平成24年度第2回文化振興会議議事要旨

更新日:2012年8月24日

平成24年度第2回大阪府文化振興会議 議事要旨

 

1.日時  平成24年5月24日(木曜日)午後8時30分から午後10時

 

2.場所  さいかくホール(大阪府庁新別館北館1階) 

 

3.議題  大阪府市都市魅力戦略会議における取組状況について

 

 

【資料説明(事務局)】

【意見交換】

(委員)

○ 府市合同での検討の仕組みとは、具体的にどうなるのか。 

(委員)

○  市でも文化施策に関する審議会を設置し、府文化振興会議メンバーが両会議を兼務する方向。我々の役割は重くなる。

(事務局)

○ 我々の審議会は条例設置。別々に作らなければならないが、議論があっちこっち向いてもいけないので、ご了解をいただけるなら兼務していただくような方向性で考えている。

(委員)

○ アーツカウンシルの評議会と、文化振興会議の関係について、双方の役割がクロスすることはないか。審議会は諮問に対して答申するイメージ。評議会は、諮問答申だけでなくて、もっと実態のある形で運用していかないといけない。両者が同じ役割で重なってしまっては代わり映えしないようになると思う。

(委員)

○ 中間報告における大阪版ACのイメージ図、ピラミッドでなく逆三角形にしたほうがいいという意見とかもあった。この図については、変わっていくと思う。

○ アーツカウンシルに重要なのは独立性。その第三者評価をしていかないと独断性になる。評議会は、アーツカウンシルの独断を許さないよう、評価等の報告に対して承認を行うなど、第三者評価機能を担いながら、アーツカウンシルから報告を受けたものを受け止めてチェックする。アーツカウンシルが専門家集団だからこそ、その動きが不適切な場合、審議会が牽制役となる。そもそも審議会が政策決定をする。外郭にすべて任せる形でないとなると、この文化振興会議の役割は欠かせない。

(委員)

○ 評議会と審議会のイメージが少しずれたイメージになるのはもっとも。条例上の文化振興会議は、首長に対し政策提言を行うことも可能。この機能を前に出していく。より提案など、モノを申していける機能が備わる。大阪市も機能が整えば、合同審議会というのもあるのではないかと思う。

○ アーツカウンシルの評価はこちらが担うことになる。アーツカウンシルのリーダーに対する指導監督牽制も、この会議の役割。審議会の機能をさらに踏み込んでいこうというもの。

(委員)

○ 原案では、市の文化振興会議ができ、我々が兼ねるというような話になっている。業務は重くなる。覚悟をもっていただきたい。

○ アーツカウンシルは、この文化振興会議の下にあるのではないが、独走を許さないよう、モノを申していくことが文化振興会議の重要な役割。

○ 東京都や国がやっているのは、補助事業など、外郭団体に任せているが、大阪版アーツカウンシルは、仕組みと機能面で、わが国で前例のない仕組みとなる。

(委員)

○ 今は財政難、お金の話をききたい。だが、水都賑わいは10億を超える予算。これだけかけるものか。御堂筋イルミは3億だが、必要ないのでは。石畳は、淡い光は大賛成。

○ 上方演芸資料館のあり方はどうか。これだけ経費をかけるほどのものか。今後どうなっていくのかも伺いたい。資料は貴重なものがたくさんある。空中分解しないよう、民間資金の活用などの方法も検討いただきたい。

(事務局)

○ 水都にぎわいは、平成23年度はハードを含む予算のため大きな額になっている。イルミは、高い評価とともに、厳しい意見もある。デザイン検討委員会で検討を重ねていくとともに、周辺の商店など民間の参加・協力を得て実施していく。

○ 上方演芸資料館は、貴重な先人の遺産を保存し、活用していくところなど行政としてリードしていきたいところはリードし、民間に委ねるところは委ねる。今年度抜本的に見直していく。

○ 関係者である吉本興業、在阪放送局と議論しているところであるが、H25年度予算議論を視野に、文化振興会議にも夏頃にご意見を賜りたい。

(委員)

○ アーツカウンシルという言葉が先行している。足元を見ずに議論している懸念がある。アーツカウンシルが芸術振興に偏りすぎないよう配慮されたい。芸術振興のところに偏り、アートだけが一人歩きすることを懸念。アートは、もっと広い概念としてカテゴライズしておき、大阪の都市魅力創造のための文化芸術の振興とは何かと、そのために新しい仕組みができるのだと、府民一般に告知しないと、それぞれが思う芸術文化の概念が違うので、気になる。

(事務局)

○ 都市魅力、文化に加え、国際交流や観光も、次期ビジョンの範囲に入るか、検討していく。

(委員)

○ 芸術を基本タームにすべきだろう。文化のカテゴリーを選び直す必要がある。エイブルアートなど、市民生活の視点から、アート自体を広くとらえることとすべき。都市魅力を対象とするのは正しいが、それだけではなく、府民市民の文化的人権の視点も忘れてはならない。幅広い芸術へのアクセス権を保障していくんだということも忘れてはならない。

(委員)

○ デザインやアーキテクチャーも対象にしてほしいという声もある。ゴールが都市魅力創造なら領域を越えて関わっていかなければならない。このあたりの議論もしっかりと。

(委員)

○ 範囲に例えば、クラフト(工芸)が入るかどうか分からないが、ビジュアルアーツは文化に入ると思う。大阪版アーツカウンシルの仕組みや対象となる分野、また重点化する表現形態などは未だ固まっていない。

(委員)

○ 名称等の表現形態は、今後検討していくことになる。範囲がどこまでかというのは、計画の中で議論していく。今この場で議論すべきではない。アーツカウンシルの機能等については、分野を問わず、若手の育成や新規事業などという視点から議論していく。

(事務局)

○ 文化振興条例第4章に、文化の概念として、委員の発言どおり障がい者などの文化についてもうたっている。これに沿ってすすめていく。

(委員)

○ 府市のワーキングでの検討結果を踏まえ、いつ、どのように決定されるのか。府民の関心も高まるよう進められたい。パブリックコメントはするのか。発言したい人は山ほどいると思うがどう受け止めていくのか整理する必要があるのでは。

○ スケジュールもきちんとしていただかないと、知らないところで物事が進んでいって、置き去りにならないように。

○ それぞれの議論の進め方、検討の場が複雑な関係になって、全体と細部のすり合わせが上手くいかず、重要な議論がもれることがないように。市改革プランなども出ている、府市統合関係で議論するよう位置づけられているものはよいが、他の部署がもっている暮らしの今昔館などは、議論のはざまで落ちようとしている。議論したうえで不要ならいいが、議論から漏れて不要となると極めて問題。府にとっても大切なものが漏れないようにチェックしてほしい。

(事務局)

○ 6月を期初にしているのは、市の本格予算までに方向性をということ。都市魅力戦略会議での検討を踏まえたアウトラインについて、具体化の検討を行い、9月議会までに中間報告を行う予定。文化振興会議でも報告等させていただく。

○ パブリックコメントは、行政計画ではないので、今のところ予定はないが、府民の声ということで、広く声を聞く努力をしている。

○ 博物館法に基づく施設は府市統合本部で議論。都市魅力にかかわるものは、都市魅力戦略会議で議論。自動的に落ちるということはなく、予算議論の中でしっかり議論していくので、勝手に抜けることはないが、注意していく。

(委員)

○ 大阪市の文化施策について、文化振興会議の委員で議論するため、市が設置する審議会のメンバーを兼ねることで、議論。そういう場になると、双方の議論できる。議論していきたいと思う。

(委員)

○ 目標はいいと思うが、至るまでに問題があるといけないので注意を。

(委員)

○ 評議会が、アーツカウンシルの助成案に対してカットしていく役割も担うなら、評価基準をつくる必要がある。評価基準はあるのか。

(委員)

○ 事業評価基準などは、未だ議論できていない。都市魅力につながるアートなら、文化財活用も含まれる。定性と定量評価。文化的人権保障も考えると、どうするのか奥深い議論になる。事業を切るほうはあまり意識していなかった。むしろ、助成選定と評価依頼に対する応答などイメージしていた。

○ もう1つは、潰すより新しいものを作り出す仕事のイメージ。そして、シンクタンク。経済的合理的指標と、社会的平等に基づく合理的指標と、研究部会できっちり考えてもらいたいと思っている。

(委員)

○ 特定の団体に対する助成に対するチェックをしなければならない。なんとなく続いてきた補助というのは原則見直し、評価していこうと。競争原理とか反映した、新たな文化活動全般への支援メニューを提供し、どういった活動に助成していくかを専門家が決定・評価するとともに、文化への政策提案について議論していく。一方で次年度以降新たな事業を提案していくなども検討。この場も、事務方から原案を承認する場ではなくなり、積極的に議論提案する場になる。

(委員)

○ シンボルプロジェクトなどは、ほぼ決まっているようなもの。事業予算がほぼ固まっている段階でも、評議会として意見が言えるのか。それとも評議会の議論外になるのか。

(委員)

○ 施策再検討チームで施策を整理してアーツカウンシルにつなぐ議論をしていたが、まだそこまで議論していない。既存の事業を抜き出して、突合せなどしてきた。パワーアップなど、ACの稼動に向け、H25年度予算編成までに、議論していくことになる。

○ 市の改革チームの情報とワーキングの議論は違うケースもある。あちらの動きを知らないケースもある。動きを見ながらやっていかないといけないが、口出ししにくいところもある。

(委員)

○ 今のところ既存の事業が並んでいる。大阪マラソンなども、民間で出来るなら民間にという話もある中で、公共がきっちりやらなければならない事業は、次期ビジョン策定の議論の中で、新たな事業等のタマ出しに向け、委員の皆様から提案をいただきたい。

○ 府市統合の話があるので前回、今回と、こういう話しているが、この場では、府域全体のことについて議論すべきということを理解されたい。

(委員)

○ 府市都市魅力戦略会議での議論が、文化振興会議にフィードバックされるのは、いつか。

(事務局)

○ 6月下旬以降になる。

(委員)

○ 新戦略の今後の検討では、これまでは戒律の律の部分をやってきたが、戒の部分も考えないといけないと思う。アーツカウンシルに対し、ここは適切ではないということも示していかないといけないと思う。

○ アーツカウンシルには予算編成の権限がなくても、モニター制度等の結果を分析するなどして提案を行うなどのシンクタンク機能が盛り込まれれば、審議会への貢献がもたらされる。外部機関としてアーツカウンシルを設置しない大阪版の特性がそうして活きてくるだろう。

資料1 第2回大阪府市都市魅力戦略会議(中間報告) [PDFファイル/918KB]

資料2(1) 大阪府・大阪市の文化関連事業融合・統合検討シート [PDFファイル/72KB]

資料2(2) 大阪府・大阪市の文化関連事業融合・統合検討シート [PDFファイル/304KB]

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

ここまで本文です。