大規模災害時における農業用水を活用した防災活動に関する協定

更新日:2022年1月26日

大規模災害時における農業用水を活用した防災活動に関する協定

 阪神淡路大震災では、消火用水や生活用水の不足が顕著となり、仮設住宅用地や救援物資等の資材置き場も不足しました。このため、多様な水源やオープンスペースの確保の必要性が明らかになりました。

 都市部における農業用水は、住民の身近にあり、災害時の水源として、非常に有効なものとして期待されています。また、都市部の農地は、都市部における貴重なオープンスペースとなっています。

 大阪府では、農家の営農活動を通じて保全されている農業用水を、大規模災害時に、市が消火用水や生活用水に円滑に活用できるよう、 「大規模災害時における農業用水を活用した防災活動に関する協定」の締結を推進しています。

 また、市町村の要綱に基づき、災害時における住民の安全確保及び復旧活動の円滑化を図る用地を確保するため、避難空間、仮設住宅建設用地、復旧用資材置場等として活用できる農地を、農家のご協力により、あらかじめ登録する「防災協力農地登録制度」を併せて推進しています。

大阪市瓜破土地改良区管内の農業用施設を対象に、協定の締結を行います。

 下記の3者で協定を締結し、ため池の水を大規模災害時に防災活動に活用します。

協定締結団体

 ・大阪市
 ・大阪市瓜破土地改良区
 ・大阪府

ため池の様子

ため池の様子


大阪市住道土地改良区管内の農業用施設を対象に、協定の締結を行います。

 下記の3者で協定を締結し、井戸の水を大規模災害時に防災活動に活用します。

協定締結団体

 ・大阪市
 ・大阪市住道土地改良区
 ・大阪府

井戸の様子

 井戸の様子


加美巽長瀬土地改良区の農業用施設を対象に、協定の締結を行います。

 下記の3者で協定を締結し、水路の水を大規模災害時に防災活動に活用します。

協定締結団体

・大阪市
・加美巽長瀬土地改良区
・大阪府

水路の様子

水路の様子 


PR看板の設置

 地域のお住まいの方へ協定の内容をPRすることに加え、農空間の多様な公益的機能への理解を深めていただくため、管内にPR看板を設置します。
 
 看板のデザインは、平常時の農業用水を水が滴る様子に、災害時の防災用水を感嘆符に見立てて、2つの水がスイッチする様子を表現しています。農業用水の防災活用を通じて、農業用水路を地域の財産として大切に守っていただけるよう、取り組んでいきます。

PR看板

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防災訓練の実施

 防災協定に基づく防災活動の一環として、土地改良施設にて大阪府立消防学校との共催で防災訓練を実施します。

瓜破土地改良区との防災訓練

令和2年度に土地改良区、大阪市、中部農と緑の総合事務所で防災協定を締結した土地改良施設(瓜破下池)にて、

府民の防災力向上を目的とし、大阪府立消防学校との共催で以下のとおり防災訓練を実施しました。

開催場所:大阪市平野区瓜破東6−3−6 瓜破下池

開催日時:令和4年1月19日(水曜日) 12時から15時

訓練内容:大型水陸両用車を利用した泥地での走行実地訓練、消防車による吸送水訓練、バケツリレーによる初期消火訓練など

訓練の様子

消防車による吸送水訓練

 吸送水訓練1 吸送水訓練2 

大型水陸両用車を利用した泥地での走行実地訓練

水陸両用車1 水陸両用車2

バケツリレーによる初期消火訓練

バケツリレー1 バケツリレー2

このページの作成所属
環境農林水産部 中部農と緑の総合事務所 耕地課

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