所在地 : 藤井寺市国府(こう)
種類 : 古墳
時代 : 古墳
調査期間 : 平成21年9月から10月
主な遺構 : 前方後円墳の墳丘(ふんきゅう)と周溝(しゅうこう)
主な遺物 : 円筒埴輪・朝顔形埴輪・形象埴輪
唐櫃山古墳(からとやまこふん)は古市古墳群の北東に位置する墳長(ふんちょう)53メートルの前方後円墳、市野山古墳(いちのやまこふん)(允恭陵古墳(いんぎょうりょうこふん))の陪塚(ばいちょう)と考えられています。古墳は1950年代に主体部が調査された後、道路建設で大半が破壊されました。今回、歩道設置などのために再調査したところ、墳丘(ふんきゅう)の基底部と周溝(しゅうこう)が良好に残されていました。
周溝(しゅうこう)から発見された円筒埴輪は小型・中型品が多く、この古墳を飾ったものです。これに対して、墳丘(ふんきゅう)の中からは大型の円筒埴輪の破片が多数出土しました。これは市野山古墳(いちのやまこふん)(允恭陵古墳(いんぎょうりょうこふん))の外堤(がいてい)にたてられていたものを、堤(つつみ)ごと削って墳丘土(ふんきゅうど)にした結果、混入したものなどと考えられます。
調査成果は3月末に報告書として刊行予定です。
周溝から発見された蓋形(きぬがさがた)埴輪の立飾り
墳丘土の中から発見された大型の円筒埴輪の破片
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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ
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