A1.○ 上町断層や生駒断層などが確認されており、最大震度7の直下型地震の発生が予測されています。上町断層系で冬の夕方に地震が発生すれば、死者1万9千人の被害が想定されています。阪神淡路大震災では、壊れた建物や、家の中にある箪笥や本棚の下敷きになって死んだ人がほとんどでした。地震は防げませんが、被害者を減らすためには、事前に建築物の耐震診断や補強、ブロック塀などの耐震改修、ガラスの飛散防止、家具の転倒防止などをすることが非常に重要です。 A2.○ 震度6弱以上の地震発生時、及び地震・噴火等の発生により、被災地への安否確認のための通話等が増加し、つながりにくい状況になった場合、使用可能になります。<171>をダイヤルし、利用ガイダンスに従って、伝言の録音・再生を行ってください。 覚え方 忘れてイナイ(171)? 災害伝言 A3.○ 心臓突然死で倒れた人の直後の心電図は、80から90%が心室細動(心臓がけいれんし、全身に血液を送ることができなくなる致死的不整脈)と言われています。早期にAEDで体外から電気ショックを与え、心臓のけいれんを止めて、心拍を正常に戻すことにより救命率を上げることができます。AEDは心電図を自動解析し電気ショックが必要な不整脈を判断します。音声ガイダンスに従って簡単に操作することができ、平成16年7月より一般の人が誰でも使用できるようになりました。公共施設などに設置がすすんでおります。外出の際に、AED設置ステッカーを貼っている所を探してみてください。あなたの行動が、大切な命を救います。 A4.× インターネットを利用して簡単に海外の健康食品を購入できますが、その中には、「100%天然」、「ハーブが主成分」等と謳い、あたかも安全であるかのように広告しているものがあります。ところが、海外で認められていると言っても、日本と外国では法律が異なるため、これらの健康食品の中には、医薬成分を含んでいる商品もあり、必ずしも、安全であるとは言えません。事実、これら医薬品成分を含んでいた健康食品による重篤な肝臓障害や死亡事例が報告されています。安易な購入・服用はさけてください。 A5.× 細菌性の食中毒は夏に多いのですが、冬にも発生は見られます。さらにノロウイルスによる食中毒は、ほぼ一年を通して発生がみられますが、1から2月が発生のピークと言われます。原因の一つとして、冬場のカキの生食が考えられます。よく加熱して(中心温度85℃で1分以上)食べること、調理器具や手指をよく洗うことに注意してください。 A6.○ 牛、豚、鶏、猪、鹿など様々な肉があり、飲食店の中にはレバーなどの内臓もしばしば生で提供される場合がありますが、腸管出血性大腸菌(O157など)、カンピロバクター、E型肝炎ウイルスなど様々な病原体に汚染されている場合があります。厚生労働省の基準を満たした生食用以外は、生での摂取は避け、十分加熱調理して食べるようにしましょう。 A7.○ ノロウイルスは感染力が強く、適切に嘔吐物処理をしないとあっというまにたくさんの人に感染が拡大します。嘔吐物処理の三原則は、〔1.すぐ拭き取る。2.乾燥させない。3.消毒する。〕です。また、嘔吐物で汚れた床は、使い捨てマスク、ビニール手袋等を使用して10倍に薄めた台所用塩素系漂白剤を浸したペーパータオル等で包み込むように処理を行います。さらに、その場所や周囲を10倍に薄めた台所用塩素系漂白剤で、消毒を行います。アルコール系消毒剤では、ノロウイルスは不活化できません。 A8.○ 狂犬病は、人間を含む全ての哺乳類に感染し、発病すると100%死亡する危険な感染症です。日本では約50年間発生していませんが、ロシア、中国などのアジア諸国、アフリカ、北米、ヨーロッパなど全世界で多数発生しています。また、犬だけではなく、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリ等も危険です。海外旅行をされるときは、動物に咬まれたり、引っ掻かれたり、傷口を舐められたりしないよう、十分注意してください。
A9.× 蚊が媒介する感染症は、熱帯地域に限らず、存在します。蚊が媒介する主な感染症として日本脳炎・マラリア・黄熱・デング熱・ウエストナイル熱等があります。日本脳炎は、国内では、日本脳炎ワクチンの定期接種により患者の発生は減少していますが、年間10人以下の報告が続いており、日本脳炎ウイルスは自然界では依然として活動しています。 また、ウエストナイル熱は、従来、アフリカ、ヨーロッパ、西アジアで患者の発生が報告されていましたが、1999年にそれまで発生報告のなかったアメリカのニューヨークで、突然患者が発生し、現在はアメリカのほとんどの地域に拡大しています。 米国での蔓延の例から、ウイルスを保有した蚊が航空機等によって運ばれる可能性や、ウイルスを保有した鳥が日本に飛来する可能性も十分あり、今後の日本への侵入が危惧されています。このような状況の中、常日頃から蚊に刺されないよう注意することや、蚊が発生しないようにすることは大切なことです。 Q10.○ セアカゴケグモはもともとオーストラリアなどに生息し、国内には生息していなかった強い毒を持つクモですが、平成7年に初めて日本で発見されました。基本的に大人しい性格で突かれると驚いて死んだ真似をするなど攻撃性はありませんが、素手で捕まえたり、巣に触れたりするとかまれることがあるので、注意してください。 |