地震・風水害による健康危機から身を守ろう

更新日:平成22年4月14日

このページは、2007年3月発行リーフレット『地震・風水害による健康危機から身を守ろう』の代替ページです。
リーフレット『地震・風水害による健康危機から身を守ろう』 [PDFファイル/2.98MB]

地震・風水害による健康危機から身を守ろう

避難所等での健康管理について

はじめに

 日本は狭い国土に約1億2千万もの人が暮らしており、その多くは都市部周辺の限られた地域に集中しています。
 その一方で、地理的な背景により、年中を通して地震や台風等の自然災害が発生し、毎年多くの被害を出してきました。

 また、近年の世界情勢から、近隣諸国からのミサイル攻撃や大規模テロなど、これまでになかった危機事象の発生が懸念されるようになっています。

 こうした災害や危機事象に直面した際、住民は市町村などの勧告・指示により、速やかに避難する必要がありますが、住居やライフラインが破壊されるなど、生活の維持に深刻な打撃を受けた場合には、多くの住民が長期にわたって避難所での生活を強いられることもあります。

 過去の地震や風水害による災害において、被災者が狭い避難所での不自由な生活で体調を崩したり、持病を悪化させたりするケースが多く見られました。

 これまでも医師や保健師などが健康相談を行うなど、避難者の健康管理の支援を行ってきましたが、避難者自身が自らの体調管理に十分注意していただくことが特に重要であります。
 近年ではペットを連れて避難される方もおられ、他の避難者に対しても十分な配慮が必要になってきています。

食中毒・感染症を予防しよう

 大規模災害時には、清潔な水、電気やガスなどのライフラインの確保が難しくなり、食中毒や感染症が非常に発生しやすい状況となります。

 日頃から用意しておいた方が良い保存食、備蓄水、医薬品、ぬれおしぼり、使い捨て手袋等の非常時持出袋の中身は、賞味期限、消費期限を定期的に確認しましょう。
 保存食には、様々なタイプの食品がありますが、缶切り、ハサミ、調理水などもかならず用意しておきましょう。

 救援体制が出来上がると、水や食事等が提供されるなど少しずつ落ち着きを取り戻してきますが、設備の整っていない状況で大量に調理をすると、食中毒発生の危険性が増加します。
 必ず加熱調理を心がけ、素手で食品を取り扱うことは避けましょう。

 特に夏場は、調理済み食品を常温で放置するだけで腐敗しやすくなり、食中毒の多発シーズンでもありますので、配布された食品はすぐ食べるようにしましょう。

 集団での避難生活が長期化すると精神的・肉体的に疲れがでて、病気になりやすくなります。特に冬場には、ノロウイルスやインフルエンザなどの感染症も発生しやすくなります。
 日頃から規則正しい生活を心がけ感染予防に努めておきましょう。

 1.食中毒予防の3原則

  1. 細菌をつけない
     手洗いが重要です。清潔な水を確保できないなら、ウェットティッシュやアルコールスプレーなどで代用しましょう。
     
  2. 細菌を増やさない
     温度管理が重要です。冷蔵ができないなら、常温で保存できる食品以外はできるだけ早く食べることが大切です。
     
  3. 細菌をやっつける
     ほとんどの細菌は、加熱すれば死んでしまいます。加熱したものを食べましょう。
 手洗い、消毒スプレー、ウェットティッシュ等のイラスト

2.呼吸器系の感染症を予防しましょう

 避難所では、インフルエンザをはじめとした呼吸器系感染症が問題になります。
 症状がある場合は早めにマスクを着用するか、咳をするときはハンカチなどで覆いましょう。
 また、十分な換気や掃除をし、うがい・手洗いにも心がけてください。

こころと身体の健康に気をつけよう

 突然、災害に襲われると、多くの方にこころの変調やからだの不調が起こります。
 避難所生活が長くなるとさらに多くの変化が起こります。
 災害はみなさんのからだを極端に疲れさせ、体調に変化を生じやすくさせます。
 また、みなさんのこころに大きな悲しみや怒り、不安や焦り、孤独感をもたらします。

 こうした変化や不調があるにもかかわらず、周囲に心配をかけてはいけないと我慢しておられる方はいませんか?

 こうした変化はみなさんのからだやこころが弱いから起こるものではありません。
 災害に遭えば、誰にでも起こる変化や不調なのです。

避難する家族のイラスト

1.持病の悪化や血栓症(エコノミークラス症候群)に注意

 災害によるストレスや困難な避難所生活により、血圧や血糖値のコントロールがしずらくなることがありますので、持病用の常用薬をあらかじめ余分にもらっておくとよいでしょう。

 避難所では医師や保健師などの専門家が巡回(または駐在)していますので、特に持病のある方は、どんな小さなことでも我慢せずに早めに相談しましょう。

 また狭い車内など同じ姿勢で長くいると、足の静脈に血のかたまりができ、その結果、血のかたまりが肺や脳、心臓にとび、血管を詰まらせ、肺塞栓、脳卒中、心臓発作などを誘発する恐れがありますので注意しましょう。

エコノミークラス症候群

 予防のためには、

  1. 時々車外へでて、軽い体操や運動を行う。
  2. 十分に水分を摂る
  3. アルコールを控える、できれば禁煙する
  4. ゆったりとした服装にし、ベルトをきつくしめない
  5. かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもむ
  6. 眠る時は足を高くあげる

などを行いましょう。

体操する人のイラスト

2.こころの健康にも注意

 避難所生活では、多くの人たちと一緒に生活するため、個人のプライバシーが保てなかったり、生活が不規則になりがちです。
 ストレスや不安が生じやすく、些細なことでイライラする、夜眠れない、誰とも話す気にならない、食欲が低下する…など、様々な反応が起こります。
 持続期間は個人差があり、時間が経過してから現れることもります。

こんなことに気をつけましょう

  1. ちょっと一休み
     頑張り過ぎないで、適度な休みを取りましょう。
     
  2. 気持ちを言葉に出してみましょう
     気持ちを抑え込まず、自然な感情を誰かに話してみましょう。
     
  3. 専門家に相談してみましょう
     身近な人に打ち明けられない気持ちでも、専門家ならじっくり聞いてくれるはずです。
     心身の不調が持続するときはためらわずにこころの相談窓口に相談してみましょう。
医師のイラスト

ペットと一緒に災害の備え

1.普段からの心がけ

  1.  健康管理をしましょう
     狂犬病予防注射、感染症のワクチン接種は必ず済ませておきましょう。
     
  2. 所有者の明示をしましょう
     万が一ペットと離ればなれになった時のことを考えて、ペットの首輪には鑑札や迷子札などをつけ所有者の連絡先を明示しておきましょう。
     犬の飼養者は、市町村への登録義務が課せられています。
     
  3. 避難袋を用意しましょう
     避難袋にペットの餌や水などの食料(最低3日分)、ペットシーツ、リード、現在与えている薬、ケア用品、飼い主と一緒の写真等を入れ、ケージ、キャリーバックなどはすぐに持ち出せるように用意しておきましょう。
     
  4. ふだんから「しつけ」をしっかりとおこないましょう
     災害時には、人も動揺していますが、ペットも同じです。
     ケージに入れる事や多くの人や動物に慣れさせる等、日ごろからしつけておきましょう。
ペットのための災害の備え

2.災害時の心がけ

  1. 避難時はペットも一緒!!
     避難は長期になるかもしれません。
     避難するときはペットも一緒に連れて行きましょう。
     いつも一緒にいたペットでも避難所では離れて暮らさなくてはならない場合もあります。気持ちの整理も必要です。
     
  2. 避難時には避難袋を忘れないようにしましょう!
     避難時には慌てず避難袋等を忘れず一緒に持ち出しましょう。
     
  3. 犬にはリードを必ずつけましょう
     避難においてもリードをつけ、放さないようにしましょう。
     動物の嫌いな人もいますので、すぐに制御できるようにしましょう。
     小型犬はケージ、キャリーバックに入れましょう。

ペットと一緒に避難するイラスト

このページの作成所属
健康医療部 健康医療総務課 保健所・事業推進グループ

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