫が必要。また、現プランにおいても、数値目標が設定されているが、新プランではこれをもう少し充実してはどうか。継続するものが大部分だと思うが、新たな数値目標を作るのか、削ったほうがいいのか、新プラン策定の際には議論したい。
○「おおさか男女共同参画プラン(2011−2015)」が府民にどれ位周知されているかを示すデータはあるのか。
●直接的なデータはないが、来年度、府民意識調査を実施する際にそういった質問も検討していきたい。
●現在のプランは、府政だよりや、府のホームページを通じて広報するとともに、関係機関にはプラン概要版の冊子を配布している。ポスター・チラシといった広報媒体は、なかなか浸透しづらいので作成していない。また、府政だよりも紙面が限られており、わかりやすいメッセージでプランの内容をPRすることは難しい。プランの名前を府民に広めるよりも、プランの内容を、いかにメッセージ性をもってやれるかということが、知恵の絞りどころという感じになってきている。
○行政として紙媒体を活用して取組みを積み重ねていく意義はあるが、府民への周知という観点では、海外の事例のように、スマートフォンやインターネットの投稿サイト等いろいろなツールを利用してはどうか。また、新プラン策定時には、身近に思えるようなキャッチコピーを府民から公募するようなことも検討してはどうか。
●現在のプランには「誰もがいきいきと活躍できる男女共同参画社会をめざして」というサブタイトルが付いているが、もう少し心を掴むわかりやすい言葉でというご指摘だと思うので、事務局でも考えていきたい。
○関係機関にプランの冊子を配布したということだが、どのようなルートで配布されたのか。
関連する部署がもつ各々のルート、例えば地域でのルート、教育現場のルート等を活用してプランをアピールするように、連携してできることがあるのではないかと思う。
●男女共同参画の取組みについては、当課が事務局を務める産学官の構成員からなる「おおさか男女共同参画促進プラットホーム」という組織がある。そのようなツールを使って、特に経済界に対して新プラン策定時にはアピールしていきたい。また、プラン作成過程で愛称や標語等メッセージ的な言葉についても審議いただければと思う。
○府民への周知も重要だが、庁内職員はプランのことを知っているのか。
●男女共同参画は普遍的な課題なので、勉強していると思う。
○府民が関心あるのは、このプランが自分にとってどのような役にたつのか、ということ。高校生にとって、主婦の方にとって、あるいは派遣切りになった方にとって、役に立つ具体的なことを周知していくことが大切だと思う。例えばツイッター等で具体的に「妊娠で困っていたらこのような窓口があるよ」とか、「性暴力にあったら、このようなものがあるのですよ」とか、このプランの中身に関わる具体的な対策を発信していくことが大事なのではないかと思う。
○先ほどの「男女共同参画促進プラットホーム」やその他の府のネットワークでメールマガジン等を配信されているとのことだが、審議会委員にメールが来ないのは変ではないかと思う。
○府民にプランを周知する点と関連するが、評価の過程で府民の意見を聞いて、府民の意見を評価に反映してはどうか。
○府民の意見を聞くことも最もだが、具体的な方法はなかなか難しい。われわれ審議会委員は府民の代表として三次評価を行うということをしっかりと認識して、自分の専門分野だけでもやっていくほうがいいのではないかと思う。
●審議会で新プラン策定に向けて庁内の部局や府民の方、現場で様々な課題に携わっている方達にヒアリング等の調査が必要であれば、経費のかからない手法を念頭に事務局でできるかぎりの検討はしていく。
○政府も女性の活躍促進に力を入れているので、女性の活躍が大阪を救うというイメージを打ち出す形で意見を送ったらどうかと思う。
(3)「おおさか男女共同参画プラン」評価・計画部会の設置について
・事務局より資料説明(資料3、資料4)
・新プラン策定に向けて審議を行うにあたり効率的に審議を進めるために、評価・検討部会を設置することとなった。
・部会長については会長が兼務することとなった。また、部会委員については、後日改めて会長が指名することとなった。
・事務局より新プラン策定に向けた今後のスケジュールについて説明。
○3月に開催予定の第1回部会において、いつどのような形で府民や庁内の各部局に意見を聞くとよいかを議論したい。府民の方に聞くことが周知に繋がると思うので、その辺も含めていろいろ工夫をさせていただければと思う。
閉会
【配付資料】
資料1 大阪府男女共同参画施策のあゆみ [PDFファイル/201KB]
資料2-1 おおさか男女共同参画プラン(2011−2015)の評価方法について [PDFファイル/306KB]
資料2-2 現行プラン「おおさか男女共同参画プラン(2011−2015)」施策体系 [PDFファイル/166KB]
資料3 「おおさか男女共同参画プラン」評価・計画部会の設置について(案) [PDFファイル/55KB]
資料4 新プラン策定に向けた主なスケジュール(案) [PDFファイル/93KB]
【参考資料】
参考資料1 前プラン「おおさか男女共同参画プラン」施策体系
参考資料2 大阪府における男女共同参画施策の検証・評価システムのあり方について(答申)
参考資料3 男女共同参画施策の検証・評価
(1)1次評価 (2)2次評価 (3)3次評価
参考資料4 男女共同参画にかかる府民意識調査(平成21年度)
このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ
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