意識調査!わたし(我が家)の「適応」できそうなことは何?

更新日:2019年3月27日

大阪府では、「平成30年度温暖化『適応』推進事業」で実施したイベント会場等で、気候変動による影響への「適応」に関して身近にできる取組みの意識行動を把握するためにシールアンケート調査を実施しました。

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ヒートアイランド対策啓発イベントでの様子
(2018年8月6日撮影)

北摂地域を対象にした啓発イベントでの様子
(2018年11月11日撮影)

 
気候変動による影響への「適応」の取組みは、省エネなどの温室効果ガスの排出量を減らす「緩和」の取組みとともに両輪で対策をとることが大切です。また、「適応」の取組みは決して他人事ではなく、私たちが安心安全に毎日を過ごすための“自分事”と捉えて実践していくことが大切です。アンケートの設問(表1)のように、日常で無意識にしている行動が実は「適応」に該当している取組みであることがたくさんあります。アンケート調査を通じて、身近な「適応」について考える、気付くきっかけになりました。

表1 シールアンケート設問
窓を開け、風通しを良くする
うちわや扇風機を使う
暑い時は我慢せずエアコンを使う
すだれやよしずを利用する
おでかけには日傘や帽子を使う
おでかけに飲み物を携帯する
打ち水をする
ゴーヤなどでみどりのカーテンを作る
蚊が発生しそうな水たまり・雑草をなくす
蚊取り線香や防虫スプレーを使う
非常用持ち出しバッグを準備する
避難場所など地域の防災情報を知る


実施日:8月6日、11月11、18、24、25日、12月8日

 
【暑いときは我慢せずにエアコンを使う!】

アンケート調査の結果(図1)、最も多い回答は「暑い時は我慢せずエアコンを使う」でした。続いて「おでかけに飲み物を携帯する」「おでかけには日傘や帽子を使う」「うちわや扇風機を使う」が多く、常態化、習慣化している取組みについて、実施している方、これから実施してみようと思う方の回答が多くありました。

シールアンケート

結果の一部
(2018年8月6日実施)

fig1_2
図1 シールアンケートの結果

【さあ、実践しよう!】

気候変動による影響は、地域特性等により様々な分野・様々な形態で現れる可能性があるため、その影響による被害を回避あるいは最小化、もしくは有益な機会として活かす「適応」の取組みは、今後長期にわたって必要です。「適応」がどれくらい身近なものとして認識されているのか等についてアンケート調査を行い、324名の方々から回答をいただきました。

71%の方がイベントに参加するまで気候変動への「適応」という言葉を「知らなかった」、「言葉は聞いたことがあるが、意味はよく知らなかった」と回答しました(図2)。また、気候変動への「適応」について「すでにやっている」が29%、「やっているときもある」「これからやってみようと思う」を合わせると98%となり、イベントが「適応」取組みのきっかけの一つとして効果的に働いていることがうかがえました(図3)。

fig2
図2 あなたは本日のイベントに参加するまで、気候変動への「適応」という言葉を知っていましたか?に対する結果

fig3
図3 気候変動への「適応」について、やってみようと思いますか?に対する結果

【おわりに】

平成30年度は大雨、甚大な被害をもたらした大型台風、例年の2倍以上の方が熱中症で救急搬送された猛暑と、私たちの生活を脅かす気候変動の影響を意識することの多い年でした。

熱中症対策としての塩分・水分補給やエアコンの適切な利用、国や地方公共団体などが策定したハザードマップの確認と避難の備え、スマホアプリ等による最新情報の確認などは、自らの身を守る「適応」の取組みです。
また、実際に生じた災害被害に対する復旧・復興を進めるとともに、将来予測される極端現象の増加と影響・被害の甚大化に備え「適応」の取組みを大阪府としても取り組んでまいります。個人でできる「適応」、大阪府が行っている「適応」の詳細については「おおさか気候変動『適応』ハンドブック」をご覧ください。

ハンドブック

図4 おおさか気候変動「適応」ハンドブック表紙

アンケート調査にご協力をいただきありがとうございました。

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ

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