地球温暖化に伴う気候変動による影響は、様々な事業活動に及ぶ可能性があります。
大阪府では、温暖化「適応」推進事業の一環として、大阪の産業・経済活動を担う事業者の皆様が、気候変動による事業活動への影響に対する「適応」(※)を経営課題として捉え、リスク対応や持続的なビジネス展開について考えるきっかけを得ることを目的に以下のとおりセミナーを開催しました。
※気候変動の影響への「適応」とは
気候変動の影響による被害を回避又は和らげること。もしくは気候変動の影響を有益な機会として活かすこと。
■日時 令和2年1月29日(水曜日) 14時00分から17時00分まで (開場13時30分)
■場所 おおさかATCグリーンエコプラザ セミナールーム
(大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟 11階)
■対象 大阪府内の事業者
■内容 講演1 「変わりゆく気象 『適応』にむけた天気予報の活用」
講師: フィールド気象予報士・防災士 前田 智宏 氏
講演2 「適応ビジネスの展望と日本企業の取組みについて」
講師: 経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 地球環境連携室 職員
事例紹介1 「日清製粉グループ 気候変動への取組み」
講師: 株式会社日清製粉グループ本社 技術本部 環境管理室 高田 みのり 氏
事例紹介2 「温暖化適応のビジネスをアイデアで創出 IoTとパッションフルーツの緑化で風を作り都市を冷やす」
講師: 鈴田峠農園有限会社 代表取締役 當麻 謙二 氏
パネルディスカッション 「温暖化『適応』のビジネス対応について」
ファシリテーター: 京都経済短期大学 学長・教授 加藤 悟 氏
パネリスト: 経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 地球環境連携室 職員
株式会社日清製粉グループ本社 技術本部 環境管理室 高田 みのり 氏
鈴田峠農園有限会社 代表取締役 當麻 謙二 氏
■主催 大阪府
■企画・運営 特定非営利活動法人 イー・ビーイング
■協力 おおさかATCグリーンエコプラザ、地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 (50音順)
■当日の様子
地球温暖化に伴う気候変動による影響は様々な事業活動に及ぶ可能性があります。 | 講演1では気象予報士の前田氏に地球温暖化の現状や、地球温暖化による影響を気象の観点からご講義いただきました。 | 講演2では経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 地球環境連携室の出雲氏から適応ビジネスの現状についてご講演いただきました。また経済産業省から適応ビジネスに関する調査事業を受託されている日本工営株式会社の石川氏から日本企業の取組事例についてもご紹介いただきました。 | |
事例紹介1では、株式会社日清製粉グループ本社の高田氏より、気候変動の影響に対する認識と事業活動に即した「適応」についてお話しいただきました。日清製粉グループでは、気候変動による夏期の水不足への対策や水リスク評価等を行い、消費者の生活への影響を最小限にとどめるよう対策を進めておられます。 | 事例紹介2では、鈴田峠農園有限会社の當麻氏より、適応ビジネスの事例をご紹介いただきました。鈴田峠農園有限会社では、特許技術であるIoTとパッションフルーツの緑化で風を作り都市を冷やす「クールアイランドシステム」を開発され、パッションフルーツの移動式シェード型緑化などを商品化されています。 | パネルディスカッションでは京都経済短期大学学長の加藤氏をファシリテーターにお迎えし、各講演の振返りと会場からの質問について、登壇者であるパネリストとともに活発に意見交換をしました。 |
このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ
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