瓜破北遺跡(うりわりきたいせき)3

更新日:2017年3月30日

所在地 :大阪市平野区瓜破東一丁目

種類 :集落跡

時代 :弥生時代から近世

調査期間:平成23年7月から平成24年2月

主な遺構:溝(弥生時代末から古墳時代初め)

主な遺物:瓦・土錘(どすい)・円筒埴輪・鉄製刀子(とうす)・木製品(準構造船・部材・祭祀具(さいしぐ)ほか)・須恵器・土師器・弥生土器・石器

 

 今年度実施した大阪府営瓜破東一丁目住宅(建て替え)建設工事に先立つ発掘調査の範囲は、瓜破台地の段丘面(だんきゅうめん)とその東側の谷部(たにぶ)にあたります。

 段丘面(だんきゅうめん)が北および東方に傾斜する地点からは、古墳時代後期(6世紀)の準構造船の部材がかたまって出土しました。船材を再利用するために、不要となった船をこの近くで解体したものと考えられます。

 また谷部(たにぶ)においては、斜面から流れ込んだ準構造船の部材の他に、刀形(かたながた)木製品や箱形木製品など、さまざまな木製品を検出しました。

 刀形木製品(かたながたもくせいひん)は完形で、片刃の刀身(とうしん)の中央部には柄を付ける茎(なかご)が削り出されています。薄手のていねいな作りで、祭祀に用いたものとみられます。

 箱形木製品は、一方の板にほぞ穴をあけ、中央部を突出させた別の板を差し込んだもので、組み合わせ式の箱と考えられます。組み合わせたままの状態で埋まっていました。

【写真】かたながた木製品出土状況

 刀形木製品(かたながたもくせいひん)出土状況 (南から) 長さ24.0センチメートル

箱型木製品出土状況

箱形木製品出土状況 (北東から)  残存長38.5センチメートル

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教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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