「こころのケア」 突然のできごとでショックや不安を感じている方へ。 大阪府こころの健康総合センター 「突然大きなストレスを感じると・・・」 災害や事故・事件など、個人で対処できないような、突然の衝撃的なできごとを体験すると、こころとからだにいろいろな反応が起こることがあります。 気持ちのコントロールが難しくなったり、生活やからだに変化が起こったり、今までの自分とどこか違うような気がして、とまどうことがあるかもしれません。 こうした反応は、「衝撃的なできごとへの自然な反応」で、誰にでも起こりうることです。 そして多くの場合、時間とともに自然に回復していきます。 同じできごとを体験していても、反応のあらわれ方は人それぞれです。また、反応がおさまるまでの期間やその経過も人によって異なります。 一人で抱え込まずに相談をすることで、多くの反応やつらい状態が和らぐことがあります。 「こころやからだに生じる反応」 「こころの反応」 一人でいるのが怖い、不安になる、怒りっぽくなる、イライラする、自分を責める、感情がわかない、何に対しても興味がもてない、気持ちが高ぶる、気持ちが落ち込むなど。 「からだの反応」 熱が出る、汗が出る、心臓がドキドキする、頭痛・腹痛・吐き気がする、食欲がない、食べ過ぎる、下痢や便秘、頻尿などになる、なかなか眠れない、何度も目が覚める、怖い夢をみる、寝ても疲れが取れないなど。 「生活や行動の変化」 集中できない、忘れっぽくなる、前のことが思い出せない、ひきこもりがちになる、話したくなくなる、攻撃的になる、しゃべりすぎる、飲酒量、タバコの量が増えるなど。 「こころとからだの健康を保つために」 「できるだけ、からだを休めましょう。」 やらなければならないことがたくさんあると、こころもからだも疲れてきます。 疲れを感じたら、短時間でも横になり、睡眠や休息をとりましょう。 「水分をこまめにとりましょう。」 食べ物が口に合わなかったり、食欲がなくなったり、普段と違う生活のために、食事が不規則になりがちです。 特に高齢者や子どもは脱水防止のために、こまめに水分を補給し、少しでも食べるようにしましょう。 「時々からだを動かしましょう。」 時々からだを動かすことで、血行がよくなり、からだの緊張もほぐれます。少し歩いたり、深呼吸やストレッチを心がけましょう。 可能なら入浴して、リラックスしましょう。 「安心できる人と話をしましょう。」 心配事や不安を一人で抱え込まず、安心できる人と話してみましょう。 相談機関を利用するのも一つの方法です。話すことで気持ちが少し落ち着きます。 「お酒に頼らないようにしましょう。」 お酒は睡眠の質を下げたり、気分が落ち込んだりする原因にもなります。 不眠や、つらい気持ちをまぎらわせるために、お酒に頼らないようにしましょう。 「リラックスするために」 気持ちを切替えたり、落ち着かせたいときに、からだの緊張をほぐすのも大事なことです。 一度ではなかなか効果を感じられないかもしれませんが、繰り返し行ってみてください。 「呼吸法」 1.鼻からゆっくり大きく息を吸います(おなかをふくらませます)。「1・2・3」 2.少し止めて「4」 3.鼻もしくは口からゆっくり息を吐きます(おなかをへこませます)。「5・6・7・8・9・10」 「伸びをする」 1.思いっきりグーッと背伸びをします。 2.ストンと力を抜きます。 力を抜くときに声を出すと、リラックス効果がさらに高まります。 「専門機関への相談が必要なとき」 もし、反応が長く続いたり、強すぎてつらい場合は、専門の機関に相談しましょう。 また、身近な人が強い症状に苦しんでいたら、相談を勧めましょう。 つぎのような状態が続くときは、早めに相談してください。 ・疲れているのに眠れない。 ・食欲不振が続き、体重が減った。 ・考えが先に進まず、何もする気がしない。 ・怖い記憶が勝手によみがえり、パニックになる。 「相談窓口」 大阪市・堺市以外の大阪府内在住の方 大阪府こころの健康総合センター こころの電話相談 06-6607-8814 大阪市在住の方 大阪市こころの健康センター こころの悩み電話相談 06-6923-0936 ※お住いの区保健福祉センターでもご相談できます 堺市在住の方 堺市こころの健康センター こころの電話相談 072-243-5500 大阪府こころの健康総合センター 〒558-0056 大阪市住吉区万代東3-1-46 TEL 06-6691-2811(代表番号) FAX 06-6691-2814 http://kokoro-osaka.jp/ このリーフレットは、7,000部作成し、1部当たり4円です。2019年3月発行