百済寺遺跡(くだらじいせき)2

更新日:2017年3月30日

所在地:枚方市宮之阪3丁目

種類:集落跡

時代:古墳・奈良・平安・中世

調査期間:平成24年12月3日から平成24年12月6日

主な遺構:平安時代の柱穴など

主な遺物:須恵器、黒色土器

 

前回と同じく、大阪府立精神医療センターのたてかえ工事にともなう調査で、丘陵の南西端にある農園で発掘調査を行いました。農園は東西80メートル、南北50メートルほどの平坦地です。周囲で行われた数か所の確認調査では、いずれも建物の柱を立てるための柱穴や溝などの遺構が見つかっています。

【写真】柱穴と浅い穴が見つかりました。 

(写真1)調査区は、下水槽を設置するための狭い範囲でしたが、柱穴と浅い穴が見つかりました。白線は見つかった柱穴の輪郭です。柱穴は7つ見つかりましたが、建物がいくつ建っていたのかわかりませんでした。

 【写真】柱穴の断面です。

(写真2)柱穴の断面です。50センチメートル四方の穴を掘って、直径20センチメートルの柱を立てた痕跡(こんせき)がありました。柱がくさって、できた穴から平安時代の黒色土器が出土しました。

 以上のことから、農園一帯にも、百済寺(くだらでら)、禁野本町遺跡(きんやほんまちいせき)と同じ時代の集落が広がっていたと考えられます。

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教育庁 文化財保護課 調査事業グループ

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