家庭教育支援の取組み訪問記録

更新日:2013年3月4日

  ◇ スーパーマーケットで行われた親学習講座を訪問しました

アンファン 平成24年11月28日(水曜日)午前、スーパーマーケット(アル・プラザ茨木)で行われた親学習の様子を訪問取材しました
 活動されているのは、育児サークル「アンファン広場」。ご自身の子育ての経験から、「子育てに孤立しがちな母親たちが気軽に集まり誰かと繋がれる場所を、より敷居の低いスーパーで」という思いで立ち上げられ、会社の理解を得て、スーパー内のスペースで月2回、子育て支援活動を行っておられます。地域の子育て支援の情報を提供したり、子育て相談を行うとともに、毎回様々なメニューで親子が楽しんだり学んだりできるプログラムを行っています。スーパーの折込チラシを見て来られた方、たまたま買い物に来て知った方、中にはスタッフから買い物中に声をかけられて参加された方もおられました。

 今回は、「親学習」を「クリスマスリース作り」とともに実施しました。「アンファン広場」のスタッフで、親学習リーダー養成講座を修了された方々がファシリテーターになって進行し、参加者どうしがご自身の子育てについてたくさん話し合われ、「またママ同士が話し合える場所が欲しい」などの感想が見られました。

 
 

活動のポイント 

ともすれば孤立しがちな母親たちが、地域に溶け込むための「入口」の役割に

1.スーパーマーケットで子育て支援活動を行う

 「保護者にとって、よりハードルの低い場の設定」

 ・社会教育施設や地域で実施されている子育て支援よりも、スーパーでの子育ての支援の場は、保護者にとってハードルが低く訪れやすい。

 ・スーパーマーケットは、誰もが普段から通い、気軽に参加できる場所である

 ・地域の子育てサークルに一人で行くことにためらっていたところ、スーパーでやっている「アンファン広場」の話を聞き、一度のぞいてみようと思い参加された方もいる。

 ・スタッフは買い物中の親子にも声をかけて参加を呼びかける。中には、子育ての悩みを誰にも打ち明けられず、スーパーでスタッフから声をかけられたことをきっかけに、自分の思いを初めて誰かに話すことができ、気持ちが楽になったと話す保護者もいる。

 ・アンファン広場を立ち上げた田中さん自身の子育ての経験から、子育てについて話ができる、誰かと話すことができる場が必要と感じて、スーパーマーケットに働きかけて実現。

   アンファン@  アンファンA  アンファンB

   続々と受付をする親子       今回のメニューは「クリスマス   買い物のついでに広場の様子
   今回参加した親子は21組     リースづくり」              を見て、訪れる人も

 「子育てを楽しみ・親育ちを見守る『入口』の広場」

 ・地域の情報はどこで得られるのか、茨木市の子育て支援の情報はどこで得られるのかなど、つながり方・つながることの楽しさ・必要性を体感してもらうことを目的としている。

 ・親子で楽しめるプログラム、親育ちに必要とされるプログラム、親自身が楽しめるプログラム(スタッフが子どもの保育)を企画している。

 ・毎回アンケートを取り、常にニーズを調査し、子育て中の親の求めるプログラムを提供している。

 ・相談コーナーを併設し、スタッフが親の相談や話を聞いている。

 

   「さまざまな子育てに関する情報を提供」

 ・受付の横には、近隣の「子育てひろば」の活動スケジュールや子育てについての情報誌等が置かれていて、子育て支援に関する様々な情報を提供している。(持って帰る保護者が何人もいた)

 ・この広場での出会いをきっかけに、地域の子育てサークルなどに参加したり、保護者が地域へ出て様々な人やグループとつながることができるようになればと考えている。

 ・以前、この広場に通っていた先輩ママが買い物の途中に立ち寄られた。現在は、地域にある子育てサークルに所属しているとのこと。

 ・子育てに関する様々なメニューを企画し、スタッフ自身の活動(子育てサークル等)のつながりから講師を依頼し、活動している。(ベビーマッサージ、リトミックなど)

 ・参加者の中には、広場での活動をきっかけに、講師の運営している講座に通うようになった人もいる。

  

アンファンC  アンファンD  アンファンE

受付横に、子育てに関する情    茨木市の子育てハンドブック    各地域の「つどいの広場」等の
報をたくさん提供している                             情報誌

    

 

 「活動が定着し、『アンファン広場』を目的に来店する親子も

 ・この活動を目的に、10時の開店とともに10組以上の親子が広場に来ていた。

 ・参加された方の口コミで、広場に来る保護者もいる。

 ・現在は月2回、午前中2時間の活動だが、「回数を増やしてほしい」、「午後からの時間もしてほしい」といった要望もある。

 

2.スーパーマーケットが子育て支援を行う

 「場所の提供、活動をチラシや店頭で案内」

 ・「地域に根差したスーパーをめざす」会社の方針から、地域の人材が行う子育て支援活動に理解がある。

 ・月2回。第2、第4水曜日に活動場所を無料で提供している。

 ・スーパー内の案内板に掲示したり、館内放送を流したり、折込チラシに活動の案内を掲載している。(折込チラシの効果は大きい!)

 ・店長が変わっても、広場の活動について引き継がれている。

 ・いきいきと活動する参加者の様子やスタッフの動き、広場の報告書を毎回提出する等の丁寧な対応が、会社の信頼を得ている。

 

アンファンF  アンファンG  アンファンH

スーパーが売り場の一角を活動  スーパーの案内版に掲示したり  折込チラシに掲載。チラシを見て
スペースとして無料で提供     館内放送を流している        参加する親子もいる
    

 

3.イベントとセットにしたプログラムにより親学習に気軽に参加することができる

 「クリスマスリース作りをしながら『子育てなんでもトーク』(親学習)」

 ・クリスマスリース作りを待つ間、親学習教材を使って親学習を実施した。

 ・「親学習」という名前は堅いイメージがあり、保護者の方がより気軽に話ができるように「子育てなんでもトーク」という名前で実施した。

 ・親学習リーダー養成講座修了者のスタッフがファシリテーターとなって進めた。

 ・以前、親学習をメインに実施したときは、参加者がとても少なかったが、今回は、スケジュールの関係でたまたま別メニューとセットにしたプログラムを組んだところ、参加者が多かった。

 ・クリスマスリース作りの合間に、親学習教材をきっかけにして参加者どうしが会話をするという仕組みが、待ち時間にちょっと隣の人と話をしているような感覚で、気軽に話し合いができる。

 ・参加されたお母さんたちは、話をしたいし、聞きたいと思っている。無理なく、気軽に話ができる工夫で親学習は子育てに関する会話をはずませることができる。

アンファンI  アンファンJ  アンファンK

 リース作りを待っている間      今回使用した教材は「かさね    4つのルールを説明。ファシリ   
 少しお話してみませんか?     る」                    テーターは養成講座修了者

 

 「ママどうしで話せる場所がほしい(親学習に参加された感想から)」

 ・子どもさんの年齢も違ったりして、先輩お母さんのお話も聞けてよかったです。

 ・先輩お母さんの話、参考になりました。子育て、ひとすじなわじゃいかんなあと心構えができました。

 ・たくさん話ができました。また、こんな風にしていただけるといいなあ

 ・兄弟姉妹の子育てのコツなどについて話し合えるような機会があるといいかなと思います。

 ・他のお母さんたちと話ができて、楽しく過ごせました

 ・今日みたいに集まってイベントの作品を作ったりしてほしいです。ママどうしで話せる場所も欲しいです

 

4.家庭での子育ては孤独(自身の子育てから)

 「求めなければ、何も情報が入ってこない」

 ・田中さん自身、家庭で子育てをすることの難しさ、孤独さを経験された

 ・家庭での子育ては孤独であり、求めなければ何も情報が入ってこない

 

 「『アンファン広場』を立ち上げたい!」

 ・お母さんどうしが語り合える場所ができないか、そんな場所を誰もが通うスーパーでつくりたいと考えられた。

 ・まずは、会社との人間関係が大事ということで、パートとしてスーパーに勤めることから始める

 ・広場運営には様々なスキルが必要と考え、親学習リーダー養成講座をはじめとする数々の研修に参加される。

 ・パートとして勤めてから2年後、スーパーに育児サークルの展開を提案し、3年という長い時間をかけて、平成18年ついに認められ、「アンファン広場」を立ち上げる

 ・親学習リーダーをはじめ、地域の子育て支援活動、相談活動を行っている9名のスタッフで活動。

 ・「親まなび きらりん広場」(茨木市親学習リーダー会)のメンバーとして活動されていたり、茨木市の「親まなびサポーター」としても活動されているスタッフもいる。

 ・茨木市では、大阪府の「親学習リーダー養成講座」修了後、田中さんが代表の時に、「親まなび きらりん広場」が主体となり「親まなびサポーター」養成講座をされ、現在「親まなび きらりん広場」のメンバーと「親まなびサポーター」の修了生が合同で、「親まなびサポーター」と称して、茨木市の家庭教育学級に出前講座に行っている。

 ・活動が認められて、平成24年「内閣府特命担当大臣(少子化担当)賞・未来大賞」を受賞。

 ・活動が完全なボランティアのため、活動の範囲に限界があり、資金面で課題を感じている。

活動の概要

1.実施日時

   平成24年11月28日(水曜日) 午前9時00分から12時30分

2.実施場所

  アル・プラザ茨木(スーパーマーケット)

3.参加者

  21組の親子

4.ファシリテーター

  子育てサークル「アンファン広場」の皆さん

5.内容

  商業施設で開催する親学習

  教材は「かさねる [PDFファイル/2.7MB]」(「親」をまなぶ・「親」をつたえる)

           

 

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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