第25回男女共同参画審議会概要

更新日:2017年4月6日

第25回 大阪府男女共同参画審議会 概要

 

開催日時:平成22年8月23日 月曜日 10時00分から12時00分

場所:国民会館・住友生命ビル12階 武藤記念ホール(小ホール)

出席委員:

会  長徳矢 典子弁護士
会長代理伊藤 公雄京都大学大学院文学研究科教授
木戸口 公一    医療法人厚生会副理事長、同大阪西クリニック院長
清野 博子 前大阪府立男女共同参画・青少年センター館長
 中田 理恵子財団法人大阪府人権協会評議員
 畑  律江      毎日新聞社編集局学芸部編集委員
深堀 昭吾 シャープ株式会社人事本部副本部長
古久保さくら   大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
山野 則子    大阪府立大学人間社会学部社会福祉学科教授

          

【会議の概要】

1 開  会

 2 議  事  

 ○新たな大阪府男女共同参画計画の基本的な考え方について                                                       

  ・深堀委員より「当社におけるポジティブ・アクションの取組」について資料2に基づき説明

  ・事務局より資料説明(資料1)

 ◆主な意見等(注:文中○印は委員、●印は事務局によるもの) 

 ○新計画の「基本的な視点(案)」について、全体的な視点としてはいいと思うが、「5.その他の事項(地域力の活用)等」については、「地域」とか具体的にした方がよいと思う。

「1.男女共同参画(女性の活用)による社会の活性化」について、女性の活用は、企業のルールとしてはよいが、一般的には「活用」でないほうが、よいのではないか。

○「3.セーフティネットの充実」の項目の中で、内閣府の答申の「生涯を通じた女性の健康支援」と記載があるが、健康の問題は、男女それぞれの問題があるので、対象は男女として取り上げていただければと思う。

●国の答申の記載は、「女性」となっているが、内容としては、男女双方の生涯を通じた健康支援の趣旨である。

○「3.セーフティネットの充実」の項目の中で、府内の生活保護受給母子世帯数の推移や児童扶養手当受給者数の推移の全国比を見ると、前者が全国の2割、後者が全国の1割を占め、大阪府は大変深刻な状況である。 

●「3.セーフティネットの充実」の項目には、貧困の問題、健康など身体の問題、暴力の問題など、様々な問題が含まれる。どのように整理をしていけばよいか意見を伺いたい。
 また、用語で「活用」と使っているところについても、どのような記載が適切なのか、外国人についても共生がよいのかどうかなども、併せて意見を伺いたい。

○「3.セーフティネットの充実」の項目に関してだが、DVを見て育った子供は児童虐待を受けているといえる。そういった点も府において強調して啓発していった方がよい。
 府は、児童虐待が全国で1番であり、また、貧困世帯も多く、小学校の就学援助率が全国1位となっている。

○国も「男性」「子ども」という項目を打ち出している。「子ども」を暴力の問題と絡めて出していけばよいのではないか。大阪府の状況として、強調しておくべき問題である。 

○「3.セーフティネットの充実」の項目の複合的に困難な状況に置かれているマイノリティ女性については、外国人女性だけではなく、被差別部落の女性、障がいを持った女性、母子家庭の母などの自立支援の課題であるのではないか。 

○「1.男女共同参画(女性の活用)による社会の活性化」の項目について、府はポジティブアクションにとどまっているような印象だが、ダイバーシティという大きな方向について記載してはどうか。
 ネグレクトについても、非常に大きな問題。暴力などと関連して記載しておいてはどうか。 

●ダイバーシティ、多文化共生といったことは、グローバル化する社会において重要である。どう位置づけるかはまた検討させていただきたい。

○国での検討過程では、地域の問題について、自治会とか、地域活動における男女共同参画というのは、必ずしも十分でなかったとして、今後、コミュニティの再生が必要との話が出ている。防災、まちづくり、環境、観光などの分野を含めた地域づくり、地域からの男女共同参画を進めることで、地域を活性化していく流れである。セーフティネットも地域が元気でなければ進まないので、関連してくる話である。

○環境、防災など地域のまちづくりというのは、あちこちから芽生えてきている。個人の努力で自分が幸せになるだけでなく、社会参画をしみんなで幸せな街づくりという方向に行けばよいと思う。若い人が意識を持って参画し、お年寄りはそれぞれの社会経験を活かしてネットワークを作り自発的に活動する、そこに男女共同参画の意識を持ち、民主的にみんなで力をあわせて意識形成をしていくような社会が必要。

○「5.その他の事項(地域力の活用)等」については、地域力の活用を1つ立ててはどうかと思う。府には、虐待が発見できるネットワークやコミュニティといったものがあり、地域力があると思う。
 
また、「2.仕事と生活の調和」の項目については、仕事だけでなく、地域活動など、自分の生活も含まれると思う。これまでは、個人を磨くことに一生懸命であったが、仕事をやりながら、少し広い活動をするなど、自分がいきいきと生きていけるようなものとの調和が大事なのではないか。

○大阪府は、貧困とか生活保護の問題を抱えているが、一方では、人間のコミュニケーション能力の高さがあり、地域を活性化していくための素材をたくさん持っている。府のプラスの視点として、「5 その他」の項目に、地域について入れていただければどうかと思う。

●新計画の「基本的な視点(案)」に掲げた5つの柱を基本的な視点としつつ、地域力の視点を5番目に入れる方向とする。また、内容については、様々な意見が出たので、表現などは、今後引き続き検討していくこととする。

3 閉  会

 【配付資料】

 ・資料1    新たな大阪府男女共同参画計画の基本的な考え方について〈検討資料〉 [Wordファイル/992KB]

   ・資料2          当社におけるポジティブ・アクションの取り組み(シャープ株式会社) [PowerPointファイル/1.47MB]

 ・参考資料     ・カード型リーフレット「ひとりで悩まないで  暴力に悩む女性のために 」
          ・リーフレット「知っていますか?デートDV」
          ・リーフレット「性暴力救護センター・大阪(Sachico)」
          ・パンフレット「男女いきいき・元気宣言」事業者登録等案内

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ

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