家庭教育支援取組み訪問

更新日:2012年12月10日

 

◇ 岸和田市立土生中学校での幼児との交流授業を訪問しました

将来親となる世代である中学生が幼児とふれあう。

土生中 平成24年10月30日(火曜日)午前、岸和田市立土生中学校へ「中学生と幼児・保護者との交流授業」の様子を訪問取材しました。
 2年生の生徒が、幼児とふれあい、保護者から子どもと接する方法、子育てについての話を聞きます。
 生徒たちはいろいろ工夫し、一生懸命幼児とふれあっていました。お母さんは、生徒たちの様子をあたたかく見守り、中学生にアドバイスをしたり、時には、ふれあいにとまどう生徒のところに子どもを連れて行ったりしてくれました。

 親学習リーダーが子育てサークル等にチラシを持参して幼児やその保護者に参加を呼びかけ、たくさんの保護者の方が参加されました。

 今年度で3年めの取組みですが、この活動が定着するまでに、親学習リーダーさんの長年にわたる地道な取組み、学校の協力、行政の支援があったそうです。
  

活動のポイント 

1.交流授業に至るまでの親学習リーダーの地道な取組み

 「まずは学校に親学習リーダーを知ってもらうことから。」

 ・親学習の実施に至るまでに、まず親学習リーダーが生徒や学校に認知されるよう、学校に赴き生徒とつながるからスタートし、長い時間をかけて、親学習の実施にこぎつけた。

 ・親学習リーダーの中にPTA役員がいたことが学校とつながるきっかけになった。

 ・平成21年秋に、土生中学校の理解があり、これまで公民館で行っていた親学習リーダーの定例会を中学校内で行うことにした。

 ・学校の配慮で、一緒にスクールランチを食べたり、昼休みに生徒にアイスブレーキングを行ったりして、次第に生徒が親学習リーダーの元を訪ねることが多くなり、生徒や先生と親学習リーダーが顔と名前のわかる関係になっていった

 ・平成22年、親学習リーダーが生徒や学校に十分認知されたところで、生徒を対象に親学習を実施したたまごのワーク)。

 ・また、平成22年に実施された幼い子どもを持つお母さんの集まる場(「ベビーアイアイ」)と中学生との交流活動をきっかけに、親学習リーダーの支援による「幼児と中学生との定期的な交流活動」の授業として、土生中学校において定着するようになってきている。

 ・初めは、1クラスのみ交流授業を始めた。

 ・昨年度に引き続き、本年度も中学2年生全クラスで幼児との交流授業を展開し活動が定着

 ・今年度は、新たに市内の山滝中学校でも親学習を実施。活動が広がりつつある。

 

 「市教委による親学習リーダーの支援。」

 ・親学習リーダーは市教委からの紹介をうけて、府の養成講座を受講した。

 ・養成講座修了者が活動できる場所を市教委が積極的に提供し、活動を支援している。

 ・親学習リーダーが関わる講座の広報も市教委が行っている。

 ・親学習リーダーの定例会が、活動の活性化につながっている。

  

2.交流授業は、生徒、保護者、学校にも意義のある活動

 「幼い子を持つ親にとっても、中学生にとっても、最も関わることの少ない世代間交流ができる。」
 (中学生)

 ・最近の少子化、核家族化等から、乳幼児を抱いた経験や幼い子とふれあった経験のないまま親になる子どもが多い中、全生徒が幼児とふれあう体験をする機会を設けることは大いに意味がある

 ・交流授業の体験から「保育士になりたい!」という希望を持つ生徒もでてきた。

 ・積極的に乳幼児とふれあう生徒、とまどいのある生徒、さまざまだが、それぞれの生徒が子どもに対して何らかの思いや考えを抱いている

 ・生徒が子どもと接する時は、笑顔やイキイキと活動する姿など、普段の授業では見られない一面を見ることができる

 (学校)

 ・11月に職場体験があり、保育関係の事業所で体験する生徒も多く、本体験が、学校の教育活動とうまくつながっている

 ・幼児や保護者の確保、会場の準備などは、親学習リーダーがするため、学校側は日程の調整くらいの準備で済んでいる(取組みを始める時、先生には負担はかけない、授業時間だけ提供してほしいということで、協力をお願いした)。

 (保護者)

 ・「また来たい」という感想が多く、親にとっても中学生と中学校を知る良い機会となっている。

 ・保護者の中には卒業生もおり、地域の中学校の卒業生が、今度は地域人材となり、地域の中学生を支援している(初めは、卒業生の協力から始まった。卒業生が協力することにより、他の保護者がもっていた「中学生は怖い」というイメージを払拭することができた)。

 ・なかなか幼児とふれあうことをしない生徒のところへ自分の子どもを連れて行ったり、生徒に声をかけたりをするなど、お母さん方が積極的に生徒にアプローチしてくれていた。

 (乳幼児)

 ・授業を終えて中学生が退室した後、さみしくて泣き出す子もおり、幼児にとっても楽しい時間が過ごせている。

     

3.親子の参加者の確保は親学習リーダーの声かけ

 「親学習リーダーがコーディネーターとなっている。」

 ・市教委生涯学習課がチラシを作成、関係箇所に配布。

 ・親学習リーダーが、子育てサークルやサロンを回ってチラシを配布しながら、声かけをして参加者を集めている。

 ・チラシよりも、リーダーからの声かけによる効果の方が大きい

 ・親学習に参加した保護者による声かけで新たな参加者が来られることも多い。

 ・人数が集まらない時は、幼稚園や保育所にリーダーが回って声かけをしたりもしている。

 ・親学習リーダーの方々は、個々に子育て支援の活動もされている。

 

4.場づくりの大切さ

 「だれもが安心できる場所の工夫。」

 ・公民館や図書館からの遊具や絵本の借用や、怪我をする心配のない遊具を準備している(訪問日は紙風船・折り紙を準備されていた)。音楽も流されていた。

 ・保護者がリラックスでき、気軽に中学生と交流ができ、来てよかったと思ってもらえる場づくりを工夫している。

 ・生徒と交流する30分前に子どもと保護者に入室してもらい、子どもが場に慣れる時間を設定している。

     

5.地域・学校・行政の協力・連携が親学習の推進に

 「地域の人の思いを支援する。」

  ・簡単にできることを積み重ねることが連携につながっていく。

  ・地域の人の思いを具現化する支援を行政と学校がそれぞれの立場で行うことにより、取組みが継続され、広がっていく。

  

活動の概要

1.実施日時

   平成24年10月30日(火曜日) 午前9時50分から10時30分

2.実施場所

  岸和田市立土生中学校

3.対象

  中学2年生  乳幼児は6人(保護者同伴)

4.ファシリテーター

   岸和田市親学習リーダー会「はっぴねす」の皆さん

5.内容

  中学生と乳幼児との交流授業(保健体育科の授業として実施)

  交流時間内に自由に乳幼児とふれあい、保護者(お母さん方)から話を聞く。

         

活動の様子

土生中@土生中A土生中B

中学2年生全クラスが3日間で交流。

親学習リーダー会「はっぴねす」の皆さん。

参加された母子は6組

土生中C土生中D土生中E

生徒が各々幼児とふれあう。

はじめは、幼児とふれあうことに少々戸惑っている生徒も。

お母さんからアドバイスを受けて抱かせてもらう。

土生中F土生中G土生中H

公民館や図書館の協力を得て、おもちゃなどを準備。

次第に慣れて、生徒と幼児の距離が縮まってくる。

「また交流したい!」生徒、お母さんそれぞれの感想。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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