家庭教育支援の取組み訪問記録

更新日:2013年1月10日

  ◇ 高校の授業で行われた親学習を訪問しました

府立高校の授業で親学習を実施。

千里青雲高校 平成24年12月13日(木曜日)午前、府立千里青雲高等学校(豊中市)で行われた親学習の授業の様子を訪問取材しました
 千里青雲高校は、選択科目に「ペアレンティング」があり、教育カリキュラムの中に親学習を位置づけています。
 講師は地域で活躍されている親学習リーダーで、府の教材を活用したワークショップや、乳幼児や保護者との交流を行います。

 どの生徒も、親について、子育てについて真剣に考え、取り組んでいました。


 
 

活動のポイント 

1.親学習が総合学科の教育カリキュラムに位置付けられている

 「『ペアレンティング』の授業」

 ・千里青雲高校は総合学科の学校で、選択科目の一つとして「ペアレンティング」の授業を設定している

 ・総合学科は、幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能で、生徒の個性を生かした主体的な学習を重視している。

 ・たくさんある選択科目を5つの系列(グループ)に分類しており、「ペアレンティング」は「教育」系列に属する。

 ・地域人材である親学習リーダーが講師をするのが大きな特徴である。

 ・地域人材が授業の講師をすることは他の科目でもあるが、年間を通して同じ地域人材が授業を行うのは、「ペアレンティング」の親学習リーダーだけ

 ・千里青雲高校は、地域の方々に入ってもらうだけでなく、生徒が地域へ出ていくことも積極的に行っている。

 ・「ペアレンティング」の授業は、週2回あり、府教材を活用したワークショップやたまごのワーク、乳幼児との交流や子育て中の保護者との交流(インタビュー等)などを、半期のプログラムで実施している。(全24回程度)

 ・高校3年生を対象とした授業として設定している。

 ・前期だけの講座で始まったが、現在は、前・後期の2回講座になっている。

 ・後期の受講生徒は40名で、男女比率はほぼ同数である。

 ・4年前から実施しており、現在では、千里青雲高校を代表する特色のある科目の一つとなっており、豊中市内の中学校からも評判になっているとのこと。

    

       

 「講師は親学習リーダー」

 ・担当教員とのティーム・ティーチングで、授業は親学習リーダーが行う

 ・担当する親学習リーダーは、4年前、当時の校長から依頼を受け、特別非常勤講師として授業を行うことになった。

 ・担当する親学習リーダーは、同市内の他の府立学校でも親学習の授業に関わっている。また、経験豊富で、豊中市だけでなく様々な地域から親学習の依頼を受けている。

 ・豊中市は府立学校と地域とのつながりが強いのが特徴で、府立高校の校長と市内の公民分館長が定期的に集まる場がある

千里青雲@    千里青雲A  千里青雲B

 「ペアレンティング」の講師は    毎回、4つのルールを生徒と     生徒から様々な意見を引き出
 親学習リーダー            一緒に確認               して授業を進行

   

2.テキストは府教材「『親』をまなぶ『親』をつたえる」

 「府教材のほとんどのエピソードを使用」

 ・生徒は、半期をかけて「準備期」から「支援期」までのほとんどのエピソードを学習していく

 ・様々な生徒と話し合うことができるように、毎回、座席を変えている。(親学習リーダーが指定する)

 ・内容によって、グループワークを取り入れている。

 ・教材のエピソードを終えたあと、たまごのワークで育児の疑似体験を行い、乳幼児との交流、子育て中の保護者へのインタビューへと展開される。

 

千里青雲高校C  千里青雲高校D  千里青雲高校E    

本日の教材「かさねる」とワーク  エピソードを読んで、自分の考え  友達とエピソードについて話し合
シート                  をワークシートに記入         う生徒

 

 

3.親学習を通じて、生徒は自分の家族や人生について考える

 「エピソードをきっかけに対話を楽しみながら、真剣に親学習に取り組む生徒の姿が見られた」

 ・エピソードが配られると、すぐに友達と話をしたり、ワークシートに自分の意見を書き込む生徒が多く見られた。また、他の生徒の発言についてもしっかりと聞いていた。

 ・親学習リーダーがファシリテーターとなって、うまく生徒の意見を引き出している。生徒自身の体験談や考えをもとに話し合い、授業が進行していく。

 ・どの生徒の発言や考えもしっかりとした内容で驚かされる。

(生徒の発言より)

※本時の教材「かさねる」は遅い時間に子どもを連れて外食し、しかも騒いでいる子どもに注意しない若い夫婦の行動に違和感をもつ年配の夫婦のエピソードである。子育てのあり方の「不易と流行」について考えることができるもので、若い夫婦の行動について出された生徒の発言を以下に示す。

 ・「子どもの生活時間帯に合わせて、親の生活スタイルを合わせないといけない。」

 ・「自分はこんな親にならない。」

 ・「たまに遅くなるのは仕方がないが、迷惑をかけることは注意しないといけない。」

 ・「事情があって遅い食事になることもあるが、その時は、子どもを近所の人や誰かに見てもらうようにする。」

    

 「『ペアレンティング』を通じて、生徒は自分の家族や人生について考える(これまでの感想から)」

 ・「高校生になってこんなことをするとは思わなくて、初めはしんどかったが、人生を語ったりすることは大切だと思った。」

 ・「私の両親は離婚したが、それぞれ事情があることや父親、母親の気持ちがわかった。『ペアレンティング』の授業で、私は何があっても絶対に離婚をしないと思った。」

 ・「交流会で父親の立場からの話を聞いて、父親の気持ちに触れることができてよかった。」

 ・「こんなことを考えている親はすごいと思った。」

千里青雲高校F  千里青雲高校G  千里青雲高校H

エピソードが配られると熱心に    ファシリテーターや他の生徒      自身の経験談を話す生徒
読みだす生徒              の発言をしっかり聞いている     

 

活動の概要

1.実施日時

   平成24年12月13日(木曜日) 午前8時30分から10時00分

2.実施場所

  大阪府立千里青雲高等学校

3.参加者

  「ペアレンティング」を選択した高校3年生の生徒

4.ファシリテーター

  親学習リーダー

5.内容

  高校の授業で行われた親学習

  教材は「かさねる [PDFファイル/2.7MB]」(「親」をまなぶ「親」をつたえる)

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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