所 在 地: 河内長野市太井(おおい)
種 類: 散布地
時 代: 縄文時代・中世
調査期間: 平成24年9月から平成25年1月
主な遺構: 中世の墓、建物跡、土坑(どこう)、溝
主な遺物: 瓦器(がき)・土師質土器・青磁・鉄製品
太井遺跡(おおいいせき)は、和泉山脈を水源とする石見川(いしみがわ)によって形成された川上谷と呼ばれる谷の中ほどにある遺跡です。石見川(いしみがわ)に沿うように国道310号が通っていますが、この道は大沢峠道と呼ばれ、古くから大阪と奈良を結ぶ幹線道路でした。
平成20年度から調査を実施し、中世の屋敷跡や墓や、縄文時代中期から後期の土器が出土しています。平成23年度の調査では、一つの調査区から中世のお墓が100基以上発見されました(河内長野市太井遺跡現地公開資料)。
今年度は、昨年度お墓が多数発見された西側を調査し、昨年度同様中世の墓や溝、土坑(どこう)、柱穴が発見されました。お墓の一つには、刀子(とうす)と瓦器(がき)5点がまとまった形で副葬されていました。これまでの調査でも副葬品は発見されていましたが、このようなまとまった形で副葬品が発見されたのは、太井遺跡(おおいいせき)では初めてのことです。
1区全景 中世のお墓や土坑(どこう)、柱穴が多数発見されました
お墓の一つには、刀子(とうす)と瓦器(がき)が副葬されていました
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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ
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