タイトル「糖尿病のあなたに」のリーフレット これから、糖尿病と診断されてからたどり着く3つの未来を紹介します。 3つのうちどの未来になるのか、あなたの生活を振り返ってみましょう。 未来1「症状は安定、合併症なし」という結果へたどり着くルートの紹介です。 糖尿病と診断され、その後も受診し、治療を継続すると、未来1「症状は安定、合併症なし」にたどり着きます。 未来2「合併症の兆候はあるが、失明や透析までは至っていない」という結果へたどり着くルートの紹介です。 糖尿病と診断されるが、放置してしまいます。その後、体調変化の兆しがあり、治療を開始または再開すると 未来2「合併症の兆候はあるが、失明や透析までは至っていない」にたどり着きます。 未来3「失明、人工透析、足壊疽(えそ)」という結果へたどり着く2つのルートの紹介です。 ルート1 糖尿病と診断されるが、放置してしまいます。その後、体調変化の兆しがあるが治療を挫折してしまうと 未来3「失明、人工透析、足壊疽(えそ)」にたどり着きます。 ルート2 糖尿病と診断されるが、放置してしまいます。その後、特に変調がなく油断をしていると、突然の変調があり、 未来3「失明、人工透析、足壊疽(えそ)」にたどり着きます。 3つの未来は、厚生労働省作成の「糖尿病の治療を放置した働き盛りの今」掲載の「先輩たちが、今に至るまでに歩んだ道のり。」を参考にしています。 3つの未来の紹介は以上です。 ここからは、糖尿病に関するクイズです。 クイズは全部で7問あり、答えはマルかバツです。解答、解説は後ほどご説明いたします。 クイズ1 糖尿病になっても、薬さえ飲めば大丈夫? クイズ2 ごはんを控えれば、お酒を飲んでも大丈夫? クイズ3 症状がないので、定期的な通院はしなくて大丈夫? クイズ4 糖尿病になったら、食べてはいけないものがある? クイズ5 糖尿病が原因で人工透析が必要になることがある? クイズ6 歯周病治療と血糖値は関係がある? クイズ7 糖尿病には、眼科受診が必要? クイズは以上です。 では、糖尿病について、クイズの解答、解説で学びましょう。 クイズ1 糖尿病になっても、薬さえ飲めば大丈夫?の答えはバツです。 糖尿病の治療で重要なのは、生活の自己管理です。薬だけに頼るのではなく、食事や運動と併せて血糖をコントロールすることが大切です。 クイズ2 ごはんを控えれば、お酒を飲んでも大丈夫?の答えはバツです。 アルコールを飲んでもよいかどうかは、血糖コントロールや神経障害や肝機能障害など合併症の程度によって異なります。 アルコールは、分解する際にビタミンと糖を消費するので、血糖コントロール困難になることがあります。 飲酒を希望する場合には必ず主治医に相談しましょう。 クイズ3 症状がないので、定期的な通院はしなくて大丈夫?の答えはバツです。 糖尿病は症状が現れにくく、症状が出た時にはかなり進行している場合が多いです。糖尿病と診断されたら定期的な検査が必要です。 クイズ4 糖尿病になったら、食べてはいけないものがある?の答えはバツです。 糖尿病だからといって食べてはいけないものはありませんが、量とバランスには気を付けましょう。 また、高血圧や腎臓の合併症がある場合は主治医等に相談しましょう。 クイズ5 糖尿病が原因で人工透析が必要になることがある?の答えはマルです。 透析につながる原因の1位は糖尿病です。長い間、血糖が高い状態が続くと、腎臓の機能が低下していきます。 血糖を正常に保つことは、腎臓を悪くするのを抑えるうえでも大切なことです。 クイズ6 歯周病治療と血糖値は関係がある?の答えはマルです。 歯周病と糖尿病は密接に関連し、歯肉の炎症がよくなるとインスリンが効きにくい状態も改善され、血糖値がコントロールしやすくなると報告されています。 定期的に歯科受診をしましょう。 クイズ7 糖尿病には、眼科受診が必要?の答えはマルです。 毎年3千人以上の人が糖尿病性網膜症で失明しています。自覚症状がなくても、年に1回は眼科受診をしましょう。 クイズの解答、解説は以上です。 このリーフレットの作成機関は、大阪府茨木保健所です。 郵便番号 567−8585 大阪府茨木市大住町8−11 代表電話番号 072−624−4668 ファックス番号 072−623−6856