所在地 : 河内長野市鳩原
時代 : 中世
調査期間 : 平成22年8月から10月
主な遺構 : 水田・耕作溝・土坑(どこう)・井戸
主な遺物 : 打製石器・瓦器(がき)・土師質土器・中国製磁器
金剛山の山腹、標高270メートルに位置する遺跡です。観心寺(かんしんじ)の荘園、もしくは南北朝期に南朝勢力が開発した集落や耕作地があったと推定します。
調査は平成21年度調査に引き続き行われたもので、西側部分にも中世から近現代までの水田が広がることがわかりました。また、縄文時代とおもわれる石サジも見つかりました。この石器は二上山(にじょうさん)に産出するサヌカイトによるもので、イノシシなどの皮をはいで肉を切る道具です。縄文時代の狩人たちは南大阪の山麓を駆け巡っていたのでしょう。
調査風景 石見川にむかう傾斜地にひな壇状の水田開発がおこなわれていました。
発見されたサヌカイト製の石サジ
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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ
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