大町遺跡(おおまちいせき)

更新日:2017年3月29日

所在地 : 岸和田市大町(おおまち)

種類 : 集落跡

時代 : 縄文時代後期、弥生時代後期から古墳時代初頭

調査期間 : 平成21年11月から平成22年1月

主な遺構 : 縄文時代の河道跡(かどうあと)、弥生時代後期から古墳時代初頭の河道跡(かどうあと)、近世から近代の耕作痕跡

主な遺物 : 縄文土器、弥生土器、庄内式土器、布留式土器(ふるしきどき)、須恵器、瓦器(がき)、サヌカイト剥片(はくへん)ほか

 大町遺跡は、府営岸和田大町住宅の敷地にほぼ該当する範囲の遺跡です。調査の結果、中世から近代の耕作痕跡や溝などを発見し、その下層で縄文時代後期(006河道跡(かどうあと):約3700年前)、弥生時代後期(002河道跡(かどうあと):約1900年前)、そして古墳時代初頭(001河道跡(かどうあと):約1800年前)にそれぞれ埋まった河道跡(かどうあと)を発見しました。002河道跡(かどうあと)では、壁際に沿って流れ込むような状態で土器がまとまって出土しました。土器には、煮炊きするための甕(かめ)、物を盛る高杯(たかつき)、容器である壺(つぼ)などがあります。

 河川の洪水とそれによって運ばれた土砂の堆積が繰り返される中にあって、河川周辺では断続的ながら人々が生活を営んでいたと考えられます。自然と人々の暮らしとの関わりを知る上で、貴重な調査成果です。

写真 かどうあとの土器出土状況

002河道跡(かどうあと)の土器出土状況

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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ

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