タイトル「健康クイズ!糖尿病になる前に」のリーフレット インスリンとは? 血糖を下げるホルモンは唯一インスリンというホルモンであり、このインスリンを作って分泌する能力は年とともに 低下していきます。食生活が悪かったり不規則な生活が続いたりすると、この機能の低下が加速します。 糖尿病とは? 糖尿病とは、インスリンのはたらきや量が足りず、血液中に糖が異常に増えて(血糖値が高い状態)血管が傷つく病気です。 進行すると様々な合併症を引き起こします。また、1型糖尿病、2型糖尿病に大別されます。 1型糖尿病は、子どもや若い人に多い糖尿病です。 すい臓でインスリンがほとんど作られなくなり、治療には、インスリン注射が欠かせません。 2型糖尿病は、発症するのが肥満者だけとは限らない糖尿病です。 インスリンの分泌量が不足したり、効きが悪くなったりします、生活習慣病や、遺伝の影響により発症します。 さて、ここで生活習慣に関するクイズです。 答えはマルかバツです。解答、解説は後ほどご説明いたします。 クイズ1 普段の水分補給には、スポーツドリンクが最適? クイズ2 野菜ジュースを飲めば、野菜を取ったことになる? クイズ3 アルコールは種類を選べば、どれだけ飲んでも問題ない? クイズ4 おやつは量と内容に気を付ければ食べてもよい? クイズ5 糖尿病は歯周病と関係がない? クイズ6 たばこと糖尿病は関係している? クイズ7 若いので、糖尿病にはならない? クイズ8 健康診断の血糖値が正常であれば健康? クイズは以上です。 マルとバツ、どちらになるでしょうか。 ここからは解答、解説です。 生活習慣について、クイズの解説で学びましょう。 クイズ1 普段の水分補給には、スポーツドリンクが最適?の答えはバツです。 普段の水分補給には水やお茶がよいでしょう。甘い飲み物は、胃で消化されることなくすぐに血管に吸収されます。 スポーツドリンクを普段の水分補給の飲み物として飲み続けることによって糖類の取り過ぎとなり、血糖値が下がりにくくなります。 ちなみに、WHOが公表している糖類の摂取上限は1日25グラム未満で、角砂糖に換算すると7個分未満ということになります。 角砂糖1個あたり3.7グラムですので、500ミリリットルのジュースや炭酸飲料だと角砂糖15個分、500ミリリットルの コーヒー飲料だと11個分になります。 クイズ2 野菜ジュースを飲めば、野菜を取ったことになる?の答えはバツです。 野菜ジュースはビタミン類などを手軽に取れるメリットもありますが、野菜に含まれる栄養素すべてが入っているわけではありません。 栄養成分表示も活用し、バランスのよい食生活を心がけましょう。 クイズ3 アルコールは種類を選べば、どれだけ飲んでも問題ない?の答えはバツです。 飲み過ぎてしまうとアルコールだけでなくエネルギーの取り過ぎにもなりますし、食事を減らしてアルコールを取ることもよくありません。 ちなみに、アルコールには1グラム当たり7キロカロリーのエネルギー量があります。 クイズ4 おやつは量と内容に気を付ければ食べてもよい?の答えはマルです。 おやつは楽しみの一つですが、好きなものを好きなだけ飲んだり食べたりしてしまうと必要なエネルギーをオーバーしてしまいます。 量と内容、食べる時間帯などを工夫しましょう。200キロカロリー以内が目安です。 クイズ5 糖尿病は歯周病と関係がない?の答えはバツです。 糖尿病だと歯周病になりやすく、また、歯周病だと糖尿病を悪化させるといわれています。糖尿病と歯周病は悪影響を及ぼしあっています。 定期的に歯科を受診して、歯周病の予防と早期発見、治療をしましょう。 クイズ6 たばこと糖尿病は関係している?の答えはマルです。 たばこを吸うと、糖尿病にかかりやすくなるといわれています。たばこを吸うとアドレナリンなどの分泌が高まり、血糖値が上昇します。 また、たばこのニコチンはインスリンの働きを低下させますので、禁煙を心がけましょう。インスリンの説明は、冒頭にあります。 クイズ7 若いので、糖尿病にはならない?の答えはバツです。 糖尿病は、中高年だけの病気ではありません。糖尿病になる原因は、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣です。 年を取ると発症しやすくはなりますが、若い人でも発症する可能性があります。 クイズ8 健康診断の血糖値が正常であれば健康?の答えはバツです。 普段の血糖値は正常でも、食後の短時間だけ血糖値が急上昇することを「血糖値スパイク」といいます。 放置すると血管が傷つけられ、脳梗塞や心筋梗塞などによる突然死やがん発症の危険性が増します。 また、脳にダメージを与えるため認知症を引き起こす場合もあります。 血糖値スパイクを起こしやすい行動は、清涼飲料水をよく飲むこと、朝食を食べず昼食をたくさん食べること、早食いをすることの3つです。 クイズの解答、解説は以上です。 血糖値が上がりやすい食品の例は、ご飯、菓子類、パン、麺類、砂糖などの糖類入り飲料などです。 これらを偏って食べていると、血糖値スパイクが起こりやすくなります。血糖値スパイクの説明は、クイズ8の解説にあります。 血糖値が上がりにくい食品の例は、野菜、肉、きのこ、海藻、魚などですが、これらをたくさん食べるほどよいというわけではありません。 主食、主菜、副菜をそろえてバランスよく食べましょう。 このリーフレットの作成機関は、大阪府茨木保健所です。 郵便番号 567−8585 大阪府茨木市大住町8−11 代表電話番号 072−624−4668 ファックス番号 072−623−6856