所在地 : 和泉市府中町(ふちゅうちょう)4丁目・府中町
種類 : 社寺跡・集落跡
時代 : 弥生時代から中世
調査期間 : 平成23年2月から平成23年7月
主な遺構 : 中世の柱痕、弥生時代から古墳時代の流路
主な遺物 : 瓦器、須恵器、土師器、弥生土器、瓦
平成22年度和泉寺跡・府中遺跡(2)で紹介した調査区の、西側を調査しました。約1350年前に造られたと考えられている寺院、和泉寺跡(いずみでらあと)推定寺域の南東隅にあたる箇所です。平成22年度の調査区と同様に、中世(約800年前)の柱痕が多くみつかっている(写真上)ほか、奈良時代(約1300年前)の瓦も出土しました。寺院に直接関係する建物などはみつかっていませんが、瓦は寺院の建物の屋根に葺かれていたものでしょう。
また、弥生時代の終わりから古墳時代初め頃(約1900から1800年前)の流路から、土器がみつかりました(写真下)。これまでの調査で、この時期の土器が、周辺の他の場所でも多く出土していることがわかっています。残念ながら、住居の跡などは見つかっていませんが、近くに住んでいたことは間違いありません。今後、周辺の調査で、当時の人々の住んでいた場所が明らかになることが期待されます。
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